白熱する駆け引き!心理戦や頭脳戦が面白いおすすめマンガまとめ

白熱する駆け引き! 心理戦や頭脳戦が面白いおすすめ漫画まとめ

世の中には魅力的なマンガが数多くありますが、今回ご紹介したいのは心理戦・頭脳戦・駆け引きにスポットをあてたマンガたちです。騙し合いやイカサマの応酬…登場人物はもちろんそうでしょうが、見ているこっちも非常に緊迫した雰囲気を堪能することができます。

相手のメンタルに根を張り、自分の思うように状況を展開する・・・そんな、手に汗握るようなハラハラする展開に引きこまれてみませんか?というわけで今回は心理戦・頭脳戦が面白いマンガと題して、ギャンブルやゲームなどにおいて駆け引きを描いているマンガをご紹介していきます。

目次

ジャンケットバンク

カラス銀行中央支店、どこにでもある平凡な銀行。そこに勤務する新人銀行員・御手洗暉(ミタライアキラ)はある日特別業務部という聞き覚えのない部署の上司・宇佐美銭丸(ウサミゼニマル)に連れられ、銀行の地下へ足を踏み入れる。そこには銀行が経営する“賭場”があった。謎のギャンブラー・真経津晨(マフツシン)の戦いに目を奪われた御手洗は血沸く闘いが忘れられず…!? 銀行員×ギャンブラー 新時代のギャンブルバトル開幕!!

銀行員×ギャンブラーという新しい視点で描かれているギャンブルマンガです。主人公はギャンブラーなんですが、その付き人のような形で銀行員が付き、彼もまた主人公と言っていいでしょう。銀行が運営している賭場(カジノ)ということもあり、自分を担保にお金を借りたりできるという狂った一面も持ち合わせています。

そして物語の序盤から主人公の正体に対する大きな伏線も張られていて、銀行全体 vs 主人公という熱い構図になるんじゃないかっていう予感も無視できません。ギャンブルの駆け引きも非常に見応えがあって、根柢のストーリーも楽しめる新時代のギャンブルマンガです。

ジャンケットバンク
Ⓒジャンケットバンク

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

「恋愛は告白した方が負けなのである!」 家柄も人柄も良し!! 将来を期待された秀才が集う秀知院学園!! その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!! プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!! 新感覚“頭脳戦”ラブコメ、開戦!!

これまでの心理戦とは一線を画するものですが、異色ながらもメチャクチャ面白いのがコチラ。「恋愛において惚れた方が負け」という前提のもと、2人の天才が「相手に先に告らせる」という思惑で駆け引きをしていきます。

最初の数ページでその独特な世界観に一気に引き込まれて、夢中になってしまうこと間違いないでしょう。言葉のチョイスや世界観、それぞれの思考が見え隠れする部分など…どれを取っても一級品です。「なるほど!」と思わされる場面もあり、素直に笑える場面もあり。

とにかく色んな種類の面白さが集約されていると言っても過言ではありません。スリルとはまた違った頭脳戦に興味があるという人は読んでみてください。ラブコメを読みながらニヤニヤしたいという人にもおすすめです。

関連:「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」が面白すぎる件

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
Ⓒかぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

賭ケグルイ

著:河本ほむら, 著:尚村透
¥330 (2021/10/26 06:26時点 | Amazon調べ)

名門・私立百花王学園。この学園には階級制度が存在する。生徒会を頂点とするこの学校は「ギャンブル」に支配されている。勝てば天国。負ければ地獄。ギャンブル強者は羨望、弱者は被虐のクルった学園。そんな学園に、一人の少女が転校してくる。彼女の名前は蛇喰夢子……。

絵の感じがいわゆる萌え要素を連想させるため甘く見ていましたが、なかなかダークな世界観を持ったストーリーです。学園の中の階級制度を「賭け事を通じてのし上がっていく」という話で、負けてしまうと奴隷同然の扱いになってしまいます。

本来であればそこに負けられない恐怖や焦りのようなものがあると思うのですが、この作品の主人公は「絶対に勝つ勝負も、絶対に負ける勝負も嫌い」と言っていることから運に身を委ねる部分が多々あるんですよね。そのため緊迫した展開というのがあまり感じられないのが残念でした。

ただし賭け狂ってる感は満載です。賭け事の際の巧妙なイカサマのやり取りはもちろん、学園モノという違和感も相まってその独特なストーリーに引きこまれてしまうと思います。

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賭ケグルイ
Ⓒ賭ケグルイ

賭ケグルイ双

百花王学園に夢子はいない。夢子が学園に転校してくる一年前。ごく普通の少女・早乙女芽亜里は編入試験に合格し百花王学園に入学する。しかし彼女を待ち受けるのは学園の狂った掟、賭博の洗礼だった。これは賭ケグルイ前史、もう一人の「異邦人」の物語。

「賭ケグルイ」の前史(賭ケグルイの世界の1年前が舞台)になります。主人公が早乙女芽亜里という女の子で、普通の学校から編入してきたという設定のようです。本編と大きく違うのが「人間らしい部分が垣間見える」という点でしょうか。

本作には本編のような賭け狂ってる感はあまり感じません。そういう意味では逆に不安感のようなものが上手に描かれていると思います。コチラは本編とは違って資金力もないので、徐々に成長していく様子が展開されていくでしょう。

主人公の好みなどから派閥が生まれてしまいそうな作品ですが、確率論・イカサマを駆使したギャンブル漫画は分母が少ないので、ぜひ今後の展開に期待したいと思います。

賭ケグルイ双
Ⓒ賭ケグルイ双

トモダチゲーム

主人公の友一は4人の友達とともに、借金返済のため謎のゲームにのぞむ。友情さえあれば、おそろしく簡単なゲームのはずだった。そう、友情さえあれば…。だが、誰かのおかした裏切りが疑心を生み、ゲームは息づまる心理戦となる!!

