30巻までともなると非常にボリューム感のある漫画として仕上がっています。そのほとんどが人気があって連載継続を望まれ、無駄な引き延ばしをされることなく連載を終了した作品が多いのも1つの事実です。
このラインを越えると何度も読み返そうという気にならなかったり、ストーリーのどこかに中だるみがあってもおかしくないですが、30巻以内というボリュームは色んな意味で万能なボリュームかもしれません。
というわけで今回は、これまでに私が読んできた作品の中から全21巻~全30巻以内に完結したものに絞って、面白いマンガをご紹介したいと思います。
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Contents
- 暗殺教室(全21巻)
- ドラゴン桜(全21巻)
- ハカイジュウ(全21巻)
- 空の昴(全21巻)
- ボボボーボ・ボーボボ(全21巻)
- RAINBOW 二舎六房の七人(全22巻)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険(全22巻)
- 勇午(全22巻)
- ACMA:GAME(全22巻)
- 遊戯王(全22巻)
- ヒカルの碁(全23巻)
- 封神演義(全23巻)
- 喧嘩商売(全24巻)
- ウロボロス -警察ヲ裁クハ我々ニアリ-(全24巻)
- のだめカンタービレ(全25巻)
- 医龍(全25巻)
- Dr.コトー診療所(全25巻?)
- SIDOOH -士道-(全25巻)
- GTO(全25巻)
- タッチ(全26巻)
- クローズ(全26巻)
- CRAYMORE(全27巻)
- 北斗の拳(全27巻)
- るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(全28巻)
- YAWARA!(全29巻)
- モンキーターン(全30巻)
- 帯をギュッとね(全30巻)
- 黒子のバスケ(全30巻)
- 最後に
暗殺教室(全21巻)
何かと規制がどうこうとうるさいこの時代に、1番うるさい教育現場を漫画の舞台にし、挙句の果てに「殺せんせー」というネーミングを付けるなど、色んな意味で「かなり攻めてる漫画だなぁ」と思っていました。
タイトルだけを見て想像してたのとは大きく異なり、先生と生徒の絆を大切にする温かい物語だなぁと。暗殺というワードを使うには青年向けの漫画でなければ成立しないと思っていましたが、こういう展開もアリですね。
私と同じように読まず嫌いをしている人がいたとしたら、勿体無いように思える作品の1つです。
暗殺教室 第1巻
ドラゴン桜(全21巻)
「教えてやる!東大は簡単だ!!」というセリフには、度肝を抜かれました。下手な自己啓発本よりも「本作を読んだ方がよっぽどタメになるんじゃないか?」と思えるくらい、読むだけで自信が湧いてくる作品です。
発想の転換によって境遇が大きく変わるというのは、得てして良くあることですが、ここまで「自分にもできそうな気がする!」と思わせるのは、間違いなく本作の魅力と言えるでしょう。
あ、ちなみに本作を読んだところで勉強ができるようにはなりません。
ドラゴン桜 第1巻
ハカイジュウ(全21巻)
正体不明の生物に襲われる様子を迫力満点に描いたモンスター・パニック作品です。得体の知れない生物に襲われるというようなスリルが好きな人にはオススメ。
所々にグロい描写が多く、身体のパーツがもげたり吹っ飛んだりするので、それなりに耐性のある人でないと読むのは難しいかもしれません。
途中からテコ入れがあったのか、良くも悪くも作風が大きく変わってしまいましたが、最後は愛が勝つという物語としてはいい着地だったのではないかと思います(面白いかどうかは別にして)。
ハカイジュウ 第1巻
空の昴(全21巻)
「少年漫画としてゴルフを描こうと思ったら、このようになるだろうなぁ」という典型的な友情×ゴルフです。
主人公は親の七光り的な少年ですが、ゴルフの才能に溢れながらも誰からも好かれそうな好青年で、ゆえに多くの曲がったライバルたちと衝突を繰り返します。
「嫌な奴登場→主人公に不利な状況でゴルフ対決→主人公が奇跡を起こして勝利」という流れがテンプレですが、ゴルフ好きというよりもスポーツを通じた友情物語が好きな人にはオススメです。
空の昴 第1巻
ボボボーボ・ボーボボ(全21巻)
普通は「涙あり、笑いあり」など、1つの作品で色んな要素が楽しめるというメリットを武器にしますが、本作の場合は少し違います。
最初から最後までギャグのゴリ押しです。しかもお世辞にも絵が上手とは言えないという…逆に言ったら、ここまで笑いに焦点を絞った漫画も珍しいのではないでしょうか。
