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体操金メダリスト内村航平も影響を受けた漫画『ガンバ!Fly High』を紹介する

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私が幼少の頃にアニメ放映もされていた『ガンバ!Fly High』という漫画があります(アニメは『ガンバリスト!駿』というタイトルでした)。原作が元日本代表で金メダリストの森末慎二さんで、漫画としては数少ない体操という競技にスポットを当てたスポーツ漫画です。

当時はあまり意味もわからず、アニメを読んだりマンガを読んだりしていましたが、大人になった今、読み直してみると多くの発見ができたり、より楽しむことができるマンガだと思いました。しかもこのマンガは、内村航平選手(リオ五輪にて個人・団体総合優勝)も大きな影響を受けた作品だと語っています。

というわけで今回は、体操王国日本の復活とともに読んでおきたい体操漫画『ガンバ!Fly High』のご紹介です。

主なストーリー・見所

体操の初心者がオリンピックを目指す

初めての団体戦

コミックス 第1巻

体操初心者である主人公、藤巻駿が「オリンピックの金メダルを取りたいんです!」と高らかに叫んで体育館に姿を現すところから、物語は始まります。

そしてその翌日、体操の『た』の字も知らないような状態で大会に出場させられ、多くの伝説(?)を残すんですが「ルールも知らない人間を、数合わせとは言え出場させるなんて、なんて無茶苦茶なマンガなんだ・・・」というスタートを切るんですよね。

自分のことのように読んでしまうと、心から同情してしまうでしょう。まだ球技とかならいいですけど、採点系の競技は本当にキツイですよ・・・。

 

初めての鉄棒

コミックス 第1巻

いや、普通にこうなるでしょ(笑)。体操競技で使用する鉄棒を実際に見たことはありませんが、高さは280cmなんだそうです。K-1王者のセーム・シュルト選手より大きいですね。

そこで藤巻は補助の力を借りてぶら下がったのち「逆上がりでも何でもいいから、演技して!」と言われてしまいます。しかも、それを言ってきたのが、まさかのキャプテンですからね。

なんか『気の毒すぎて笑えない状況』って言うんでしょうか。今後の物語を盛り上げるための過剰演出なんでしょうけど・・・。1回もやったことがないという状況で、こんなに大きい鉄棒にぶら下がってからの逆上がりは、まず無理だと思います。というか、たぶん懸垂も難しいですよね。

 

初めてのゆか

コミックス 第1巻

ここは本格的なことはできないまでも、体育の授業で『器械体操』があったので、それなりのことはできそうですが、残念ながら伝説の完成です。ここは素直に笑いました。

当時、小学生ながらにマネしてやって先生に怒られた記憶があります。それくらいインパクトのある『バランス』でした。全国の小学生が、こぞってマネしたのではないでしょうか。

ここでも「バランスは3秒以内」などのルール説明があったりして、楽しみながら体操の基本的な部分を勉強できるというのも、嬉しいポイントと言えるでしょう。

 

初めての跳馬

コミックス 第1巻

これも「フツーの開脚跳びでいいから」なんて言われてますけど、結構しんどくないですか?跳び箱より細いし長いし、全然別物のような気がするんですけど。これを読んでいると小学生や中学生の頃の体育の授業を思い出します。跳び箱とか懐かしいなぁ。

跳馬も実物は見たことがありませんが、高さが120cmで長さが160cmなんだそうです。・・・160cmの跳び箱って考えたらキツくないですか?

 

初めての倒立

コミックス 第1巻

個人的には「ずっと逆立ちしていられる人ってすごいなぁ」と思っていたのですが、そもそも『逆立ち』と『倒立』ってまったく別物みたいですよ。いつものように「肩入れしろ!」とか無茶難題のような専門用語を言われますが、その都度、詳しい解説が入るので楽しく読み進められるでしょう。

随所にこういった解説ポイントがあるというのは、素直に嬉しいですね。技の説明や採点の説明など、広くカバーしてくれています。「実際にやってみよう!」と思えるような年齢ではなくなってしまいましたが、テレビでオリンピックなどを見る際に勉強になるような解説も沢山あるので、体操に興味が出るマンガですね。

 

多くの(ありきたりな)試練

キャプテンの退部

コミックス 第3巻

相場としては、主人公がキャプテンである場合が多いので、実際には後輩や同級生などの仲間を説得するというパターンが多いように思えますが、このマンガでは違います。

最初の団体戦で、オールラウンダーとも思える活躍を見せたキャプテンが、あることをキッカケに辞めると言い出すんですよね。まぁ、スポーツ漫画においては必要なシーンというか、よく見る光景と言えるでしょう。

結末には2パターン。「やはり俺は体操が好きだ・・・」という感動の復帰パターンと、悩みながらも意地が勝って「俺の夢はお前たちが叶えてくれよな」というパターン。本作は、果たしてどちらでしょうか。あ、もう1つ。殴り込みに来て、散々荒らした末の「体操がしたいです」ってパターンもありますね。

