空腹時には読めない!面白いおすすめのグルメ漫画、料理マンガを紹介する

空腹時には読めない! 面白いおすすめのグルメ漫画・料理マンガまとめ

人間の三大欲求の1つであると同時に、読者の本能に訴えてくることから「面白くないわけがない!」とされているマンガのジャンルがグルメ漫画、料理マンガです。リアリティのあるものからファンタジーとの融合まで、色の無い紙媒体であるにも関わらず唾液を飲み込まされる瞬間は、まさに芸術そのものと言っていいでしょう。

というわけで今回は私がこれまでに読んできた料理マンガ、グルメ漫画の中から面白くておすすめの漫画を厳選してご紹介したいと思います。

目次

焼いてるふたり

肉、ビール、隣に好きなひと。「幸せ」は単純だ! マッチングアプリで運命の出会いを果たした、健太と千尋。奥手すぎて最初の一歩を踏み出せずにいるふたりが、健太の浜松への転勤をきっかけに急進展。なんと…交際ゼロ日で結婚することに! お互いをよく知らないまま夫婦になったふたりは、毎週末のBBQでじっくり仲を深めていく――。じっくり育てるスローな週末新婚BBQライフ、始めます!

マッチングアプリで出会ってすぐに結婚した2人の男女が、遠距離恋愛をしながら休みの日には一緒にバーベキューを楽しむという流れのグルメ漫画です。バーベキューってリア充がパーティー感覚でやるもんだと思ってましたが、これなら凄く楽しそうに見えますし、自分もやってみようかなって思います。

最近は流行りなのかキャンプ漫画も増えてきてるじゃないですか?それもあって私はキャンプにも興味があったんですが、こっちのバーべーキューの方がハードルは低そうに感じたので、新たな趣味が欲しいって人が読んだらバーベキューを始めたくなるんじゃないかと思いました。手軽に楽しめそうな印象です。

グルメ要素だけじゃなく、ほぼ他人の状態から夫婦になった2人が徐々に距離を近づけていくラブコメ要素にも注目。焼いてる2人を見てると、こっちも妬けてくる…って違うか。

焼いてるふたり1
ⓒ焼いてるふたり

ラーメン大好き小泉さん

学校ではクールで無口なあの子が、まさか放課後はこんなだなんて…!女子高生・小泉さんが、ラーメンをガツガツすする!ガツンと本格派ラーメンドラマ、いよいよ着丼!

めっちゃ美味しそうにラーメンを食べる美少女の姿が印象的なラーメン漫画です。実在する有名店も登場しますし、ラーメン好きの読者なら絶対に楽しめるでしょう。何より「美少女が1人で黙々とラーメンを美味しそうに食べている姿」がハンパ無い!それでいてこの訴求力はすごすぎるわ。

普通のグルメ漫画みたいに「麺のコシが~」とか「スープの旨みが~」みたいな語り口もなく、ただ黙々と食しています。でも別場面でちゃんとラーメンに関する知識も学ぶことも可能。読んだら間違いなくラーメンが食べたくなる至極の作品です。

これキッカケで女性1人でもラーメン屋さんに入りやすくなるかもしれませんし、お店にマンガを置いているラーメン屋さんは今すぐ本作を置いた方がいい。題材がラーメンということもあって夜に読むのは危険です。

ラーメン大好き小泉さん
Ⓒラーメン大好き小泉さん

山と食欲と私

27歳、会社員の日々野鮎美は、「山ガール」と呼ばれたくない自称単独登山女子。美味しい食材をリュックにつめて今日も一人山を登るのでした。欲張りウィンナー麺、雲上の楽園コーヒー、魅惑のブルスケッタ、炊きたてご飯のオイルサーディン丼等々。読むとお腹がすく&山に登りたくなる!

山ガールと呼ばれることを嫌う自称単独登山女子による登山×グルメ漫画です。アウトドアが趣味じゃなくても、本作を読んだら登山に挑戦したくなるほどの魅力を持った作品と言っても過言ではありません。

登山の休憩中に食べる料理なので割と簡単に作れるものばかりなのですが、絵の見せ方も旨くて食欲がそそられます。マンガで楽しみながらも登山に関する知識も得られてまさに一石二鳥です。登山の休憩中に摂る食事ということで、空腹もスパイスになっていると言っていいでしょう(読者は登山しているわけじゃないので空腹感はありませんが)。

27歳のOLが主人公ということで若い女性向けの作品かと思いきや、実はそうでもないんですよね。アウトドア好きな人はもちろん、読者を選ばずに楽しませてくれるアウトドア漫画です。