ふとしたことがキッカケで借金を背負った高校2年生の友達同士5名が、友情さえあれば簡単にクリアできるゲームに挑戦します。そのゲームでは「この5人の友情はお金よりも重いか?」ということを計っているような内容になっており、ゲームが進むにつれて疑心暗鬼に陥っていく様子が鮮明に描かれていると言っていいでしょう。

例えば「1+1=2である」という問題に対して「はい or いいえ」で答える場合、全員が正解すれば全員の借金が減る一方で「間違った人間は『正解した時に減る額の倍の借金』が減らせる」という取り決めがあった場合、それでも全員が正解できるでしょうか。闇の部分が見え隠れしていて非常に面白い漫画です。

関連:主人公が悪属性の心理戦「トモダチゲーム」の邪悪な雰囲気がクセになる

トモダチゲーム
Ⓒトモダチゲーム

出会って5秒でバトル

それはいつもと変わらない朝から始まった。ゲームと金平糖をこよなく愛する高校生の白柳啓は、魅音と名乗る謎の女によってある日突然戦いの場に巻き込まれてしまう。集められた人々に対し「あなた達にもはや戸籍はない」「実験モニターになってもらう」そして「能力を与えた」と語る魅音。啓は己に与えられた能力を使ってゲームを勝ち上がり、組織を潰すことを決意するが――。誰もが予想しえない能力と、類まれな“脳”力を武器に、新時代の頭脳派能力バトルが始まる!!

タイトルのネーミングセンスもさることながら、内容は特殊能力を用いたバトル漫画になっているので、その特殊能力をどのように使っていくかという部分に駆け引きが存在しています。特に主人公の能力が「相手があなたの能力だと思った能力」というのが見所ですね。

ここで「いかに相手にすごい能力だと思わせるか」という駆け引きが生じるのですが、これがまぁ秀逸なんです。しょぼい能力だと思われてしまったらまず勝てませんし、本来であれば相手にバレないようにする能力を、こちら発信でチラつかせるというのがメチャクチャ面白いです。

HUNTER×HUNTERやジョジョのようなバトルが好きだという人なら間違いなくハマってしまうことでしょう。絵も綺麗ですし非常に読みやすく、今後の展開が非常に楽しみな漫画の1つです。

出会って5秒でバトル
Ⓒ出会って5秒でバトル

嘘喰い(全49巻)

遊ぶ金欲しさに闇金に手を出し、取立てに追われる青年・梶くんの前に現れた謎の男・斑目貘。自らギャンブラーと名乗り、借金返済を手伝うと豪語する貘は、闇カジノへと乗り込むが…!?

生粋のギャンブラーである斑目貘が命を賭けたスリリングな勝負を制し、この世のすべてをギャンブルで手に入れようとします。展開される心理戦には複雑なものも多く少し難しい描写も多いですが、高度な心理戦にたちまち引きこまれてしまうことでしょう。かなり頭を使うギャンブル漫画なので、私のように「何回も読み直さないとトリックがわからない」という人も続出すると思います。心理戦、頭脳戦というカテゴリーでは1番に推したい漫画です。

また、心理戦と同時にバトル要素が盛り込まれているのも大きな魅力の1つになっています。賭けを取り仕切る審判的な存在の人がメチャクチャ強く、賭けの中にも暴力可能というルールがあったりするので、そのあたりにも注目して読んでみてください。

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嘘喰い
Ⓒ嘘喰い

銀と金(全11巻)

裏社会で頭脳と心理戦を駆使して巨万の富を得ていく男達の活躍を描いた賭博コミック。競馬でスッカラカンになってしまった森田鉄雄(もりた・てつお)は、平井銀二(ひらい・ぎんじ)に声をかけられ、日当10万円の仕事を持ちかけられる。そして翌日、みかん箱10箱を運んだ森田は、その箱の中には不正融資で得た10億円が入っていると平井から知らされて……!?

私はカイジから入って福本作品の虜になったのですが、この「銀と金」が福本作品の中で1番好きだと言っても過言ではありません。対人の心理戦における本質を衝いている作品です。賭かっている金額の大きさに応じて、徐々に失われていく平常心などの描写が非常に巧みだと言えるでしょう。

毎回スレスレな展開ながらも、勝つべくして勝つとはどういうことかがわかります。ポーカーや麻雀はもちろん、一風変わったスリリングな勝負も用意されていて読者を飽きさせません。最初から最後まで面白い心理戦漫画の1つです。

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銀と金
Ⓒ銀と金

LIAR GAME(全19巻)

ある日突然送られてきた小包。その中には「おめでとうございます。あなたは10万分の1の確率をくぐりぬけ、ライアーゲームにエントリーされました」という手紙と、現金1億円が同封されていた。それがライアーゲームのスタートだった。30日後のゲーム終了日に、自分の所持金1億円を返還する。ルールはそれだけ。首尾よく対戦相手の所持金を奪うことのできた勝者は1億円を手にし、敗者は1億円の負債を背負う…。誰を信用すべきなのか、誰を信用してはいけないのか…。大金を前に揺れ動く、人間心理を描破した問題作!