好みによる部分が一際大きいジャンルではありますが、くだらない笑いが好きな人は是非読んでみてください。
ボボボーボ・ボーボボ 第1巻
RAINBOW 二舎六房の七人(全22巻)
終戦直後の荒んだ時代が舞台で、各々いろんな事情によって少年院に収監されてしまった7人の物語です。
看守によって理由もなく虐げられたり、時には仲間割れしたり…。不条理な世の中に生まれた七人の絆が少しずつ強くなっていくプロセスには、何かを思わずにはいられません。
命が脅かされるような鬼気迫る感じや、青年漫画特有のダークな雰囲気が好きな人にオススメです。
【関連記事】
『RAINBOW 二舎六房の七人』に鬼気迫るようなスリルを感じた - はてなの果てに。
RAINBOW 二舎六房の七人 第1巻
ドラゴンクエスト ダイの大冒険(全22巻)
すごくワクワクする壮大な冒険が描かれている作品です。ジャンプ全盛期とも呼ばれている時代を担った一作品でもあります。
誰もがご存知のドラゴンクエストの漫画バージョンですが、ゲームのナンバリングタイトルが漫画化されているというわけではなく、全く新しいストーリーとして成立しているんですよね。
笑いあり、涙ありの超大作です。ワクワクするような冒険モノが好きな人には間違いない作品と言えるでしょう。
ダイの大冒険 第1巻
勇午(全22巻)
交渉人(ネゴシエイター)の生き様を描いた作品です。紛争中の現地に出動し、要人の安全を速やかに確保するその姿は、まさにプロフェッショナル。
完全に不利な状況を覆すという一連の流れは、惚れ惚れするくらいカッコイイ仕上がりとなっています。
しかしながら一筋縄ではいかず、命の危険に晒される泥臭さのような部分もありますが、それすらもカッコイイっていう…。政府軍、反乱軍などの中で孤軍奮闘する交渉人の姿は必見の価値アリです。
勇午 第1巻
ACMA:GAME(全22巻)
悪魔が誘う究極の心理戦×頭脳戦のバトルを描いた作品です。分かりやすく例えるなら「超優秀なカイジが、対悪魔のゲームに身を投じるマンガ」という印象ですかね。
容姿端麗で頭脳明晰、運動神経抜群、おまけに日本有数の財閥における総会長(高校3年生)が主人公なので、良くも悪くも感情移入はできません。「スーパーマンだからどうせ最後には勝つでしょ」と冷めている自分もいます。
しかし、悪魔という付加要素を加えることで、オリジナリティのある作品として成立していると言っていいでしょう。心理戦やゲームの駆け引きを描いたマンガが好きな人にはオススメ。
ACMA:GAME 第1巻
遊戯王(全22巻)
遊戯王というタイトルにもあるように、様々なゲームが登場するマンガです。カードゲームはメチャクチャ流行りましたよね。
私はカードゲームは遊んだことがないのですが、本作を読んでみると「流行るのが分かるわぁ」という印象を受けました。ゲームならではの駆け引きが好きだという人なら楽しめるでしょう。
立ち塞がる敵キャラを倒していく爽快感もかなりのもの。私は絵が苦手で連載終了後に読みましたが、絵はとりあえず置いといて…。ソシャゲなどでもカードゲームが好きな人なら楽しめると思いますよ。
遊戯王 第1巻
ヒカルの碁(全23巻)
本作を読むまでは、まさか自分が囲碁の虜になるとは夢にも思いませんでした。
囲碁と言われると、縁側で波平がやっているようなイメージしか無かったのですが、本作を読んでからというもの、イメージが劇的に変わりましたね。
全く興味の無かったモノに興味を持たせるほどの魅力に溢れている作品です。夢、友情、熱量のどれもがハンパ無いので、読まず嫌いは間違いなく損しますよ。
ヒカルの碁 第1巻
封神演義(全23巻)
私が少年の頃にジャンプで連載されていたのですが、難しそうな漢字四文字のタイトルを毛嫌いし、リアルタイムでは読んでいませんでした。
西遊記、水滸伝、三国志など色々な物語がありますが、例え中国の歴史に興味がなくても本作は楽しめる仕様となっています。SFファンタジーとしてギャグ要素、バトル要素をふんだんに交えた面白い作品です。
キャラもみんな魅力的で、夢中になるのにそう長い時間は掛からないでしょう。
封神演義 第1巻
喧嘩商売(全24巻)
ジャンルは爆笑格闘大河ロマンとのことですが、下手な格闘技漫画と違って何でもアリな分、名実ともに男性向けの作品として仕上がっています。
喧嘩は格闘技とは違い、目つぶし、金的など何でもありです。ただし本作で描かれている喧嘩シーンは、あくまで格闘技がベースとなっているので、ヤンキー漫画のそれとは異なっています。