山と食欲と私
Ⓒ山と食欲と私

孤食ロボット

会計が3000ポイント貯まると交換できる○×フードカンパニーのプレゼントは単身者の食事と健康をサポートするアンドロイド。料理が苦手なOL、単身赴任のお父さん。彼らのもとに突然やってきた小さな頑張り屋さんがサポートするのは、温かな食事だけではなくて…。今日も誰かをほっこり幸せに。心も満腹になる優しい物語──

おひとり様の食事をサポートする小さなアンドロイドと展開される物語です。近未来的な発想が根底にあるので、最初は「どうせなら料理作ってくれよ!」とも思いましたが、読み進めていくうちに「これもアリだなぁ」と思いました。

アンドロイドはペットというか新しい家族というか…。とにかく可愛くて健気な存在ということもあり、1人で食事を摂ることが多い人には確実に響くでしょう。通常のグルメ漫画が食欲を巻き起こすのであれば、さしずめ本作は「心を満たしてくれる作品」と言っても過言ではありません。温かい物語をお求めの方はどうぞ。

孤食ロボット
Ⓒ孤食ロボット

ダンジョン飯

九井諒子、初の長編連載。待望の電子化!ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ!冒険者よ!!

ダンジョンという概念が登場するTVゲームなどを遊んだことがある人にとっては非常に興味深い作品がコチラです。「ダンジョンを進む途中に出現した魔物を料理してしまおう!」という発想には驚かされました。

ロールプレイングゲームで遊んだことのある人なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。私はドラクエで言えば「ももんじゃ」は意外と美味しそうな気がするんですが・・・。こんな感じの妄想がマンガ化したという感じです。

人類史上初めてウニを食べてみようと思った人の気持ちが分かるというか、見た目に反して美味しいものが多いという事実をうまく投影している作品だと思います。そこまで食欲はそそられませんが、高い人気を誇っているというのが手に取るようにわかります。童心がくすぐられるしワクワクするグルメ漫画です。

ダンジョン飯
Ⓒダンジョン飯

信長のシェフ

現代の料理人・ケン。彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、強引にケンを自分の料理人にするが…!?戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!

現代の料理人が戦国時代にタイムスリップしてしまい、かの有名な戦国武将・織田信長のシェフとして腕を振るうグルメ漫画です。戦国時代モノのマンガは数多く存在しますが、握るのが刀ではなく包丁だった作品は皆無だったのではないでしょうか。

食材も調理器具も現代とは比較できませんが、今ある状況下で最高の料理を作る姿は眩しすぎます。信長という気難しそうな人に仕えているからこその緊張感も程良く、序盤を少し読んだだけでも一気に引き込まれてしまう読者が続出するでしょう。「シェフかっけーっ!!」って思わずにはいられないグルメ漫画です。

信長のシェフ
Ⓒ信長のシェフ

舞妓さんちのまかないさん

ここは京都のど真ん中にある花街。舞妓さんたちが深夜、お仕事を終えたあと帰ってきて、共同生活を送っているのは、「屋形」と呼ばれるおうちです。とある屋形で「まかないさん」として舞妓さんたちに毎日の食事を作っているのは、なんと弱冠16歳の少女・キヨ。彼女がまかないさんになったのには、ある意外な理由があって――。華やかな花街の舞台裏、普通の日のごはんを通して、温かな人間模様が描かれます。

花街で働いている舞妓さんたちに料理を作っている女の子が主人公の料理マンガです。舞妓さんたちの私生活が掘り下げられていて、それが料理や人間模様で彩られているという作風になっています。周りの舞妓さんたちとほとんど年齢が変わらない子が料理を作っているという部分に驚くと思いますが、ここにもちゃんとした理由があるんですよね。

登場する料理は完全に家庭料理なんですが、それが新鮮に見えるほど家庭料理に振り切っているので、読んでいるこっちとしては思わず翌日のメニューに影響されてしまうほど。料理マンガとしても人間ドラマとしても見応えたっぷりな作品と言っていいでしょう。

舞妓さんちのまかないさん
Ⓒ舞妓さんちのまかないさん

忘却のサチコ

佐々木幸子(ささき・さちこ)、29歳。職業、文芸誌編集者。仕事は順調、結婚も決まり、これまで完璧な人生を歩んできた。あの日までは…!! 美味しいものを食べた時に得られる“忘却の瞬間”を求めて、ありとあらゆる美食を追いかける!! 絶品グルメ・コメディー、開幕!!

