意外と知られていない事実!氷は水道水で作ろう

今年も暑くなってきました。暑くなってくるとギンギンに冷えた飲み物が美味しくて仕方ありません。水筒を常に持ち歩くという方も多いことでしょう。

しかし、いくら保冷機能がある水筒とはいえ、そのまま飲み物だけを入れたのでは時間の経過と共にぬるくなってしまいます。そこでよく使われるのが『氷』です。

しかし、少しでも美味しい氷を作ろうと思うあまり『ミネラルウォーターで氷を作る』という行為は、あまり良くないことだというのはご存知でしょうか?

今回は意外と知られていない『氷は水道水で作るべき理由』について、ご紹介したいと思います。

目次

ミネラルウォーター

みなさんは水筒に何を入れることが多いですか?私はミネラルウォーターを入れることが多いのですが、氷を入れるときにいつも違和感を感じていました。

というのは、水道水特有のカルキ臭のようなものが好きではないために、飲む用にはミネラルウォーターを準備しているのにも関わらず「そこに入れる氷が水道水から作られたものでは、意味がないのでは!?」と思ったからです。

つまり氷が水道水で作ったものだと、溶けたときに水筒内の飲料を邪魔すると思い、氷もミネラルウォーターで作ることで全てが解決すると思っていました。

確かにカルキ臭からは解放されるのですが、そこには意外な落とし穴があるようです。

 

塩素の役割

殺菌消毒

水道水には塩素が意図的に加えられています。人の口に入っても問題がないように殺菌消毒することが目的です。この塩素があることで、水道水を通じてO-157などに感染する危険性を限りなくゼロにしています。

その塩素臭を「カルキ臭」と表現することが多いのですが、口にすることを考えるとあまり気持ちのいいニオイではありませんよね。しかし、消毒という重大な役割を持っているのです。

 

水も腐る

水自体は腐りません。ただ、その中に含まれる不純物が腐ってしまいます。特にペットボトル入りのミネラルウォーターなどは、開封してしまうと水道水に比べて明らかに腐食のスピードが速いです。

直接ペットボトルに口を付けて飲んでいる場合は口内の菌類も移ってしまうため、より注意が必要だと言えるでしょう。

 

氷も腐る

塩素消毒されている水道水とそうでないミネラルウォーターでは、明らかに日持ちが変わってくるのは事実です。もちろん、水から作られている氷についても同様のことが言えるでしょう。

昔ながらの製氷皿で使用分だけ作るという場合はこの限りではありませんが、多めに作っておいてそれを何日かに分けて使用する場合や、自動製氷機を使用している場合は注意してください。

特に自動製氷機に関しては、水道水を使用している場合でも定期的なメンテナンスが必要ですので、塩素消毒されていない水はご法度です。

ミネラルウォーターだけじゃない

これまで、水道水に含まれる塩素の役割や重要性について書いてきました。そして、水道水との引き合いに『ミネラルウォーター』を再三に渡って登場させてきましたが、それ以外にも注意しなければならない水があります。

1度沸騰させた水道水や浄水器を通した水道水に関しても、塩素がある程度除去されているので注意が必要です。そういった水で作られた氷は保存には向きません。早めに消費するように心掛けましょう。

1度沸騰させれば水道水もかなり飲みやすくなり、私もそれを使って麦茶なんかを作っていましたが、保存しておくことは好ましくないため、すぐに消費するようにすることが大切です。

 

氷のカルキ臭対策

作ったらすぐ使う

これであれば全く問題ありません。必要分だけ作ってすぐ使用するのであれば、氷にカビが生えてしまうようなことも起こりにくいと言えるでしょう。

作り置きの場合は、期間が長くなってしまった時の品質の低下が懸念されるので、あまりオススメはできません。

 

レモン果汁をたらす

お茶などの味が付いている飲料であれば、数個分の氷に含まれるカルキ臭などあまり気にならないかと思います。

もし、ミネラルウォーターに氷を使用する場合は、レモン果汁を1~2滴たらすことで残留塩素を分解してくれるので、非常にオススメです。

 

最後に

あまり歓迎されていないカルキ臭ですが、ちゃんとした役割を持っています。もちろん、それを取り除く道具も販売されているので、味のことだけを考えるのであれば取り除くのも1つの手段かとは思いますが、長期保存には向かないという点については理解しておきたいですね。

頻繁に使うという方は問題ありませんが、大量に作り置きしたりする方は注意してください。できることなら、氷は水道水で作りましょう。

 

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