実写化されたので非常に有名ですが、タイトル通り嘘つきのゲームです。天才詐欺師である秋山が、持ち前の頭脳で数々の困難を乗り切っていきます。そしてもう1人の主人公のナオはバカ正直という設定ですから、この両者のアンバランス感が堪らないんですよね。

時に相手の方が優位に立つ場合も多いですが、それすらも秋山の思い通りだったりするため、どこに伏線が張られているか見逃せません。心理戦の描写は秀逸に描かれているので、ぜひおすすめしたい作品の1つです。

唯一と言っていいくらい残念な部分が作品の終わり方で、急に終わってしまった感があり「もしかして打ち切りだったのかな?」と思うほど。途中までメチャクチャ面白かっただけに個人的には残念でした。

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LIAR GAME
ⒸLIAR GAME

ACMA:GAME(全22巻)

悪魔の遊戯(ゲーム)が誘(いざな)う、究極の“頭脳×心理”バトル!!――高校3年・織田照朝(おだ・てるあさ)は、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群。それに加え、日本有数の財閥・織田グループの総会長でもある。そんな照朝の前に突如現れたのは、イタリアンマフィア・ベルモンドファミリーの御曹司、マルコ・ベルモンド。マルコが持ち込んだ“悪魔の鍵”によって、照朝の日常は一変する……!!

容姿端麗、頭脳明晰、しかも裏では大企業の会長を務めている高校生が主人公です。ふとした拍子に悪魔の鍵をめぐる争いに巻き込まれた主人公の織田照朝は、ACMA:GAMEと呼ばれるゲームに参加することになります。

そこでは勝負する人間同士がお互いに何かを賭け、悪魔が中立の立場で勝負を管理するのですが、悪魔にも個体差のようなものがあるという部分も面白く感じました。

多大な財産を賭けることもあれば命を賭けることもあり、非常にスリリングな展開が繰り広げられます。相手にあえて思考を読ませ、その上で実は相手の上を行っているというハラハラの展開はまさに圧巻です。

ACMA GAME
ⒸACMA:GAME

リアルアカウント(全24巻)

国民的SNS『リアルアカウント』を舞台に、新世紀型デスゲーム開幕!!『リアルアカウント』の世界にネット依存の柏木アタルほか1万人が、突如吸い込まれた!「フォロワー0で即死亡」「中の人が死ぬとフォロワーも即死亡」という条件のもと、彼らは人とのツナガリを問う過酷な「ゲーム」に挑む!!最初のゲームは「リアルフォロワー診断」!!

SNSを題材にしたデスゲーム系の漫画です。最近は良くも悪くも似たような作風のマンガが数多く出版されているように思います。国民的なSNSであるリアルアカウントの世界で、生き残りを賭けて多くのゲームをしていくという物語なのですが、その中の随所に主人公のヒラメキのようなカタチで「心理戦を制する鍵」のようなものが垣間見えるのが特徴です。

こちらもスマホに馴染みのある若い人なら楽しんで読めるのかもしれません。決してリアルな絵ではありませんが、簡単に首が飛んだりするので読む際はご注意を。

リアルアカウント
Ⓒリアルアカウント

煉獄デッドロール(全6巻)

著:吉村 英明, その他:河本ほむら, その他:河本 ほむら

天才高校生・境裕明は、ある日自殺しようとする女生徒に巻き込まれ、校舎から転落する。目が覚めるとそこは、自殺者たちが絶えず「殺し合いゲーム」をさせられる空間「煉獄」であった…。敗北=即死のゲーム、開幕!

自殺から始まる頭脳戦という時点で発想がぶっ飛んでいるのですが、非常に死と密接した作品です。原作者の河本ほむら先生は「賭ケグルイ」の作者としても有名ですね。ゲームの内容は結構手が込んだものとなっていて、シンプルなものから複雑なものまで様々です。ストーリー全体としてはデスゲームに近いのですが、必ずしも生き残ることが勝利に繋がるというわけではありません。

「ゲームの参加者が全員死ななければ復活できる」というルールが、他の心理戦を描いた漫画と大きく異なるポイントと言っていいでしょう。「相手を欺くためにわざと死ぬ」という手段も隠されているので、とても見応えがある作品です。

煉獄デッドロール
Ⓒ煉獄デッドロール

GAMBLE FISH(全19巻)

研ぎすまされた頭脳と不屈の気迫を併せ持つ生粋のギャンブラー、その名は白鷺杜夢!!閉鎖されたエリート学園でくりひろげられる、超絶能力を持つ美少女たちとの100億円を賭けたギャンブルの行方は!?

エリートとお金持ちが集まる私立中学に転入した主人公・白鷲杜夢が「1ヶ月で100円を100億に変える」という野望を持って、数々の勝負事に身を投じていくストーリーです。コイントスゲームなどの簡単なゲームから「ババ抜き」や「ブラックジャック」などのカードゲームまで、内容は様々ですが、どれも手に汗握る心理戦の連続で目が離せません。

セカンド・ディールなどのテクニックはもちろん、イカサマなども利用しながら「いかに相手に勝つか」を描いた純粋なギャンブル漫画です。ギャンブル好きには堪らない勝負が連続すると言っていいでしょう。

GAMBLE FISH
ⒸGAMBLE FISH

ギャンブラーズパレード(全4巻)

著:小高和剛, 著:中山敦支, その他:中山敦支
¥2,640 (2021/10/26 07:15時点 | Amazon調べ)

海千山千のギャンブラーが集う、とある島にある高校。”不運体質”のヒロイン・東雲花梨は転校初日から不運に見舞われ、策謀渦巻くギャンブルに巻き込まれていく。そこに不穏な空気とともに“ギャンブル嫌い”の男性教師・蜘蛛手渚が現れて……。ギャンブルを憎む高校教師の、世直しギャンブルバトルが始まるーー!!