結婚式の最中に新郎に逃げられてしまった29歳の女性が主人公のグルメ漫画です。文芸誌編集者として働く彼女ですが、真面目な反面どこか痛い・・・。決して憐みの目で見るわけではなく、純粋な気持ちで応援したくなる主人公です。

そんな彼女が美味しいものに出会い、それを食べるまでの一連の流れが少しだけオーバーに描かれていて、美味しそうな料理に笑いのエッセンスが加わっています。「辛いことがあったらよく寝てよく食べなさい」という言葉があるように、忘却のサチコとはうまいこと言ったなぁと。

忘却のサチコ
Ⓒ忘却のサチコ

桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?

食えれば食う、食わねば食えぬ、ナニモノも!? 男女問わず学校で人気を集める桐谷さん。一見普通の見目麗しい女子高生に見えて、人と比べて変わっているところが…… それは、食に対する好奇心が強すぎること! 学校のウサギや道端の鳥にまで好奇の目を向ける彼女。その食欲を満たすのは、カエル、ヘビ、サソリ……!?

「マジでそれ食べるの!?」と聞きたくなるような食材を美味しそうに食べるという、少し特殊なグルメ漫画です。主人公が可愛らしいJKなので、そのギャップもまたすごい。

ただしやっていることは出川さんや上島さんら芸人さんとほぼ変わらず、違うのはリアクションのみです。「げー」とか「おえー」とはならず、希望に満ち溢れた目をしています。むしろこっちのがやばいって思うくらい。

本記事のタイトルは「空腹時に読めない~」ですが、この本は空腹時でもOK。所々にお笑いの要素も入っているので、グルメコメディーとして楽しんでみては?

桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 第1巻

であいもん

父入院の報を受け、10年ぶりに京都の実家へと帰ってきた納野和。父に代わり、実家が営む和菓子屋・緑松を継ぐと意気込む和だったが、任されたのは店ではなく、跡継ぎと呼ばれる少女・雪平一果の父親代わりで…。

こちらもグルメ漫画とは言い難いですが人間ドラマ寄りで和菓子をテーマにした作品で、本来であれば和菓子屋を継ぐはずだった男と跡取りになるとされている女の子の物語です。

どこか学生気分が残っていてしっかりした大人とは言い難いものの、ちょっとした優しさや頼りがいを兼ね備えている男。子供らしさがあまりない、しっかりとした女の子。甘さの中にも渋みとか面白い食感とか創意工夫されている和菓子のような作品です。お菓子好きにおすすめ。

であいもん 第1巻

めしばな刑事タチバナ

警視庁城西署刑事課に転属してきた立花刑事。風采のあがらないオヤジだが、実は本庁に籍を置いたこともあるエリートで、食についての知識は群を抜く。通称「めしばな」と呼ばれる変わりダネだ。捜査や取調べに得意の知識と情報を生かして事件の真相に迫る。第1巻では、カレーカツ丼、牛丼、袋入りラーメン、コロッケカレー、フライドチキン、立ち食いそば、餃子に関するウンチクが全面展開されます! 痛快リアルめしマンガ!

タイトル的にも「犯人を自供させるときにカツ丼を頼む例のアレ」かと思いきや、犯人あるいは同僚と飯トークで盛り上がる刑事の話でした。

完全にうんちく系の漫画なのですが、使われている題材が「立ち食いそば、牛丼、インスタント食品」など、庶民に身近なテーマなので読んでいて楽しいです。自分が好きなメニューがテーマで繰り広げられると、思わず「わかるわぁ」と言いながら読んでしまう・・・そんなグルメ漫画と言っていいでしょう。

めしばな刑事タチバナ 第1巻

サチのお寺ごはん

著:かねもりあやみ, 著:久住昌之, 監修:青江覚峰

名前のとおり、いちいち不運な臼井幸。ある日、いつものコンビニごはんを買っていたら、坊主3人組につかまって…!? テレビ、雑誌にひっぱりだこの料理僧・青江覚峰がレシピ提供。美味しくて簡単な精進料理が満載!!

「人生 期待したら負け」を座右の銘に持つ、日々の生活に生きがいを見出せないような今時のアラサー女子が主人公の精進料理にスポットを当てたグルメ漫画です。

主人公の名前が臼井幸(うすいさち)、今時の若者とつるんでコンビニに現れる住職、ナンパから始まるグルメ漫画であることなど、精進料理を取り扱うグルメ漫画としてはイメージ的にも柔らかい作品と言えるでしょう。

所々に説法のようなものがあって食を含む私生活に新たな気付きを与えてくれる他、料理も工夫に満ち溢れていて面白いです。普段からインスタント食品やコンビニ弁当ばかりを食べていて、食事に対する意識を変えたいと思っている人なんかにはピッタリのグルメ漫画だと思います。

サチのお寺ごはん 第1巻

野原ひろし 昼メシの流儀

サラリーマンの昼メシ―― それは家族の知らない男だけの世界。旨いメシを求めて、限られたお小遣いをやりくりしながら、こだわりにこだわり抜く男の食いざまに、日本中が腹を鳴らす!! 『クレヨンしんちゃん』でおなじみの「父ちゃん」こと「野原ひろし」が主役の公式スピンオフ!!

