給湯器が故障したけどお金がない!そんな時に読んでほしい記事

給湯器が故障したけどお金がない! そんな時に読んでほしい記事

給湯器を修理したり、交換したりする仕事をしています。給湯器は突然故障してしまうことが多く、修理が必要となると思いがけない出費になってしまうことがほどんどです。

給湯器の修理費用はピンキリですが、部品一点の交換で最低でも20,000円ほどの修理費用が発生してしまいます。予期せぬタイミングでこのような費用が発生してしまうのは、家計にも大きなダメージと言えるのではないでしょうか。

そこで今回は「給湯器が故障したけどお金がない!」という人に向けて、給湯器修理業者の立場からアドバイスをしたいと思います。修理しようか買い替えようかを悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

給湯器の寿命、何年くらい使用できるかの目安

給湯器の機器寿命・耐用年数は10年

給湯器の機器寿命は約7年~10年と言われています。「7年と10年じゃ全然違うじゃねーか」って言いたくなるかもしれませんが、そもそも給湯器の使用頻度は各家庭によって大幅に異なるため、一概に〇年とは言えない事情があります。

そこで給湯器の寿命の根拠として、各メーカーが「このような条件で使用したときに安全に10年間使用できるという基準で給湯器を作っている」という事情があるので、まずはこちらをご覧ください。

設計上の標準使用期間の算定の根拠
設計上の標準使用期間の算定の根拠

上記のような条件で使用したとき、給湯器は10年間安全に使用できるという基準で設計・製造されています。

細かい条件を見ていくと「それは標準的な条件なの?」と言いたくなるくらいシビアな設定も少なくないのですが、いずれにしてもこれを守ってようやく10年ということなので、一般家庭では10年よりも短くなることが想定され、それゆえに「約7年~10年」という説明をしているのが現状です。

給湯器メーカーが想定している前提条件

  • 気温は年間平均が20℃
  • 給湯器の温度設定は40℃
  • 1日あたり1時間の使用

給湯器の機器寿命には使用時間や設定温度などの条件も重要になってきます。例えば同じ40℃設定にしても、それなりの水を40℃にするのと冷たい水を40℃にするのとでは、給湯器に対する負担も大きく変わってくるでしょう。

この前提条件では年間平均気温が20℃(入水温度は平均15℃)となっています。私は秋田県に住んでいて、冬場は凍るほど冷たい水温であることが珍しくないので、平均の入水温度が15℃なんて考えられません。

ちなみに気象庁のサイトを見たら、鹿児島県の2020年の年間平均気温でも19.2℃だったので、給湯器メーカー側にとってかなり有利というか「ユーザーが守りにくい前提条件になっている」と言っても過言ではなさそうです。

使用開始から7年以降の給湯器を修理するのはリスクが高い

給湯器の寿命は10年と言われたり、場合によっては20年という人もいるようですが、現実は「守るのが割と困難な基準をしっかり守って、それで安全に使用できるのが10年という基準」なので、多くのユーザーにとっては10年も使えないことがほとんどです。

10年って考えると7年目~8年目の故障の際に「ここで修理をせずに本体を取り替えてしまうのは損」という考えが芽生えてしまいますが、1日2時間使っていたら5年っていう考え方をすると、7年以降の給湯器を修理するリスクの高さが分かるのではないでしょうか。

1日2時間も給湯を使用している家庭はそんなにないでしょうが、設定温度を40℃以下にしている家庭も決して多くはないでしょうし、年間平均気温が20℃以上の地域に住んでいる方も多くないはずです。

新しい給湯器に買い替えるのが一番お得になるケースは多い

新しい給湯器に買い替えるのが一番お得 このようなケースはかなり多い

修理にはリスクが付きまとう

耐用年数に差し掛かった給湯器を修理する行為は、常にリスクが付きまとう行為です。最初の修理が20,000円程度で、次に50,000円の修理が必要になったというなら、この修理を諦めて思い切って買い替えるという選択もできるかもしれません。

ただしこれが逆だったとして、50,000円の修理をした直後に20,000円の修理が必要になったら、ここで多くの人は引き返せないのではないかと思います。これは投資分を取り返すのに熱中しているギャンブラーと大差ないです。

このように修理が立て続けに発生し、気が付いたら新しい給湯器を買えるだけのお金を突っ込んでいたということも考えられるため、個人的には心から7年を超えた給湯器の高額修理はおすすめしません。

新しい給湯器を10年保証付きで購入すれば10年先まで安心して使える

最近は10年保証を付けてくれる施工店が非常に増えてきたので、こういう施工店から給湯器を購入すれば、向こう10年間安心して給湯器を使用することが可能です。というか、10年保証はもはや必須事項と言っていいかもしれません。

給湯器の修理は金額的にも決して安くないですし、たかだか1,000円程度の部品を一点交換するだけでも出張料と作業料で15,000円くらいになってしまいます。10年保証に加入していればこれがタダになるので、思いがけない出費におびえる必要もなくなるでしょう。