ギャンブルが盛んな地域に転校してきた運の無い主人公がギャンブラーの駆逐を目的とするチームに加入させられ、数々のギャンブラーたちと戦っていくというストーリーです。チームのリーダーは担任の先生で、なぜギャンブラーを目の敵にしているのかや運の無い主人公をチームに引き入れた理由など、ギャンブル以外の部分にも見所が用意されています。

小高和剛×中山敦支両氏によるマンガ作品ということもあって、雰囲気がダンガンロンパっぽいです。基本的にイカサマありきのギャンブル対決になるので「どうやってイカサマを見抜くか」という部分にも注目して読むことで楽しめます。

ギャンブラーズパレード
Ⓒギャンブラーズパレード

今際の国のアリス(全18巻)

やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!

現実逃避を繰り返していた主人公が非現実世界へと足を踏み入れ、そこで行われる数々のげぇむで生き残りを賭けるという、今流行りのデスゲームを描いた漫画です。頭を使うものから体力を使うものなどげぇむの内容は様々で、「追い込まれた状況下においても冷静に物事を考えられるかどうか」が非常に重要と言えます。

体力勝負と言えど判断力が重要になってくる点は非常に面白いポイントだと言えるでしょう。結末には賛否両論があるかと思いますが、この世界観は他の漫画にはない面白さがあるので読んでも絶対に損はしません。

今際の国のアリス
Ⓒ今際の国のアリス

賭博黙示録カイジ(全13巻)

¥396 (2021/10/26 21:06時点 | Amazon調べ)

上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保証は無いというものだった……。

完全に闇の世界を描いたギャンブル漫画です。主人公である伊藤カイジが金欲しさに危ない橋を渡りまくります。目や耳、指を賭けることもしばしば。カイジはギャンブルでは完全に狂っていて中身もクズっぽい部分があるのに、意外と友情に熱い部分があるのも魅力的な主人公です。

本作では借金を返すためにジャンケンゲームをしたり、鉄骨を渡ったり、Eカードと呼ばれるカードゲームをしたり…。相手の思考に根を張るカイジの戦術にとても見応えがあります。これから長く続いていくカイジシリーズの第一作目であり、カイジファンと呼ばれる一定の読者層が「あの頃のカイジは面白かったなぁ…」と振り返る名作漫画と言っていいでしょう。

関連:「賭博黙示録カイジ」の魅力や面白さをネタバレ無しで紹介する

賭博黙示録カイジ
Ⓒ賭博黙示録カイジ

賭博破戒録カイジ(全13巻)

人気の賭博コミック、第3章「欲望の沼」に突入!利根川(とねがわ)が失脚後、不遇をかこっていた遠藤(えんどう)に渡された劣悪債務者リスト。そこには、忘れもしない伊藤開司(いとう・かいじ)の写真が!彼を見つけ出そうとする遠藤の前に、当のカイジが現れて、ギャンブルを紹介してくれと頼み込む。しかし、カイジはその場で確保されて、地獄のような強制労働施設に連れて行かれ……!?

賭博黙示録カイジの続編でとにかく夢中になって読みました。本作では結局借金を返すことができずに強制労働施設へ送られたカイジが、一発逆転を目論んで挑戦したギャンブルの一部始終が描かれています。

強制労働施設でのチンチロリン、そして勝ち取った地上へのフリーパスを使って闇カジノで1玉4000円のパチンコ…。とてもワクワクする展開で勝つための布石がハンパ無いです。私が思うカイジのピーク的な作品で、これが無きゃ今のカイジは恐らく読んでないと思えるほど。

カイジが好きっていう人やカイジが好きだったという読者の多くは、この賭博破戒録が好きだという人が多いような気がします。これはギャンブル漫画としてかなりクオリティが高い作品だと思うので、読んだことがない人はぜひ読んでみてください。

関連:「賭博破戒録カイジ」の魅力や面白さをネタバレ無しで紹介する

賭博破壊録カイジ
Ⓒ賭博破壊録カイジ

賭博堕天録カイジ(全13巻)

「パッ…と目覚めちゃいましょうよ、その冬眠から……!」――。パチンコ「沼」での勝利から6カ月後、無一文になった伊藤開司(いとう・かいじ)は、働きもせず堕落しきった毎日を送っていた。そんなカイジを居候させていた坂崎(さかざき)もさすがに愛想が尽き、300万円を手切れ金にして彼を追い出そうとする。その時、カイジを捜していた地下強制労働施設での仲間であった三好(みよし)と前田(まえだ)が現れて……!?