大人気アニメ「クレヨンしんちゃん」のパパでもある野原ひろしが主人公となり、勤務中の昼休憩の様子を描いた作品です。サラリーマンの方であれば誰もが足を運びそうな定食屋さん、大衆食堂などが舞台となっているので、サラリーマンやOLの方なら親近感が感じられる内容と言っていいと思います。

Kindle版のレビューでは「あれはひろしの偽物だ!」などの低評価が目立ちましたが、個人的にはちゃんとオチの用意されている昼ごはん漫画として楽しめましたけど…。原作ファンの人にはあまりおすすめできない!?…かも。

野原ひろし 昼飯の流儀 第1巻

クッキングパパ

荒岩一味は金丸産業に勤めるごく普通のサラリーマンパパ。だけど、料理の腕はとびっきり!部署の皆が昼食に出ると、荒岩はおもむろに弁当箱を取り出して…。サラリーマンパパが、プロ級の料理の腕前を披露します!!

総巻数150巻を超える長編グルメ漫画です。幼少の頃にアニメで見たOP「かぼちゃ チャーシュー麺 明太子 コンビーフ♪」という軽快なメロディーが忘れられません。

身体が大きくて会社では寡黙なサラリーマンでもある主人公が、家では子煩悩&料理上手というギャップが光ります。これまでの長い歴史が物語っているように、ほのぼの系の料理漫画としては最高峰の存在と言っていいでしょう。所々に料理の作り方が掲載されていて、実際に自分で試してみようと思えるところも本作の魅力です。

クッキングパパ 第1巻

美味しんぼ

東西新聞文化部に配属された新入社員・栗田ゆう子は、希望あふれる出社初日から、憧れの新聞社にも山岡士郎のような無神経でぐうたらな先輩が居ることに驚かされる。だが文化部全員が受けた味覚テストに合格し、大原社主・肝入りの企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれたのは、ゆう子と山岡の2人であった…。

こちらも総巻数110巻以上を誇るグルメ漫画の金字塔とも呼べる作品です。主人公は料理人ではなく、新聞社で料理の企画に携わっている人間という部分が非常に面白いですね。

食材に関するちょっとしたうんちくも学べますし、高級食材ばかりを扱っているわけでないので、料理が身近に感じられて楽しめます。いい大人がムキになって言い争ったりするのもグルメ漫画ならではの醍醐味。何より第1巻の「豆腐と水を当てる企画」のインパクトは強すぎ。

美味しんぼ 第1巻

バンビ~ノ!(全15巻)&バンビ~ノ!SECOND(全13巻)

伴省吾は、福岡市内のイタリアンレストラン「サンマルツァーノ」でアルバイトしつつ調理師免許もとって、将来は恋人・恵理と店を持つことを漠然と夢見る大学3年生。ある日、店のオーナーから、彼の弟分がオーナーシェフを務める東京・六本木の店へのヘルプを勧められる。だが、その調理場のペースに全くついていけず、皿洗いに回されてしまい…!?調理場という名の戦場を描く、イタリアン料理人成り上がりストーリー!!

初めて読んだとき、あまりにもの熱量に度肝を抜かれました。「グルメ漫画って言うよりも、スポ根漫画じゃね?」くらいの勢いがある作品です。地元福岡のレストランでアルバイトをしていた大学生の主人公が、ふとしたきっかけで東京のイタリア料理店にヘルプに行ったところから運命が劇的に変わるという物語なのですが、最初から最後までとにかく面白い!

1作目は下っ端としての下積み時代がメイン、2作目は部下を持つ立場となっています。2作目の後半は物語を盛り上げるための過剰演出が目立ちましたが、それ以外は満点をあげたいくらい個人的に大好きなグルメ漫画です。

関連:スポ根かとおもうほどの熱量!グルメ漫画「バンビーノ!」が面白い!