下ネタに対してどこまで許せるかなどで大きく評価が変わると思いますが、格闘漫画ファン、ギャグ漫画ファンなら是非押さえておいてもらいたい作品です。
喧嘩商売 第1巻
ウロボロス -警察ヲ裁クハ我々ニアリ-(全24巻)
最愛の人を殺された復讐を誓い、15年後に1人は警察、もう1人はヤクザとなった2人の男の復讐劇です。
刑事モノではありますが、そのメインを謎解きに置いているわけではありません。そのためテンポが損なわれることなく、スリルある展開が維持されながら進んでいきます。
現実味はあまり感じられない内容ですが、漫画ならではの特性を上手く使って描かれている漫画と言えるでしょう。
ウロボロス 第1巻
のだめカンタービレ(全25巻)
ジャンルとしては非常に珍しいクラシック音楽コメディです。音楽や芸術などの感受性に訴えかけるような分野と笑いが見事なまでに融合しています。
あまりにもの人気の高さによって、その後アニメ化&実写化されましたが、そのどれもが高い評価をされました。
クラシック音楽に全く興味が無いという人でも楽しめる作品に仕上がっていますよ。男性の方、原作はまだという人にも文句無しにオススメです。
のだめカンタービレ 第1巻
医龍(全25巻)
決して綺麗事ではない、医者としての明確な意志が強く伝わってくる作品です。主人公の破天荒な雰囲気は、見ている分には清々しさすら感じます。
本作では、大学病院という場所ならではの上下関係やしがらみなどが描かれていて、人の命を救う所とは思えないくらいの闇も描かれているんですよね。
本作を読んだら大学病院に対してイイ印象は持てなくなりますが、医者としての表裏を覗ける素晴らしい作品だと思います。
医龍 第1巻
Dr.コトー診療所(全25巻?)
実写化されてドラマも話題になった実績のある、孤島で活躍する医者の物語です。
割と田舎にはよくある光景の「よそ者は受け付けません」という雰囲気の中で、医者としての使命を全うしようとする主人公と、最初は敵対視しているものの徐々に心を開いていく住民たちとの距離感に大きな見応えがあります。
物語の最後が明らかに「つづく」という感じなのに、コミックスの発売がされていないまま時間が経過しすぎているという点が残念ですが、主人公が人格者&他の医療漫画には見られないタイプということもあり、医療系漫画が好きな人には是非とも押さえておいて欲しい作品の1つです。
Dr.コトー診療所 第1巻
SIDOOH -士道-(全25巻)
舞台は幕末より少し前。14歳と10歳の2人の兄弟が、他の何のチカラにも頼らずに2人だけで生き抜くことを描いた漫画です。まさに武士道。
力強くもどこか不気味さを感じさせるタッチの絵は、ものの見事にストーリーの世界観とマッチしていると言っていいでしょう。
臨場感、スリル、どれを取っても一級品だと思います。ちょっとダークな気配を持った残酷な物語やチャンバラアクション、時代モノが好きな人には文句無しにオススメです。
SIDOOH -士道- 第1巻
GTO(全25巻)
2度に渡って実写ドラマ化されたことでも有名な熱血×学園漫画です。主人公は元ヤンキーの教師となっています。
世間でもイジメ問題やら体罰やらで、ちょっとずつ教師たちの立場が弱くなってきた頃の作品だったように記憶しているのですが、本作では調子に乗って好き勝手やる生徒たちに対し、毅然とした態度で面と向かって生徒たちと接する主人公の姿が、多くの感動を呼びました。
イイか悪いかは別にして、とりあえずカッコイイ。で、「こんな先生いたらなー」って思うまでが本作品です。
GTO 第1巻
タッチ(全26巻)
タッチ 全26巻完結(少年サンデーコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
青春×野球マンガの金字塔とも言えるべき作品です。幅広い世代に支持されていて、その人気は留まることを知りません。
今更内容の説明は不要とは思いますが、甲子園を目指すという夢の志半ばで交通事故に倒れてしまった弟の意志を引き継ぎ、兄がバトンを受け取るというものです。
恋愛要素も兼ね備えた青春モノで、だいぶ前の作品であるにも関わらず未だに人気を博しているのには理由があります。まだ読んだことが無いという人はぜひ。
※完全版で全12巻、ワイド版で全11巻、文庫版で全14巻完結。kindle版はありません。
クローズ(全26巻)
他にも絵の上手いヤンキー漫画はありますし、もっとリアルな喧嘩を描いた作品も少なくありません。しかし、本作ほどワクワクするようなヤンキー漫画はあまり無いんですよね。
設定は「最大の不良高校にて、そのトップを目指す」というもの。単純明快過ぎて、今時遅れているような気もしますが、これくらい分かりやすい方が面白かったりします。