そもそも給湯器はそんなに高くない

機種にもよりますが、実際に10万円を超えるものが多いので決して安いとは言えないものの、毎日使う生活必需品として見たときに30万も40万もしないので、決して高い買い物でもないと思います。というか、安い業者を探せばそれなりに安く購入できるのはご存じでしょうか。

私は某メーカーの給湯器修理の専門店に勤務していて、もちろん「これは修理よりも買い替えたほうがいい」という状況では、お客さんに買い替えの提案をして見積もりもお渡ししています。しかし、弊社より安い施工店は山ほどあることも知っています。

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例えばこちらのガス給湯器は、カタログに掲載されている金額が520,080円です。これと100,000円の修理で悩んだときに、高額修理を選択してしまう人の気持ちは痛いほど分かります。

しかしカタログに掲載されている金額はメーカー希望小売価格であり、ちょっと乱暴な言い方をすると「各メーカーが勝手に希望しているだけの価格」です。実際には施工業者に80%とかそこらで卸しているケースも珍しくありません。

給湯器駆けつけ隊の施工事例2

これはとある施工業者の施工事例です。先ほど50万円を超えていたガス給湯器が、施工費用も処分費も含めて10年の保証がついて約15万円で取り付けられています。もし新品の給湯器が15万円、修理するなら10万円という状況だったら迷わず買い替えませんか?

ちなみに弊社は表向きが修理専門店となっているため、過剰に値引きをすることができません。給湯器の販売価格は最大でも35%引き程度ですが、ちょっと労力を割いて探せば70%~80%の値引きをしてくれる施工業者がたくさん存在します。

ローン払い、分割払い、リース契約という選択肢もあり

「15万円で新品の給湯器を購入するか、10万円で修理をするか」という選択肢が既に究極の選択で、どっちにしても出費が痛くてそんなお金はすぐに用意できないという人も少なくないと思います。

そういう場合は「ローン払い、分割払い、リース契約」という選択肢を選んでみてはいかがでしょうか。給湯器修理よりも給湯器交換の方が融通が利く傾向が強く、業者によってはリース契約なんかも用意していることがあります。

リース契約はトータルの支払い費用が多くなってしまうことがほとんどなので、個人的にはあまりおすすめはしないのですが、月額料金スタイルで給湯器を取り付けることができるため、まとまったお金が用意できない場合やクレジットカードが作れないという状況にある方には頼もしい存在です。

おすすめ給湯器交換業者の紹介と比較

本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。

おすすめ業者の比較表

業者名給湯器駆けつけ隊
キンライサー
最大値引き率最大91%値引き 最大80%値引き
商品保証と工事保証10年のW保証 10年のW保証
貸し出しサービス
分割払い
ガス/石油〇/×〇/×
対応エリア42都道府県関東、関西、+α
公式サイト【PR】詳細【PR】詳細
優良施工業者比較表
優良業者の選定条件
  • 給湯器交換費用が一般的な価格相場よりも安いこと
  • 工事保証があって安心して使用できること
  • ある程度、広範囲で活動をしていること
  • 見積もり、キャンセル料が無料であること

給湯器駆けつけ隊

給湯器駆けつけ隊
  • 最大91%OFF(業界最高の圧倒的値引き率)
  • 製品保証と工事保証をそれぞれ10年保証
  • 対応エリアは全国42都道府県
  • スピード対応〇、納期がかかる場合は代替器のレンタルあり
  • クレジットカードの支払い、分割払い24回まで対応
  • 見積もり無料、キャンセル無料

北海道、青森、岩手、秋田、山形の5都道府県及び石油給湯器の交換には対応していません。

最大値引き率、対応エリアの広さ、代替器のレンタルサービスなど・・・。どれをとっても最高レベルの給湯器交換業者が「給湯器駆けつけ隊」です。給湯器交換で後悔したくないのであれば、とりあえず押さえておきたい施工業者の代表格です。

ハッキリ言って対応エリアに住んでいる人なら頼まない理由が見当たらないというか、デメリットは「公式サイトが一昔前の家電量販店みたいに『詳しくはお問い合わせください』みたいになっているのが、この時代に斬新すぎる」という点くらいじゃないかと思います。

ちなみにネット業者の多くは最大80%値引き前後であることが多く、これでも相当安いレベルなのに給湯器駆けつけ隊は最大91%値引きです。給湯器が100万円だったとしても9万円になります。文句なしにおすすめです。

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キンライサー

キンライサー
  • 最大80%の値引き率
  • 製品保証と工事保証をそれぞれ10年保証
  • 対応エリアは関東、関西、+α
  • スピード対応〇、納期がかかる場合は代替器のレンタルあり
  • 支払方法が豊富(現金、振り込み、クレジットカード、ショッピングローン、LINE Pay、リース)
  • 見積もり無料、キャンセル無料

関東、関西の他、中部(愛知、岐阜)、九州(福岡)、北海道(札幌)のみ対応しています。関東、関西でも一部対応していない地域があります。

ダチョウ倶楽部が宣伝していることもあって、給湯器交換業者としての知名度は抜群の「キンライサー」です。最大80%の値引き率って聞くと、これまでの業者を見ていたら物足りないような気もしますが、間違いなく業界最高クラスの値引き率です。