バンビ~ノ! 第1巻

食戟のソーマ(全36巻)

実家が下町の定食屋を営む中学生・幸平創真。目標である料理人の父を越える為、創真は修業の毎日を送っていた。しかし突然、父から料理学校への編入話を告げられ…!?創造する新料理マンガ、ここに開演!!

美味しいものを食べた時に裸になること以外は超王道の料理バトル漫画です。絵も綺麗で料理も美味しそうなのですが、所々のエロい描写に好き嫌いがあるかも。

話の流れとしては、料理の専門学校に入学した主人公がライバルたちを蹴散らしていくというものです。適度に嫌な奴が出てきますが他の料理バトル漫画のように主人公が悲観的にならない分、読みやすいと思います。なによりイケメン&美女揃いなので、ビジュアル的に楽しめるのも本作の武器と言えるでしょう。

食戟のソーマ
Ⓒ食戟のソーマ

甘々と稲妻(全12巻)

妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに!!

「ブラックサンダーかよ!」と突っ込みたくなるようなタイトルが目を引くグルメ漫画。グルメ漫画と呼べるほどの高度なテクニックが出てくるわけでもなく、料理漫画と呼べるほどの斬新なアイディアが登場するわけでもありませんが、むしろそれが良いと思える作品です。

妻を亡くした数学教師のお父さんとその娘、そして教え子の3人によるホームドラマ的な展開は多くの読者をのほほんとした気分にさせてくれるでしょう。理屈じゃなくて料理は気持ち、誰かと一緒に食べた方が美味しいということに改めて気付かされます。

料理は下手だけど少しずつ成長していく感じもいいですね。美味しそうに食べる姿も可愛い。

甘々と稲妻
Ⓒ甘々と稲妻

八雲さんは餌づけがしたい(全11巻)

「おかわりください」って、言ってください。アパートにひとり暮らしする未亡人・八雲柊子(やくもしゅうこ)の趣味。それは隣り部屋に住む高校球児を、密かに“餌づけ”する事だった――。旦那を亡くし、大好きだった料理をする気力も失われていた日々。そんな色あせた日常の中で、ひょんな事から隣りに住むひとり暮らしの男子高校生・大和翔平(やまとしょうへい)に毎晩ご飯を振る舞う約束をしてしまった。「ご飯が4合じゃ足りない!?」「もっとご飯のおかずになるものを…!」凄まじい食欲を誇る男子高校生の胃袋を相手に、戸惑いながらも充実した毎日が幕を開ける――☆ ナイショの幸せ特盛りでお届けする、“餌づけ”ハートフルストーリー!

八雲さんという未亡人女性が、アパートの隣室に1人で住んでいる高校生男子に手料理を振る舞うという作品です。「…それの何が面白いの?」って思いました?

このご時世にあまり現実味の無いストーリーではありますが、育ち盛りの男の子の食べっぷりがとにかく気持ちいい!そして美味しい料理を提供しようとする八雲さんの健気さも映える作品なんですよね。

ありがちなエロにも逃げてませんし、ほのぼのしていてハートフルな物語です。平成版(令和版)のめぞん一刻みたいな感じかも。マンガの中には「最初は面白かったのになんでそうなった!?」っていう終わり方をするものも少なくない中、本作は終わり方まで完璧です。

パパと親父のウチご飯(全13巻)

気丈夫な元カノから子供をあずけられた、整体師・千石。子供を引き取り妻と離婚した、漫画編集者・晴海。子育てに奮闘する2人は、郊外でのルームシェア生活を選択したが――。

2組のシングルファザーが共同生活を送る日常を描いたグルメ漫画です。「パパと親父のウチご飯」とはよく言ったもので、全くタイプの違う2人の父親が面白いですね。それぞれの子供たちも気難しい年ごろで、好き嫌いを言ったりご飯で遊んだり…。食を通じて孤軍奮闘するハートフルなストーリーとなっています。

グルメ漫画というよりは食事に重きを置いた人間ドラマに近いような印象を受けますが、巻末には作中に出た食事のレシピも載っているので読者の手で再現することも可能です。

パパと親父のウチご飯 第1巻

コンビニお嬢さま(全6巻)

良家のご令嬢はコンビニが大好き…? 読めば、行きたくなる&食べたくなるコンビニ・グルメ・コメディ!!