ヤンキー漫画が好きな人にはもちろん、強い男に憧れがある人なら楽しめる作品です。
クローズ 第1巻
CRAYMORE(全27巻)
少年ジャンプが誇るダークファンタジーの最高峰と言ってもいいかもしれません。人間を喰らう妖魔が存在する世界で、その妖魔を倒すことを生業としているクレイモアの物語です。
クレイモアが抱えている闇や、人間に忌み嫌われながらも人間を守る存在である部分など、バトルシーン以外にも楽しめる要素が多いのも特徴ですね。
全体はダークでシリアスという印象を受けますが、所々に温かみの感じるダークファンタジーです。魔法という概念はなく、クレイモアは全て女性という点も見所。
CRAYMORE 第1巻
北斗の拳(全27巻)
1980年代に少年ジャンプで連載されていた超大作の1つです。北斗神拳と呼ばれる暗殺拳の後継者を巡って展開された、3人(正確には4人かな?)の兄弟が中心になって展開されます。主人公は1番下の弟です。
バトルシーンのカッコ良さやライバルとの死闘の数々は、今もなお、色褪せることはありません。「わが生涯に一片の悔いなし」「お前はもう死んでいる」などを始めとする、多くの名言も生まれました。
現在でもパロディーとして使われる場面が多く、多くの人に愛されている作品と言っていいでしょう。
北斗の拳 全27巻
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(全28巻)
チャンバラアクションが好きな人には鉄板で、技の名前とか登場人物の名前とかいちいちカッコイイです。剣技の数々もすごい迫力で描かれています。
不殺を盾に生きる主人公の過去がチラつくと「この人の過去には何があったんだろう?」と一気に引き込まれてしまうことでしょう。
大事な人を護るための強さみたいなものが力強く描かれているので、男なら誰もが夢中になるはず。ちなみに本作にかかれば、十本刀とかその他もろもろの厨二要素も悪くありませんよ。
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 第1巻
YAWARA!(全29巻)
20年以上も前に連載されていた、スポーツ漫画を代表する作品です。
大まかな内容としては、柔道少女がオリンピックの出場、金メダル獲得、そして国民栄誉賞の受賞を目指すというもので、映画化&アニメ化もされた超人気作品と言っても過言ではありません。
主人公の成長や周りの人間の支えなど、とにかく心に響くシーンがたっぷりです。これは間違いなく色褪せることを知らない名作。
※完全版だと全20巻で購入できます。残念ながらkindle版はありません。
YAWARA! 第1巻
モンキーターン(全30巻)
個人的に競馬はまだ興味があるのですが、競輪などの完全な人の手による博打があまり好きではありませんでした。本作のテーマとなっている競艇もまた然りです。
それが「実際に競艇のレースを見に行ってみたい!」と思わせるほどの作品でした。少し熱血寄りで現実味には欠けていますが、熱くなれる展開であることは間違いないでしょう。
数々のライバルの出現、主人公の成長など面白い要素がテンコ盛りです。
モンキーターン 第1巻
帯をギュッとね(全30巻)
スポ根×青春ドラマが見事に融合している一作です。私の中では「少年サンデーと言えば?」と聞かれたら、本作の名前を答えるかもしれません。
内容はタイトルからもある程度の想像がつくように、柔道を題材とした漫画です。それも中学時代のライバルたちが、柔道部の無い高校で再会し、柔道部を創部するというものとなっています。
柔道がテーマになっているとは言え、試合自体のテンポが非常に良いので、柔道に全く興味がなくても青春モノとして十分に楽しめるでしょう。
帯をギュッとね 第1巻
黒子のバスケ(全30巻)
社会現象にもなった少年ジャンプが誇るバスケ漫画。私の中では魔法系バスケ漫画と呼んでいます。主人公の能力が黒子にちなんで「影が薄い」という初期設定は、斬新で面白いと思いました。
この手の漫画は読み手を大きく選びますが「漫画にリアルさを求めない」「漫画は漫画として楽しむことができる」という人であれば、問題なく楽しむことができる作品です。
人気の絶頂で、無駄に引き延ばすことなく綺麗に連載を終了したのも記憶に新しいですね。
黒子のバスケ 第1巻
最後に
全30巻ほどのボリュームがあるマンガたちは、どれも簡単に読破できるものではありません。しかし、駄作を掴んでしまう可能性は一気に低くなるでしょう。
今回ご紹介した作品は、新しい作品から古い作品に至るまでどれも名作ばかりです。興味のある作品は、是非チェックしてみてください。