他の施工業者たちよりも支払方法が豊富で、機種は限られますがリース契約も可能です。ショッピングローンなんかも用意されているので、給湯器が壊れて困っている方の中で「お金がなくて給湯器交換の費用が捻出できない」という人は頼ってみてはいかがでしょうか。

デメリットは対応エリアが狭いことです。関東・関西地域の他は限定的なエリア対応になっていますし、関東・関西エリアでも一部は対象エリア外だったりするので確認が必要になります。

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お金がないときの給湯器修理への向き合い方

ここからは「買い替えるのがいいってのは分かってるけど、金銭的にも修理でしのぎたい」という人に向けたアドバイスです。

エラーを出した部品だけを交換するのが給湯器修理ではない

  • 直接的な故障原因:缶体温度ヒューズの断線
  • 懸念事項:燃焼不良、缶体のすす詰まり、各種部品の経年劣化

給湯器の経年劣化でよく見られるE140(温度ヒューズ断線)を例に説明します。温度ヒューズは給湯器の部品が異常に熱を持った際に働く安全装置です。

これが壊れてしまったとき、まずは温度ヒューズの交換が必要になるのですが、そもそも温度ヒューズが壊れてしまった原因についても取り除かなくてはなりません。もしここで「缶体にすす詰まり→詰まりが熱を持つ→温度ヒューズが故障」という流れが見えると、温度ヒューズを交換するだけでなく缶体の詰まりを解消する必要があります(缶体は水がお湯に変わる部品です)。

修理業者の立場からすると、ここをスルーして本当に最低限の温度ヒューズの交換だけをしても、間もなく再発した場合にクレーム事案に発展する可能性があるので、詰まりがある缶体を交換しようとなり、缶体が詰まったのは燃焼不良が原因だからバーナーも交換しようとなり、最終的な修理費用が100,000円近くになってしまうというケースも少なくありません。

何とか最低限の修理に出来ないかを相談する

給湯器の一回当たりの修理には上限が設けられています。修理が完了するまで何度訪問しても出張料は一回分ですし、部品をいくつ交換しても約20,000円の作業料の上限を超えることは原則としてありません。

そのため修理はなるべく一回にまとめた方が、トータルのユーザーの出費は少なくなります。こういう事情もあって「何度も立て続けに修理になる」という展開が双方にとって一番良くないので、修理業者としてはある程度の予防の意味も含めて修理をするという傾向が強いです。

バーナーの燃焼状態が悪いと言っても、そもそも7年も経過しているバーナーの燃焼状態が良いことなんかほとんどありません。そして缶体の詰まりも掃除で対応することも可能です。

ただし掃除で済ませる場合、またすぐ詰まってしまうことが予想されますし、部品交換をしていればメーカーの責任(部品の新品不良など)も問えるのですが、掃除後の再修理の場合は判断ミスを含む修理担当者の責任になってしまうため、これを避ける意味でも「部品交換するのが無難」という傾向が強いとも言えます。

これらの予防修理は、お客さんに少しでも長く使ってもらえるような修理をするという大前提の中に、何かトラブルが発生したときに自分の身を守るという意味も含まれているため、そのあたりへの理解を示してあげれば最低限の修理対応をしてくれるのではないかと思います。

最低限の修理は確かに費用は安くなりますが、当然ながら再故障してしまう確率も高いため、本当のひと時しのぎの意味でしかおすすめしません。

修理業者によっては修理よりも買い替えてもらった方が美味しい

いくら高額修理とは言っても、基本的には修理の規模が大きければ大きいほど手間も大きくなります。一方で給湯器の交換作業は、修理に比べると作業自体が楽であることが多く、会社としての利益も大きいことがほとんどです。

つまり給湯器の修理業者としても「修理よりも新しい給湯器に交換してもらった方が嬉しいし儲かる」ということになります。ここで一つ、知っておくと有利になる情報は「給湯器の修理は限られた業者しかできないが、給湯器の取り換えは多くの業者ができる」というものです。

修理業者のスタンスとしては「高額修理か新品に買い替えるか」の二択を迫っているところに、ユーザーは「買い替えるなら別の業者に頼む」という態度を全面的に出すことで、修理業者をブレさせることができるかもしれません。

現に私自身「お客さんが修理に気持ちが傾いているけど、高額修理になるくらいなら買い替える。ただし買い替えの場合は知り合いに頼もうとしている」みたいな現場では、すぐ壊れてしまう可能性を強調したうえで最低限の修理を提案することが多いです。

給湯器が故障したけどお金がないときの対策まとめ

私が実際に現場で修理よりも買い替えを進めると、お客さんの中には「新しい給湯器を売りたいから都合のいいことを言っているのでは?」という人もいると思います。でも本心から「7年以上が経過した給湯器の高額修理はおすすめできない」と思っていますし、私が使用している給湯器が5年で故障して50,000円で直らないなら買い替えると思います。

それくらい古い給湯器を修理することはリスキーな行為だと認識してください。まして給湯器なしの生活は我慢しようと思って我慢できるようなものでもないので、お金がないという場合でも「いかにお金をかけずに打開するか」を考えてみてください。

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