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サッカーの見方が変わるマンガ『GIANT KILLING』のススメ

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2007年頃からモーニングで連載されているサッカー漫画『GIANT KILLING』が気付いたら長編漫画になっていて驚いたんですけど、最近は別のスポーツでも「監督視点」で描かれる作品が多くなってきたように思います。

それは紛れもなく、少なからずも『GIANT KILLING』の影響があると思うのですが、メチャクチャ面白いマンガですよね。私自身も非常に大好きなマンガの1つです。というわけで今回は、もはや知らない人は少ないとは思いますが、大人気サッカー漫画『GIANT KILLING』について簡単に紹介したいと思います。

※1巻のみネタバレ含みます。

 

 

どんな物語?

イングランド5部のアマチュアクラブで監督をし、プレミアリーグのチームを追い詰めるほどの采配を振るった男・達海 猛が、日本の古巣に戻ってきてジャイアントキリング(番狂わせ)を巻き起こしていく物語です。サッカー漫画の多くが派手なテクニックの応酬や、時には「必殺技」とも思えるような技を繰り出すものが多い中、本作は至って現実志向で戦略性に重きを置いているサッカー漫画と言えるでしょう。

作風からも「大人が読んでも面白いサッカー漫画」と言っても過言ではありませんし、サッカー好きの人はもちろん、サッカーにそこまで詳しくない人にとってもサッカーの楽しみ方がわかる教科書になり得る作品と言っていいかもしれません。

 

チームの戦力を見抜く力

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コミックス1巻

思えば『GIANT KILLING』のスタートは驚きに満ち溢れていました。チームに合流して早速、30mダッシュのタイムを何本も計った達海。そこで「これまでのレギュラーを白紙に戻すようなカタチで、見込みのある選手をレギュラー候補組」としたのが最初だったわけですが、チームを牽引してきた大黒柱のような存在でもあった村越を外したりなど波乱万丈の幕開けだったと記憶しています。

しかも単純に30mのタイムで早い順番に選んだわけではなく、最初のタイムと最後のタイムを比べて「疲れた時でも速く走れるか」を見ていたって言うんですから、その目の付け所からも「このマンガはメチャクチャ面白くなる!」と思わされた瞬間でしたね。実際に今や知らない人はいないくらいの大人気漫画へと成長したわけですが・・・。

 

紅白戦

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コミックス1巻

これまでのレギュラー陣には当然ながらプライドもあるでしょうし、30mダッシュでレギュラーを決められては納得できない部分も多いことでしょう。そこで達海は自分が選出した選手たちを率いて、レギュラー組と試合をすることを提案します。それが日本に帰ってきてから1番最初に巻き起こした『GIANT KILLING』でした。

結果的に達海の策略は見事にハマり、レギュラー組に勝利することに成功するわけですけど、達海以外の誰もが驚いた瞬間だったと言えるでしょう。試合前の簡単なミーティングの様子を見ても「この監督なら何とかしてくれそうな気がする」という雰囲気が伝わってきて、とても頼もしい監督のように思えるのも達海の魅力の1つです。

 

衝突と信頼

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コミックス1巻

良くも悪くも奇抜な監督ですから、選手との衝突も日常茶飯事です。それでも、達海の考えがいずれ選手たちに届き、徐々に信頼関係を築いていく様子というのも、本作品の醍醐味となっています。例えば、これまでにチームを牽引してきた村越ですが、唯一選手時代の達海とプレーしたことのある選手で、チームへの貢献度も計り知れないほどのベテラン選手です。そんな選手をいとも簡単にキャプテンから外しました

これに対して、当然ながら村越は反発します。しかし、その後に明かされる達海の考えがメチャクチャ熱いんですよね。「こうやって言ってくれる監督がいるなら、自分のためにもこの監督のためにも一生懸命頑張ろう」って誰もがなるんじゃないかなぁと。

私自身、本作品を読むまでは「実際に試合をするのは選手なんだから、誰が監督をやろうが選手が弱いんじゃ話にならない」という考えを持っていましたが、本作品を読んでからは「選手の能力を最大限に引き出せるかどうかは、監督の腕次第」だと思うようになったのも事実です。

 

最後に

個人的には『GIANT KILLING』の人気が増してきてから、色んなスポーツで「監督視点のマンガ」が数多く登場してきたような気がします。「〇〇版ジャイアントキリング」なんてワードもよく聞くようになりました。

そんな『GIANT KILLING』も今では40巻以上の長編漫画です。しかし、長いという感じは一切なく、むしろ「終わってしまうのは寂しい」という気持ちの方が強いくらいですね。本作品を読んだら、サッカーに対する向き合い方が大きく変わると思いますよ。まだ読んだことがないという人は、ぜひ読んでみてください。