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『エンバンメイズ』というダーツ漫画の心理戦が熱すぎて面白い!

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まさかダーツのマンガにハマってしまうとは夢にも思いませんでした。先日、あまりにも評価の高いマンガを見つけまして・・・。本当に多くの人が「面白い!」と声を揃えて言っている『エンバンメイズ』という作品だったんですけど、概要が「ダーツを題材に心理戦を描いたマンガ」とのことだったんですね。

私自身、ダーツなんて興味もなければ、これまでの人生で2投か3投程度しかしたこともないわけで、心理戦という部分には惹かれたものの、正直「ふーん、ダーツかぁ・・・」という気持ちがあって、すぐには読まなかったんです。

それが読んでみたら・・・メチャクチャ面白い!ダーツをスポーツってカテゴリーに分類していいのかどうかわかりませんが、例えば野球とかサッカーで心理戦が用いられるのは何となくわかるんです。相手がいて、求められる能力みたいなものが状況によって変わりますからね。

でもダーツって「いかに練習してきたことを本番にできるか」っていう競技だと思うんですよ。他だとゴルフとか、あとは採点系の競技(体操とかフィギュアスケートとか)もそうなんですけど、「どこに心理戦が入るのかなー」なんて思ってたら、抜群にマッチしていました。

というわけで今回は、見事なまでにダーツと心理戦が融合しているマンガ『エンバンメイズ』をご紹介します。

エンバンメイズとは

裏社会のダーツ賭博で活躍するダーツプレイヤー烏丸 徨(からすま こう)と、ダーツプレイヤーを育成する謎の組織の暗躍とその影を追う烏丸の前に立ちはだかる個性豊かなダーツプレイヤーたちとの対戦をテーマにした作品。

本作のダーツプレイヤーは基本的に全員、ミリ単位で矢を自分の狙ったところに当てられるうえに1000回投げてもミスをしないレベルの腕を持っている。

そのため、如何に相手の思惑の裏をかき、ルールの盲点を突くことでゲームの続行を不可能にし、ダーツの矢を外させるかというブラフと心理戦が入り乱れた勝負が主軸となっており、通常のダーツとは常軌を逸した多種多様のゲームルールで戦うこととなる。

エンバンメイズ - Wikipedia

狙った所には百発百中で放れる人間たちのバトルです。当然ながら「心理的なプレッシャーを与えられて、心が動揺したことによるミスで決着」なんて終わり方はしません。当マンガに登場するダーツプレイヤーは「心理的なプレッシャーなど関係なしに、狙った所に放れる人間」ばかりです。

「じゃあ、どうやって決着がつくの?」という話なんですけど、本来のダーツにはないルールによって勝負の行く末が決まっているんですね。

例えば「数字がランダムで入れ替わり、しかも射抜いてからでないとその数字がいくつなのかわからない」とか、本来の『カウントアップ』や『クリケット』などのダーツのルールじゃない特殊ルールが、心理戦に大きな幅を持たせています。

これがメチャクチャ面白いんですよ。心理戦とか頭脳戦が好きな人は間違いなくハマると思います。

 

本作の魅力

ダーツを知らなくても安心

コミックス 1巻

ダーツのルールがわからなくても普通に楽しめます。一応、親切心から簡単に「真ん中が最高得点じゃない」ということと「1Rの最高得点が20×3×3=180点」であるということだけ説明してくれていますが、これだけわかればOKというわかりやすさが、本作の大きな魅力の1つです。

基本的に、本作におけるダーツ対決は「普通のルールでやると、何週間もノーミスでいくんじゃないの?」というレベルの人たちがするので、本来のダーツからは考えられないような付加ルールがあります。

そのため、良くも悪くも「ダーツとはまったく違う競技」になっているので、ダーツを知らなくても楽しめるんですよね。しかも「ダーツやってみようかなぁ」って思うかもしれないくらい、面白く仕上がってます。

 

大逆転

コミックス 1巻

基本的な流れは「終始、敵が優勢で進んでいたかと思いきや、最後にどんでん返し」というものです。最後の解説を読むと「あー、これが伏線になっていたのかぁ」と思う部分もありつつ、逆転した時の爽快感がたまりません。

上記画像のシーンでは「10を狙って欲しかったから、あえて20を狙えと言った」みたいな感じになってますけど、こういうのってよくあるじゃないですか?ババ抜きで2枚のカードから相手に引かせようとしたときに、あえて1枚を飛び出た状態にして、そっちがババだーみたいなやつ。でも「裏をかいて、実はそっちが正解なのか!?」みたいなやつ。

これだと書き手次第な部分も多いんでアレですけど、エンバンメイズの伏線はちゃんとスッキリします。「これ、確率でいい方に転んだから良かったけど、万が一の場合どうしてたんだろう・・・」くらいの『しこり』が残ってしまう場面はありますが、まぁ許容範囲です。

「負け=死」みたいなダーツ対決なので、読み手側も「主人公が負けることはないだろう」と思って読んでるにも関わらず、予想通りに勝ちを収めて読者に「面白い!」と言わせるんですから、そりゃ秀逸な伏線がありますよね。

 

手に汗握る設定

コミックス 2巻

読者を夢中にさせるような心理戦を展開する条件として、わかりやすいところで「苦痛を想像させるペナルティー」ってのがあると思うんですけど、その見せ方が非常に秀逸です。

結構楽しく読めた対決の中に「孤島の毒戦」というのがあります。簡単に説明すると「点取りゲームの中で、いかに毒ガスを吸わないようにするか」ってゲームなんですね。

当然ながら死んだら負けです。「負ける=死」が連想できるだけでなく、時間的なものが絡んでいる以上、それは完全に「楽に死ねない毒」なわけで、負けることに対する恐怖感がハンパなかったり・・・。

この戦い以外でも結構な数の人間が死に追いやられたりなど、ダークな世界観も備えつつ、手に汗握る展開を見せてくれるでしょう。

 

コミックスは全6巻にて完結(2017/03/01追記)

物語は2016/10/12をもって完結しました。感想としては「ちょうどいいタイミングで終わったかなぁ」という感じです。面白くなくなってきたわけではなく、なにやら雲行きが怪しくなってきたので「この後も続くんだとしたら、駄作になってしまうのでは?」と思わせるタイミングにて完結しました。

個人的には最後の戦いにおける内容も満足できるものでしたし、変に感動させる方向に執着しなかったのも高評価です。最終回が近付いてきても淡々と進んでいったので、読み終わった時に「あ、やっぱ終わりなの?」って感じでしたね。全体的な評価も当初とかわらず「面白い作品」だと思いますよ。

 

最後に

ダーツを描いたマンガってだけでも珍しいのに、そこに心理戦が絡んできてるわけですから、読む人を選ぶんだろうなぁという気はしますけど、多くの方に読んでもらいたいマンガの1つです。

読ませ方が非常に上手で、勝利までのプロセスが秀逸な作品と言っていいでしょう。心理戦・頭脳戦が好きな人は、間違いなく気に入る作品なんじゃないかと思いますので、ぜひ読んでみてください。

 

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