怖面白いサスペンスホラー「マンホール」の紹介

「気持ち悪い!」と思いながらも見てしまう映像ってありませんか?個人的には「寄生虫」の類がそれに該当するんですけど、定期的にふと思い立ってはYouTubeで動画を検索したりしてしまいます。普段は全然興味がないのに「どうやって宿主を操ってんの?」とか考えだしたらキリがありません。

そして私の場合は間違いなくあるマンガの影響を受けているんですよね。たぶん本作を読んだ誰もがそうなってしまうのではないでしょうか。そこでで今回は身の毛もよだつバイオ・ホラー作品「マンホール(全2巻)」を紹介したいと思います。

著:筒井哲也
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目次

マンホールってどんなマンガ?

毎年、インフルエンザや何かの病気が流行ると感染経路が気になりませんか?風邪なんかでも一緒ですが、感染経路は「人→人」というわかりやすいものばかりではないはずです。本作では寄生虫が猛威を振るうことがテーマになっていて、それが誰によってどのような目的で蔓延することになったのかを捜査していくサスペンス・ホラーとなっています。

2004年~2006年頃までヤングガンガンにて連載されていた作品で、単行本は全3巻ですが廉価版およびkindle版は上下巻です。一部では有害図書類にも指定されているようで、所々に刺激の強い描写が用いられている作品だと言えるでしょう。

マンホールを楽しむポイント

寄生虫フィラリアとは?

フィラリア – Wikipedia

本作に登場する「とある寄生虫」というのが、何を隠そうフィラリアと呼ばれている寄生虫で、ミミズ状のようなウネウネしている系の虫です。主な感染経路は蚊などの吸血昆虫を介しての血液感染になるようですが、今では日本国内での感染はほとんどないようです。一口にフィラリアと言っても数種類あるようで、ヒトのみに寄生するものだったりイヌに寄生するものだったり…。中には寄生されてしまうことで成人するに伴って失明してしまうものもいるんだとか。

個人的にメチャクチャ驚いたのが定期出現性というフィラリアが持つ特殊な性質です。本作でも描かれていますが、どうやら蚊を媒介して感染するということからも「蚊の活動が活発になる時間のみ出現する」らしいんですよね。例えば万が一「感染したかも!」と不安になって検査を受けるとして、その検査をする時間も午前0時~午前4時の間に検査するのが望ましいんだそうです。一旦検査を受けて陰性だったのに検査する時間を変えたら陽性だったとか、ぬか喜びにも程がありすぎません?

犯人は誰か

コミックス1巻

最初は「ヤク中の人間が死んだだけ」と思われていましたが、検死の結果や最初の事件の第一発見者が死んでしまったことを受けて、死亡原因が「ヒト感染するフィラリア」ということが判明します。しかし舞台は冬ということもあり、蚊などの活動が行われていないことからも警察では「人為的なものなのではないか?」と考えるようになりました。

誰が一体どのような目的でこのようなことを巻き起こしたのか。真相が徐々に明らかになっていく感じはスリルがあって、非常に大きな見所だと言えるでしょう。徐々に犯人を追い詰めていくところも本作の見所の1つです。

マンホールの由来

「なんでタイトルがマンホールなのか」については考察の価値ありだと思います。最初に思うのは「マンホールが感染経路なんじゃねーの?」って部分なんですけど、一種の推理モノにも似た作風でまさかタイトルでネタバレはしないだろうという思いもありつつ…。私自身は最後まで読み進めても「え、そんな単純なこと?」って思ってしまったんですけど、なんとなく深い意味が隠されているような気がするんですよね。

恐怖を感じさせる描写

コミックス2巻

目を塞いでしまうようなグロいシーンも幾つかありますが、グロとはまた違う怖い描写が多数登場するのも本作の魅力の1つです。まさにバイオ・ホラーといった感じがうかがえます。本作に登場する危うい雰囲気は読み進めていると予期できるんです。

「あー、なんか危なっかしいなー」とか「これ絶対ヤバイの出てくるってー」みたいな予想がズバリ的中することがほとんど。それは言い換えると期待通りということであって、ある程度の心の準備ができているのに怖いって実は相当すごいことだと思います。グロ耐性を全く持ち合わせていないという人には厳しいかもしれませんが、それ以外の人には文句なしにおすすめです。

最後に

様々な偶然が重なって思わぬ事態に発展してしまう事件というのは意外と少なくないのかもしれません。それでも警察の捜査と事件の真相が1本の線で繋がった時、名作映画を観たかのようなスッキリ感が味わえると言っても過言ではないでしょう。

本作は単行本で全3巻、kindle版では上下2巻立てで一気に駆け抜けてくれます。作者の筒井先生が手掛けた作品は読みやすいボリュームのものが多く、誰でも手軽に読めるというのも特徴の1つです。無駄にダラダラしていないということもあり、恐怖感みたいなものもギュッと凝縮されていますから本作以外の作品もおすすめします。

著:筒井哲也
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