カイジシリーズの中でも、この賭博堕天録に関しては麻雀に特化したストーリーです。十七歩と呼ばれる特殊ルールの麻雀でヒリつく展開が楽しめます。

相手のイカサマが原始的ながらも最強で、それをひっくり返す一部始終はまさに圧巻の一言。物語の最初は生気すら感じないダメ人間だったカイジが、徐々に完全なる勝負師として目覚めていきます。

麻雀が好きな人なら確実に楽しめるでしょうし、相手のイカサマを逆手に取る一連の流れはぜひ読んでみて欲しいです。ちなみにこの後、和也編→ワンポーカー編へと続きますが、和也編はさておきワンポーカー編はおすすめできないかなぁ・・・という感じです。

関連:「賭博堕天録カイジ」の魅力や面白さをネタバレ無しで紹介する

賭博堕天録カイジ
Ⓒ賭博堕天録カイジ

賭博覇王伝 零(全8巻)

「王が必要なんじゃ。強力な王が…………!」――。「王への試験」という命がけのギャンブルに挑んでいく秀才少年・宇海零(うかい・ぜろ)の活躍を描いたギャンブルコミック。振り込め詐欺の被害者を救済する“義賊騒動”を巻き起こした宇海零とその仲間は、日本一の資産家・在全無量(ざいぜん・むりょう)に、「王への試験」の参加を認められる。しかし零を待ち受けていたのは、死と隣り合わせの究極のギャンブルばかりで……!?

「主人公がクズじゃないカイジ(理論的で頭の良いバージョンのカイジ)」という認識でいいと思います。読んでいてなんか似たようなの見たことあるなと思ったらほぼ間違いなくカイジです。ただし本作では心理戦というよりも頭脳戦に重きが置かれていて、頭の回転が早い人や謎解きが好きな人、観察眼に優れている人なら主人公と同じ目線で楽しめると言っていいでしょう。

謎が解けなかったら命や身体の一部を失うという狂気も健在。終わり方が明らかに続編アリという終わり方ですが、頭脳戦が好きなら続編は読まずに本作で止めるのも1つかと思います。

賭博覇王伝 零
Ⓒ賭博覇王伝 零

賭博覇王伝 零 ギャン鬼編(全10巻)

「一発勝負なら、種目を選ばず、必ず勝つ!不敗伝説のギャンブラー!!」――。「王への試験」から数年後、行き場を失う老人達のため、ゴルフ学生チャンピオン・結城京介(ゆうき・きょうすけ)へゴルフ勝負を挑む、不敗のギャンブラー・宇海零(うかい・ぜろ)。そしてクラブを握った事もないゴルフ初心者の零は、なめるなと憤る京介に「勝つのはオレなんだ!」と宣言して……!?

前作は、カイジシリーズと似たような雰囲気を持ちながらも「カイジ=心理戦、零=頭脳戦」という差別化ができていたように思いますが、本作は大きく路線変更したのか頭脳戦っぽくなくなってしまいました。前半はカイジっぽく、後半は銀と金で描かれた内容(ギャンブル以外)の雰囲気を持っています。

私自身は面白いと思いましたが、頭脳戦が面白いとは言い難いかもしれません。しかし続編を期待させてくれる終わり方には違いありません。次は高度な頭脳戦が期待できる、そんなマンガです。

賭博覇王伝 零 ギャン鬼編
Ⓒ賭博覇王伝 零 ギャン鬼編

ワールドトリガー

異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!?最新型SFアクション始動!!

未来感とスピード感が見事なまでに融合している近代SF+バトル漫画という感じ。魅力的な仲間も多く出てきますし、それぞれに得手不得手があってお互いをカバーしながら戦う系の漫画はやっぱり熱いですね。

特殊能力をいかに上手く使うかという戦略的な部分にスポットが当てられていて、単なる力ゴリ押し系のバトルになっていないのも大きな見所だと思います。あと個人的には「主人公のお前じゃない感」というか、主人公のそばにいる奴が優秀というパターンのパワーバランスがたまらなく大好きです。

ワールドトリガー
Ⓒワールドトリガー

HUNTER×HUNTER

父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?

笑いあり涙ありの何でもござれなジャンプの王道とも言えるバトル漫画ですが、時折出てくる奥深い伏線や心理描写は非常に秀逸なのでエントリーしました。魅力的なキャラクターが多数登場するほか、世界観も魅力に溢れ、次から次へと読み進めてしまうこと間違いないです。ハッキリ言ってめちゃくちゃ面白い。

このマンガの唯一ダメな部分は「面白くなってきた!」と盛り上がってきたときに、いきなり休載することです。連載開始がヤフーニュースになるくらいですから。思い立ったように休載したかと思ったら暫く経っても連載されず、遂には「連載開始!」というニュースがヤフーのトップにくることも珍しくないので、その辺の心理戦も楽しみましょう。

HUNTER×HUNTER
ⒸHUNTER×HUNTER

約束のネバーランド(全20巻)

母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

脱獄をテーマにしたホラー×サスペンス?ダークファンタジー?細かいジャンルはわかりませんが、とにかく腹の探り合いや心理戦という分野では非常に秀逸な作品です。自分がいる孤児院だと思っていた施設が実は農場で、育成後は食料として出荷されてしまうということに気付き、そこから逃げ出そうとするという物語となっています。

逃げようとする子供たちとそれを逃がさないようにする大人との攻防が、メチャクチャ見応えありです。高度な駆け引きが好きな人、ちょっとダークな世界観が好きだという人には文句無しにおすすめ。

関連:残酷と希望の架け橋的な「約束のネバーランド」が面白すぎるッ!!

約束のネバーランド
Ⓒ約束のネバーランド

BTOOOM!(全27巻)

日々を無為に過ごす典型的なニートの坂本竜太は、突如見知らぬ男たちの手によって南海の孤島に連行される。そこで彼が強いられたのは、同じく島に連れ去られて来た人々との爆弾を駆使した殺し合い!?なぜ、誰が、何の目的で!?ゲームの名は『BTOOOM!』。その中身は驚愕の「リアルボンバーデスゲーム」。時限式、クラッカータイプ、リモコン型。数種の爆弾を使いこなし生き残るために爆殺せよ!!容赦なしのサバイバルゲームがスタート!!