 

学校を辞める

コミックス 第19巻

この手のマンガでは、部活という枠を超えたウルトラE(退学)という選択肢をチラつかせる部員が出てきたりすることも珍しくありません。主な理由としては家庭の事情であることが多いですが、中には『イヤミな他校の連中と問題を起こしてしまい、退学を迫られる』というパターンも。

どんな理由であれ「体操が好きで仕方のない人間」が、大好きな体操を辞めることを宣言している以上、その覚悟は相当なものでしょう。藤巻を中心とする他の部員たちの取った行動には、心が震えること間違いないです。「あぁ、スポーツっていいなぁ」って思いますよ、間違いなく。

 

部の存続危機

コミックス 第5巻

これも鉄板ですね。なぜか主人公が入った瞬間に部の存続に危機が訪れるという瞬間。スポーツ漫画には、かなりの高確率で見られる現象です。

大体、主人公が入部する前から怪しかったのに、なぜか4月を過ぎてから動き出す学校側に悪意を感じずにはいられません。せめて3月の段階で廃部にしてくれてたら、無駄に悲しむ新入部員が減らせたでしょうに・・・。

そして「次の大会で好成績を収める」ということを条件にされたりするわけですが、上記の画像にもあるように「9.5以上が出れば体操部は残る!!」って言ってますけど、それって「ここで場外ホームランが打てたら野球部は残る!!」とか「100メートルで10秒切ったら陸上部は残る!!」とか、そういうレベルの話ではないんでしょうか。

・・・たぶん、冷静に考えちゃダメですね。

 

仲間の転校

コミックス 第4巻

ここもスポーツ漫画に限らず、学校モノにおいては押さえておきたい部分です。全員が揃ってる最後の大会で有終の美を飾るという黄金パターン。それも、ほとんどが大会の真っ只中に新幹線やら飛行機の時間がくるんですよね。もうちょっと遅めのチケットにしてくれたらいいのに。

最後に間に合うか、間に合わないか・・・。ギリギリのタイミングでなんとか到着するものの、新幹線は行ってしまった直後で、肩を落として帰ろうとしたら、なぜか転校生がいるとかいないとか。

 

恋愛バトル

コミックス 第17巻

こういう要素も必要なんでしょうね。ちょっとしたヤキモチみたいなものからギクシャクしてしまう関係って言うんでしょうか。

主人公の藤巻駿を取り合ってるとして、オリンピックを目指す体操選手なら、これくらい多くの人間(女の子)を魅了できないと、審査員を魅了することなんて難しいということでしょう。

思えば体操の選手って何となくイケメンが多いような気がしません?内村選手、めっちゃカッコイイですし。個人的には、白井選手のピュアそうな感じが好きですけど。←ホモではありません。

 

選手たちの成長が面白いマンガ

コミックス 第12巻

具体的な技の難易度は経験者でないとわからないかもしれませんが、なんとなくでも徐々に技の難易度が上がっているのがわかりますし、何よりも『体操選手としての成長』が見られるマンガです。

よく「ゴールを突き破るシュート」や「バットをかいくぐる魔球」など、スポーツ漫画における一種の『過剰な演出』については好き嫌いが分かれる部分だと思います。私は、体操というものを部活動などでは見たことがなく、テレビでのオリンピックや世界選手権でしか見たことがありません。

そのため、中学生~高校生の体操としてのレベルが適正なのか過剰演出なのかの判断はできませんが、過剰だったとしても普通に受け入れられるレベルではないでしょうか。

 

体操の面白さ

コミックス 第16巻

体操の技には『人の名前』が付くことがありますよね?星や恐竜なんかもそうですが、最初にその技を作った人の名前が付くみたいです。

日本人で言えば、森末慎二さんや先日のリオ五輪でも活躍した白井健三選手の名前が付いた技が有名ではないでしょうか。素人目に見てても「すごいということ」しかわかりませんけど。

『2回ひねり』なんだか『2回半ひねり』なんだかよくわからずに見ていますが、夢中になって見てしまいます。個人的には「技の美しさを競う競技」というのは、素人が見ても優劣がわかりにくく、あまり好きではありませんでした。

しかし、着地の仕方やブレの無さなど、見て分かる部分も増えてくると非常に面白いものなんですよね。このマンガを通じて色んな事を知ることで、体操競技をより楽しめると思いますよ。

 

最後に

数少ない体操のマンガということで、今回も五輪を前に読み返してみました。そして、男子日本団体が金メダルという偉業の達成に、めちゃくちゃ興奮しましたよね。思わず仕事に行けなくなるくらい・・・なワケないか。

内村選手が憧れたといわれている藤巻駿の物語、興味がある方は是非とも手に取ってみてください。

 

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