コンビニで買える食品をテーマに扱ったグルメコメディ。主人公が良家のお嬢さまで、買い食いはもちろんコンビニの利用なども厳禁ということで、コソコソしながらコンビニへと足繁く通う姿が面白いです。

コンビニがテーマになっているのでとても身近に感じられる作品かと思いきや、決してマネできるようなものでもなく、むしろ創作料理に近い印象を受けました。「手軽に買えるものをわざわざ手をかけてどうするの?」「これ、コンビニでなくても良くない?」というツッコミはさて置き、絵が可愛くて過剰表現が結構笑えるグルメ漫画です。

コンビニお嬢さま 第1巻

将棋めし(全6巻)

前代未聞、将棋×めしの異色マンガ! プロ棋士・峠なゆたが対局の休憩中に食べるメニューとは!? そして、それが将棋にどう影響するのか!? めしで勝敗が決まると言っても過言ではない!

女流棋士が主人公の将棋×グルメという異色漫画です。対局中に取る出前などにスポットが当てられていて、棋士目線のゲン担ぎや将棋ネタのオンパレードは将棋ファンにはたまらない内容と言っていいでしょう。

「戦局によって食べる物が変わるのかなぁ」とか「相手が頼んだ物によって注文を変えたりするのかなぁ」など、想像力を駆り立てられます。絵も綺麗で料理も美味しそうです。ちなみに藤井聡太さんが頼んだ食事は売り切れになるほど繁盛すると聞きました。…こういうことね。

将棋めし 第1巻

成り上がり飯(全7巻)

不良高校の王森高校では、誰もが第三十五代頭のメリケンを狙い、ケンカに明け暮れる日々。一年のケニーもメリケンに挑むものの、あっさりボコボコにされながら、空を見上げて己の無力さに涙していた。しかし、偶然ケニーの弁当を食べたメリケンは、あまりの美味しさに重いパンチを喰らったような衝撃を受けた! 料理の腕前が武器になると悟ったケニーは全生徒の胃袋を掴んで王森高校の“頂き”に成り上がると誓った!

グルメ漫画とヤンキー漫画が見事に融合を遂げた作品です。不良たちの胃袋を掴んで成り上がるプロセスは、これまでにない新感覚の世界を作り上げています。料理も特にコストが掛かっているというわけではなく、いわゆる家庭的なお弁当という部分がいいですね。

家庭的な味だからこそ不良たちの心に染みこむんだなぁと。料理に思わず飛びついてしまう不良たちも微笑ましいですし、ギャグもなかなか面白くて最高のヤンキー漫画です。あ、グルメ漫画か。

成り上がり飯 第1巻

肉女のススメ(全4巻)

仕事に恋愛に必死なアラサー未婚のOL達の唯一のオアシス。それは肉! ハンバーグ、とんかつ、焼き鳥、牛丼…カロリーを気にせずがっつく時間こそが人生の至福…真の肉食女子たちによるジューシーお肉ほおばり幸せグルメ漫画!

グルメ漫画というよりは、ただ「お肉大好き女子が美味しそうにお肉を食べるのを眺める漫画」と言った方が適切かと思いますが、とにかく幸せそうにお肉を食べる肉女が堪能できる作品です。

個人的にはカロリーなどを気にして好きな物を食べない女性よりも食べっぷりのいい女性が好きなので、本作を読んでいると幸せな気持ちになってきます。面白いかどうかというよりも、読者を選ぶフェチの要素が強い漫画だと思いますね。オーバーリアクションでお肉を頬張る女子の姿が見たい人はどうぞ。

肉女のススメ 第1巻

あきたこまちにひとめぼれ(全4巻)

約280種類あり、味も形もぜんぶ違う栄養満点の日本人の主食「米」。身近すぎて見落としがちだが、こだわれば「こんなにも違うのか!」と思うほど多種多様。「青空レストラン」などに米博士としてちょくちょく登場する五ツ星お米マイスター・西島豊造氏を監修に迎え誕生したこだわりのお米ラブコメ!!

タイトルからもひしひしと伝わってくるように「お米」に特化したグルメ漫画です。正確にはお米ラブコメかな?私は秋田県出身なのであきたこまちと聞いただけで感情移入してしまいましたが、グルメ漫画ではあまり掘り下げられることのないお米にスポットが当たっているので、すごく興味深い内容だと思いました。

特に美味しんぼのような高度なうんちくがあるわけではありませんがラブコメを楽しみつつ、お米のプチ雑学を学べる良書ではないかと。お米の美味しい炊き方やお米に合うおかずの紹介なんかもあります。

あきたこまちにひとめぼれ 第1巻

めしあげ~明治陸軍糧食物語~(全5巻)

「軍隊は糧を稼ぐためのシノギ。うまいメシを腹いっぱい喰うんだ―――!!」明治時代、貧困にあえぎ飢えに苦しんでいた青年・千歳は、陸軍兵舎から出た残飯を食べたことで、一日三食が支給される軍隊の存在を知る。「うまいメシを食べる」ただそれだけのために、歩兵第一連隊に志願入隊した千歳は、過酷な日露戦争に出征していくことになり――!?飯を喰らうため一人の兵が日露戦争を駆ける!本格飯戦記漫画、開戦!!