作中に登場するゲーム「BTOOOM!」を実際に自分の身体でプレイするという内容です。BTOOOMとは、爆弾を使った戦いです。さしずめリアルボンバーマンと言ったところでしょうか。

爆弾にも色々なタイプや特性があり、それらを見極めて使うことが大きな戦力となります。腕っぷしは強くなくても、戦局を理解し上手く立ち回ることができる人間が勝者になる世界です。主人公がBTOOMの世界トップクラスの腕の持ち主という点は面白いですね。サバイバル、デスゲームが好きな人には間違いなくおすすめ。

最終巻がエンディングになっていて、26巻が2種類用意されています。

BTOOOM!
ⒸBTOOOM!

神アプリ(全27巻)

サエない人生を送る童貞の漫画専門学生・御子柴亮の元に、ある日突然、謎のスマホが届く。それは、ラブホを覗き見できたり信号機を操作できる違法なアプリ満載のスマホ…。神にも悪魔にもなれるスマホを手にした御子柴の行動は!?

冴えないオタク気質の主人公・御子柴亮が何でもできるという謎のスマホを手に入れ、盗撮やハッキングなどの犯罪行為に手を染めていると、似たような境遇の人物と出会って徐々に命のやり取りに巻き込まれていくというストーリーです。

粗削りでツッコミ所が満載の作品ではあるのですが「運動能力がからきしでありながらもゲームの才能は抜群」という主人公がアプリを駆使して戦うというアプローチは非常に面白いと思いました。良くも悪くもイマドキの作風なので好き嫌いが分かれるのは否めません。スマホに非常に馴染みのある若い世代の人におすすめです。

神アプリ
Ⓒ神アプリ

未来日記(全12巻)

日記が趣味の中学生・天野雪輝は、自分の携帯に未来の出来事が打ち込まれているのを見つける。だが、読み進んだ彼が見たものは、自らの死の記述だった!クラスメイトの少女・由乃を交え、空前のサバイバルゲーム勃発!

最初は萌え系のキャラが沢山登場するバトルロワイアルという印象でしたが、登場人物たちに備わっている「未来を予知できる能力」というのが本作の醍醐味であり、単なる殺し合いという状況から逸脱した展開を作り上げています。

所有している未来日記に自分の死について刻まれてしまった際の絶望感は想像するだけでも凄まじいもの。「その運命に抗うことで未来を変える」という部分に、本作の大きな魅力が隠されていると言っていいでしょう。

未来日記
Ⓒ未来日記

奴隷区 僕と23人の奴隷(全10巻)

「奴隷」欲しいヤツ、いる?天才的な頭脳も超人的な肉体もいらない。どんな勝負でも勝ちさえすれば相手を奴隷にできる器具それが【SCM(エスシーエム)】。偶然にも【SCM】を手にした24人の主人公が欲望のため、復讐のため、それぞれの目的のために壮絶なサバイバルゲームを開始した!!「E★エブリスタ」で圧倒的な人気を誇る小説が待望の漫画化!

SCMと呼ばれる特殊装置を使用している者同士が何かしらの勝負を行い、勝った者が負けた者を奴隷にできるという単純なルールのもとストーリーは進んでいきます。

「奴隷も全ての命令を聞き入れるわけではなく感情を操ることはできない」という点が複雑な心理戦へと発展するかと思いきや、イマイチ内容が薄っぺらいような気も。「ルールの解釈をうまく利用してその抜け道を使って相手を出し抜く」というシーンが多ければ、非常に面白くなり得た作品だと思いました。

奴隷区 僕と23人の奴隷
Ⓒ奴隷区 僕と23人の奴隷

GIANT KILLING

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる!達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANTKILLING(ジャイアント・キリング)!!東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる!

「弱いチームが強い奴らをやっつける」を信条に描かれているサッカー漫画です。戦力的に弱いチームが強いチームにどうやって勝つのか…的確な作戦しかないでしょう。

ピンポイントで相手の弱点を突いたり、自分たちの弱点を上手く隠したり…。スーパープレイはあまり出ません。その代わり卓越した頭脳プレイの数々が堪能できます。本作を読めばリアルなサッカー観戦も楽しめるようになるはず。サッカー好きはもちろんサッカーに興味がある人、サッカーで盛り上がりたい人には特におすすめです。

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GIANT KILLING
ⒸGIANT KILLING

ONE OUTS(全20巻)

“優勝に必要な何かが足りない”その“何か”を捜して、沖縄で自主トレに励む“不運の天才打者”児島弘道。そこで彼は一人の男と出会う。120km/hそこそこの直球だけで、賭野球“ワンナウト”で無敗を誇る男。彼は名乗る。渡久地東亜と…。

プロの勝負師、野球は素人のピッチャー渡久地東亜がプロ野球の世界に足を踏み入れるという野球マンガなんですが、驚くべきは年俸で「ワンナウトにつきプラス500万円、1失点につきマイナス5000万円」という契約でプロ入りします。

心理戦に重きを置いた野球マンガという今までになかった種類の作品で、スポーツマンガにありがちな努力や根性という描写が一切ありません。とにかく心理戦を制して相手を揺さぶることや相手の裏をかくことに特化した野球マンガです。

ライバル球団はもちろん「年俸を払いたくないオーナーすらも敵」という状況を巧みな心理戦術で乗り切っていく姿は、非常に面白くて唯一無二の魅力と言っていいでしょう。オーナーから徐々に追加されていくルールを逆手にとって、一見不利な状況からも活路を見い出していく渡久地東亜に夢中になること間違いなしです。

関連:こんな野球漫画は他にない!「ONE OUTS」の心理描写が秀逸

ONE OUTS
ⒸONE OUTS

ラストイニング(全44巻)

関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去がある。しかし現在は毎年1、2回戦での敗退続き。元野球部監督の狭山校長は13年前の部員で、現在は悪徳商法のかどで留置所に入っている鳩ヶ谷を訪ね、新監督に就くよう依頼するが…。1年後に甲子園出場できなければ廃部という状況下、「さわやか・ひたむき・正々堂々」を廃した常識ハズレのチームが始動する!!

悪徳商法で逮捕歴のある主人公が高校野球の監督に就任し、独特な戦略や戦法によってチームを勝利に導いていく野球漫画です。最近でこそデータや作戦を重んじるマンガ作品が数多く登場してきましたが、「脱スーパーエース」「脱強力スラッガー」の先駆け的な作品と言っていいでしょう。

剛速球を投げるエースもいなければ、全国区のスラッガーもいません。今あるカードを使って、どのようにして勝つかを徹底的に追求した野球における駆け引きは見事なまでに鮮やかです。スーパーヒーローが登場しないので地味な印象こそありますが、落合ドラゴンズのような高い戦略性を感じられる野球漫画なので、野球が頭のスポーツだと思っている人なら間違いなく楽しめると思います。

ラストイニング
Ⓒラストイニング

エンバンメイズ(全6巻)

地下に広がる巨大なダーツ競技場を舞台に、巨万の富と、時に命を賭けて闘う裏世界のダーツプレイヤーたち!!“迷路の悪魔”と呼ばれる、すご腕ダーツプレイヤー・烏丸徨は、冷酷非道な借金取り・神谷を相手に一千万円を賭けてダーツで勝負をすることに。揺らがぬ心が放つ、必中の矢を武器に烏丸は悪辣非道な対戦相手を脱出不能の迷路へと誘い込む。刺激が突き刺さる爽快ダーツアクション!!

心理戦とダーツの融合です。本作を初めて読んだ時は「ダーツ自体の漫画作品が少ない中、随分と思い切ったジャンルに手を出してきたなぁ」と驚いたのを今でも覚えています。そしてカウントアップというルール(簡単に言うと点取りゲーム)が、ここまでの心理戦・頭脳戦に発展するとは夢にも思いませんでした。いわゆる通常の勝負であれば「必ず狙ったところに投げられる」という前提の世界です。

そこで優劣をつけるために精神面での駆け引きや特殊ルールが用いられているのですが、これが本当に秀逸なんですよね。ルールの隙間を突く感じに思わずシビれてしまうと言っても過言ではありません。ダーツに興味がない人にとっても、事前に分かりやすいルールの解説があるので楽しく読み進めることができるでしょう。ダーツを始めたくなる可能性すらあります。

関連:エンバンメイズというダーツ漫画の心理戦が熱すぎて面白い!

エンバンメイズ
Ⓒエンバンメイズ

天 天和通りの快男児(全18巻)

顔に無数の傷をもつ男――天。見かけの豪放さとは違い彼の打つマージャンは繊細で思慮深い。権謀術数の卓上に彼の不敵な微笑が浮かぶ。ある日、なじみの雀荘のピンチを聞きつけた天はその店へとおもむく。しかしそこにいたのは、まだあどけなさの残る若者ひろゆきであった。

個人的に1番好きな麻雀漫画です。本作品からアカギが登場しました(「アカギ~闇に降り立った天才~」はあくまでスピンオフ)。ヒラとサマのバランスはもちろん、ヒリつく展開の表現も秀逸で文句の付け所がありません。後半は「主人公ってアカギだっけ?」という展開になりますが、そんなツッコミを忘れてしまうくらい夢中になってしまうでしょう。

絵がちょっと古いですけど人間ドラマも見応えがあって間違いなく名作です。麻雀が好きな人で本作を読んだことが無いという人は絶対に読んでみてください。

天 天和通りの快男児
Ⓒ天 天和通りの快男児

平松っさんの心理学(全3巻)

食品会社の新入社員・池田くんは、ある日仕事で失敗してしまう。困っている池田くんの前に現れたのがヨレヨレ・ボサボサ・サラリーマンの平松っさんだった。平松っさんは広範な心理学の知識を有しており、池田くんの悩みを解決してくれる! 超実践的知識満載の心理学漫画!

メンタリストのDaigoさんが使いそうな話術というか、世の中の営業トークが上手な人やカリスマ店員なんかは意識せずに使っていそうなスキルが詰め込まれた1冊です。読み物としても面白いですし、普通に勉強にもなります。

「こういう心理操作を悪用すると詐欺になるんじゃないか?」と思えるような巧みな誘導が面白いです。洗脳やマインドコントロール、そして占いなどの根本的なところに興味があるという人にもおすすめです。

平松っさんの心理学
Ⓒ平松っさんの心理学

DEATH NOTE(全12巻)

このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATHNOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!!かつてないスリルとサスペンス!!