明治時代の陸軍の食事を描いたグルメ漫画で基本的には質素な食事しか出てきませんが、なんとなくいいなぁと思える作品。

個人的には自衛隊にいた経験があるので少し懐かしく感じる場面も多く、思い出補正的な部分があるかもしれません。しかし着眼はかなり良いグルメ漫画だと思います。今勢いのあるゴールデンカムイなんかの作品が好きな人ならハマるかも。

めしあげ~明治陸軍糧食物語~ 第1巻

だがしかし(全11巻)

ここは、のどかな田舎町。駄菓子屋の息子・ココノツはある日、都会から来た美少女に出会う…「うまい棒で最高の組み合わせを作って、私を満足させてごらんなさい!!」「見せてあげるわ…ポテトフライの一番贅沢な食べ方…!!」うまい棒、ブタメン、ラムネなどなど…駄菓子マニアの美少女・ほたるが繰り出す数々の駄菓子たちに…困惑するココノツ!!こうして、少年×少女×駄菓子のおかしな夏が始まった…!!

グルメ漫画ではありませんが、空腹時に読むのは危険という意味では本作もなかなかの破壊力を持っています。空前絶後の大ブームを巻き起こした駄菓子漫画です。

若い世代が駄菓子にどの程度の馴染みがあるのかはわかりませんが、少年・少女時代に規定金額の中で何のお菓子を買おうか試行錯誤した経験のある人であれば間違いなく夢中になれるでしょう。昭和生まれであれば懐かしさに発狂するレベル。絵も綺麗ですし、笑い要素もあるので申し分ありません。お菓子好きには鉄板です。

だがしかし 第1巻

将太の寿司(全27巻)

関口将太は一流の寿司職人を目指し、東京の名店・鳳寿司で働く18歳。まだ寿司は握らせてもらえない。ある日、中退した高校の同級生、藤原美智子が店の常連である父とともにやってきた。ほのかな恋心を寄せる将太。しかし美智子は、高校卒業とともに結婚するという。彼女に最高の寿司をプレゼントするため、猛特訓の末、究極の「型」をマスターする将太。将太の寿司職人としての人生が始まった。

個人的に大好きで読んでいた寿司×少年漫画です。少年漫画らしくとにかく波乱の連続で、新キャラのいちゃもんの付け方がとにかく輩。「ひたむきな主人公→誰かによる極端な嫌がらせ→寿司対決→主人公勝利」という流れの繰り返しですが、とにかく嫌なキャラばかりが目立っているのが少し残念です。

それでも主人公が才能とセンスに溢れていて、最終的な嫌な奴を正攻法で叩きのめすので一種の爽快感はあると思います。テレビ版の小沢健二さんが唄うOPソングは神曲。

将太の寿司 第1巻

焼きたて!!ジャぱん(全27巻)

パン創りの神が宿る「太陽の手」を持つ少年・東和馬。世界に誇れる日本のパン「ジャぱん」を創るため上京してきた和馬が繰り広げるさわやか、かつ熱血物語!もともとゴハン党だった和馬は、6歳の時にパンの虜になった。その訳は、近所にあったパン屋さん「サンピエール」で、抜群においしいパンを食べたことにある。サンピエールの店主は、日本が世界に誇れる日本人のパン「ジャぱん」を創ることが夢だった。フランスパン、イギリスパン、ドイツパンなど、世界には自国の名を冠したパンが沢山あるが、日本にはない。そこで店主は、世界中に愛される日本のパンを創ろうとしていたのだ。フランスで修行を積んだ彼は、そのパンを故郷で創ろうとするが上手くいかず、東京に出ることにする。そしてまた和馬も、彼の意志を自分で実現させようとパン創りに夢中になったのだ。それから10年の月日が流れ、中学を卒業した和馬は、東京でも1、2を争う有名なベーカリーショップ「パンタジア」に採用され、大きな希望を胸に上京する。

日本人であれば「米>パン」という人が圧倒的に多いかとは思いますが、本作を読んでいる時のパンの食べたくなる度合いはもはや病的と言っても過言ではありません。絵も非常に綺麗ですし、とにかくパンが美味しそう!日本が世界に誇れるパンを目指すということでジャぱんというネーミングもセンスがあってカッコイイ。

もともと長編漫画にするには無理があったんじゃないかと思わせるくらい後半の失速が残念ですが、序盤~中盤はべらぼうに面白い作品と言っていいでしょう。パン党なら文句無しにおすすめ。

焼きたて!!ジャぱん 第1巻

トリコ(全43巻)

世はグルメ時代!IGO直属ホテルの料理長・小松は、局長から「ガララワニ」捕獲の命を受ける!!任務に抜擢されたのは、カリスマ“美食屋”トリコ!!二人は最高の食材を求め、命を懸けた旅へ出発するが…!!

世界中を旅してオリジナルのフルコースを作ることを目的としたバトル×グルメ漫画です。ジャングルに棲む猛獣なども食材となっているので、迫力あるバトルも見応え抜群。そして登場する料理はどれも空想世界のものなのにも関わらず、めちゃくちゃ美味しそうなんです。「虹の実」とか絶対に美味しいでしょ。

「自分ならこの食材をメインディッシュにする!」などの楽しみ方ができるのも本作ならでは。「食べる目的以外で無駄な殺生はしない」という信念も素晴らしい作品です。

トリコ 第1巻

しあわせゴハン(全4巻)

誰にでも、心に残る「ゴハン」がある。食にまつわる幸せな瞬間を切り取る庶民派オムニバス食コミック。台詞の無いサイレント漫画だからこそ、伝わる「味」と「想い」がある──。

前代未聞のセリフの無いグルメ漫画です。熱そうな食べ物を食べる時はハフハフ言ったり、たまには料理のうんちくでも語るというのがグルメ漫画の宿命と思っていましたが、どうやらそうではないようです。

本作は登場人物が一切喋らないので読み手が絵を見ながら情景を想像するんですけど、これがメチャクチャ心を揺さぶってくるんですよ。1話1話のテンポも良くて決してくどくないので気軽に読めると思います。お世辞にもあまり絵が綺麗とは言えないのに、出てくる料理が美味しそうに見えてしょうがないって…。その魅力は本作だけのものと言っても過言じゃないですね。

しあわせゴハン 第1巻

ばりごく麺(全4巻)

ガムシャラに喰え!! それがラーメンだ!! うだつのあがらないサラリーマン、潮崎朗馬。ある日、雨宿りのつもりで入ったラーメン屋で、堂々と代金を踏み倒す男に遭遇する。それは、名前、職業、過去、一切不明の謎の男。しかし、その謎の男との出会いこそ、ラーメンで朗馬の人生が変わる転機だった…。鬼才・能條純一が、ラーメンを通じて男たちの人生を描く!!

風来のラーメン職人という人がいるのだとすれば、この作品の主人公のような人を指すんだと思います。ラーメン作りの天才で、他人のラーメンが不味い時は遠慮なく「まずい!」と言う人物です。そしてあっちこっちを飛び回っています。

その正体は知る人ぞ知る天才料理人でラーメン作りの腕前は一級品。同じ食材を使ったラーメンでも、彼が作ると驚くほど美味しいラーメンに変わるようで、マンガを読みながらも「食べてみたい!」と思わされるほどの魔力を持っていると言っても過言ではありません。

ラーメン対決のようなお約束のパターン、ヒューマンドラマとも言える運命の巡り合わせなんかも楽しめる料理漫画です。

ばりごく麺
Ⓒばりごく麺

孤独のグルメ

個人で輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が一人で食事をするシチュエーションを淡々と描くハードボイルド・グルメマンガ。井之頭五郎は、食べる。それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。孤独のグルメ―。それは、誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の「癒し」といえるのである。

高級レストランなどではなくサラリーマンの日常的な食事を描いた作品で、どこか食レポに似た冷静な分析が光る料理漫画です。「孤独の」という表現にもあるように、誰かと一緒に食べることを目的としておらず、ただ黙々と美味しさを追求するストイックな姿は数々のグルメ漫画を読んできた読者も唸らせるクオリティがあります。

男臭い作品ですし目を見張るような派手さはありませんが、これも料理が持つ1つの顔と言っていいでしょう。渋い料理漫画が好きなら外せない1作です。

孤独のグルメ

最後に

グルメ漫画は老若男女問わずに楽しめるジャンルの漫画だと思います。料理は古き良き味もあれば、進化していく味もあるわけで…。それらが楽しめるグルメ漫画、料理漫画は偉大です。

空腹時に読むのは拷問に近いものがありますが、食べたい食事が思い付かない時のインスピレーションにもなりますし、美味しそうな料理を想像するだけで楽しくなりますよ。気になる作品があったらぜひ手に取ってみてください。

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