社会現象を巻き起こしたと言っても過言ではないくらい話題になった作品なので、今さら紹介しなくても知っているという方も多いでしょう。私はリアルタイムでも読んでいましたが既に10回以上は読み返しています。

突如、地上に舞い降りた1冊のノート…。「そのノートに名前を書かれた人間は、死んでしまう」というストーリーです。誰もが似たようなことを1度は考えたことがありそうなテーマというのもあって超が付くほど面白いです。このノートを使い犯罪者たちを裁く主人公・夜神月と、それを捕まえようとする竜崎こと通称Lの頭脳戦は、両者の腹の探り合いがリアルに展開されていて一瞬たりとも目が離せません。

DEATH NOTE
ⒸDEATH NOTE

クロサギ(全20巻)

世に三種の詐欺師あり。他人を騙し、金銭を巻き上げる“シロサギ”。異性を餌とし、心と体を弄ぶ“アカサギ”。そして人を喰らわず、シロサギとアカサギのみを喰らう“クロサギ”がいる。家族を死へ追いやったシロサギを憎悪し、ただシロサギのみ喰らうことを生涯の目的とする男の、復讐の物語が始まった!

物語の状況設定から既に秀逸で「詐欺師を詐欺に嵌める詐欺師」と聞くだけで、心理戦の気配が漂ってきませんか?法の抜け穴などをついて一般人を騙した詐欺師に対し、同じような方法で陥れる様子はまさに快感です。因果応報というか悪者がやられていく姿には一種の爽快感すら覚えます。

悪徳商法や架空請求など現代日本の詐欺犯罪について描かれているのも勉強になりますし、ちょっとした知識が身に付くと言うのもポイントです。個人的には詐欺師専門の詐欺師=クロサギをしている主人公・黒崎っていうのも遊び心として好き。

関連:詐欺師を詐欺に嵌める「クロサギ」読了後の爽快感は異常

クロサギ
Ⓒクロサギ

BLOODY MONDAY(全11巻)

クリスマス・イヴの夜、ロシアで成立したウイルス取引。目的は不明。わかっているのは、組織の一味であるマヤという謎の女性の存在と「ブラッディ・マンデイ」というキーワード。そして日本で起こった、ロシア連邦保安庁諜報員の殺害事件――。高木藤丸(たかぎ・ふじまる)は、天才ハッカー・ファルコンという別の顔を持つ高校生。公安調査庁の秘密組織「THIRD-i(サードアイ)」に勤務する父・竜之介から依頼された仕事が、彼を凄絶なるテロリストとの戦いに引きずり込んだ!!

ウイルステロを企む組織と天才ハッカー・ファルコンが繰り広げる、バトル要素や推理要素を含んだサスペンス漫画です。これまでに紹介してきたような心理戦や頭脳戦が展開されるような漫画とはまた一味違う作品なのですが、ハッカーにスポットが当たっている漫画というのも珍しくて面白いのではないでしょうか。

所々に相手との腹の探り合いのようなシーンがあり、そこは非常に見応えがあります。裏切者を探すための仕掛けや、天才ハッカーらしいアプローチの数々は必見です。

BLOODY MONDAY
ⒸBLOODY MONDAY

ゴタ消し 示談交渉人 白井虎次郎(全9巻)

鮮烈!闇の交渉術!!凄腕の示談交渉人“ゴタ消しの白虎”が、豊富な知識と闇の交渉術を駆使し、身近なトラブルの数々を鮮やかに解決する!!闇の交渉術コミック登場!!驚異的大反響を博した『伝説の人質解放交渉』全三話も特別収録!!

あらゆる種類の揉め事・争い事・いざこざ・ごたごたを依頼人の代わりに解決する交渉人の物語です。ゴタ消しを名乗る主人公の白井は依頼人が抱える「警察に頼ることのできない『詐欺・パワハラ・冤罪』などの問題」を、法律の抜け道や心理学を駆使してあくまで平和的に解決に導いていきます。

白井の観察力や洞察力もさることながら交渉のノウハウなんかも語られている部分があるので、相手を心理的に揺さぶったり、折れる所は折れるなどの心理テクニックも臨場感たっぷりに描かれています。

ゴタ消し 示談交渉人 白井虎次郎
Ⓒゴタ消し 示談交渉人 白井虎次郎

裁きの銀 倒産回避請負人(全4巻)

倒産回避請負人・坂本銀司の奮闘を描く金融ヒューマンドラマ!! 六法全書の裏をかく豊富な知識と行動力で悪徳金融業者を一網打尽!!

詐欺や悪質な借金の回収から人々を助けている1人の男の話で、内容的には上の方で紹介した「クロサギ」に近いかもしれません。絵が若干古くて登場人物が似たような顔つきであることも少なくないので「こいつ誰?」と思うことがありますが、内容はかなり本格的なものとなっています。

世の中の法律やお金の仕組みなんかを学べる作品としてもおすすめです。心理戦っていいのかどうかは微妙ですけど、法律の抜け穴を突くという意味では面白いと思います。

裁きの銀 倒産回避請負人
Ⓒ裁きの銀 倒産回避請負人

最後に

心理戦特有の手に汗握る展開というのは本当に病みつきになってしまいますよね。相手との腹の探り合いなどは、読んでいると一気にその世界に引き込まれてしまうほどです。心理戦・頭脳戦のマンガの1番の魅力は「AとBで悩んでいる所にCという発想を持つ」というような固定概念の外側の発想だと思います。

ドキドキしながら読み進めて気付いたときに「あっ!そういうことか!!」となる楽しみは、他のジャンルの漫画では体感することができない面白さと言えるでしょう。作品数が少ないジャンルではありますが、もっと数多くの名作が生まれてほしいと願うジャンルです。今回紹介した作品の中にもし気になった作品があれば是非とも手にとってみてください。

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