保証期間内の給湯器ユーザー必見!保証延長への加入がおすすめ

保証期間内の給湯器ユーザー必見!保証延長への加入がおすすめ

此度、私の実家の給湯器が故障してしまい、14年ほど使用したということで新しい給湯器に買い替えました。そして今回は迷わず給湯器の保険に加入したのですが、給湯器にも保険が存在するというのはご存知でしょうか?

保険というよりは延長保証と呼ばれるもので、給湯器に最初から付いている1年~3年の製品保証に対して別料金を払って最大10年まで延長できるというものです。

我が家で新たに採用した給湯器がノーリツ製の機器なので、他メーカーでもそのような保険が存在するのかは不明なのですが、恐らく多くのメーカーで採用されているのではないかと思います。もし保険があるなら加入しておくのがおすすめです。

施工業者によっては「お客さんからセールスのように思われて、怪訝そうな顔をされるのが嫌なので最初から紹介しない」という業者もいるくらいなんですが、内容は正直言ってかなり良いです。

というわけで今回は給湯器の保険、給湯器の保証延長のメリットについて紹介したいと思います。

目次

給湯器交換価格の相場は20万~40万

給湯器の本体価格は決して安くない

給湯器の燃焼能力や性能によって本体価格が大幅に変わってくるので一概には言えませんが、給湯器は追い炊き・お湯張り機能付きで大体30万円~40万円前後と決して安くない金額です(これはあくまでメーカー希望小売価格で、実際の販売価格ではありません)。

毎日使用するものなので、考え方を変えて「1日当たり100円の使用料」と考えたら、そこまで破格でもないと思うんですけど…一気に払うとなれば簡単には割り切れませんよね。

これを買い替えるとなると、家計にとっては結構な痛手ではないでしょうか。しかも贅沢品とは違って、必需品の部類と言わざるを得ません。どこのお家でも「今、壊れなくても・・・」という声を聞きます。

実際にはこの価格帯から大幅に値引きがあって、取り付け作業料が入ってもこれより安くなるケースがほとんどだと思いますが、それでも決して安いとは言えない値段です。

給湯器が故障した際の修理費用も安くない

考えられる故障部品:イグナイタ(点火装置)、ガス電磁弁、本体基板、点火プラグ、フレームロッド、バーナー

修理参考料金:12,000円~50,000円程度(税込)(出張費:上限3,300円+故障診断料を含む)

NORITZ – エラー表示【111】<給湯機器>

今やノーリツの公式サイトでは、エラー番号を入力すると修理料金の概算を教えてくれるシステムがあります。そこにガス給湯器の中ではよく見られるE111(初期炎非検知)を入力し、修理料金の概算を調べてみました。

結果はやや開きがあるものの、最低でも10,000円で最大だと50,000円だそうです。ちなみにこれがもし「給湯器内の熱交換器から水漏れしていて、バーナーや基盤に水がかかってしまっている状態」なんかだと、決して50,000円では済まない修理になります。

給湯器を購入する際、少しでも安く購入しようとあちこち調べまわる人は少なくありませんが、購入後の修理・メンテナンスについて調べる人ってあんまりいないんですよね。

給湯器の寿命・耐用年数は約7~10年

大雑把に給湯器の寿命を表現すると「7年~10年」くらい

給湯器の寿命・耐用年数は7年~10年くらいというのが一つの目安になっています。当然10年以上使えるものもあれば、残念ながらすぐ壊れてしまうものも存在するので一概には言えませんが、あえて年数で言うなら7年~10年くらいに落ち着くと言っていいでしょう。

使用頻度が高かったり使用環境が悪かったりなど故障してしまう理由は様々ですが、必ずしもユーザーが悪いというケースばかりではなく、機械なので「ある程度の当たり外れがある」というのも仕方ない部分だと言わざるを得ません。

給湯器の寿命が7年~10年と言われている根拠

メーカーでは設計標準使用期間というものを設けていて、1日1時間の使用で10年使えることを基準に給湯器を製造しています。単純計算をして1日1.5時間の使用なら7年半で壊れてもおかしくないという設計基準です。

ちなみに設計標準使用期間は、使用時間以外の面でも様々な条件から算出されています。例えば同じ40℃のお湯を作るにしても、寒い地域と暖かい地域では水温が違いますから、給湯器の負担が変わってきますよね?その辺りもかなり詳しく練りこまれています。

細かい設計標準使用期間の内容

上記が一般的な「給湯機能+ふろ機能付きの給湯器」の設計標準使用期間の内容です。オールシーズンを通して春・秋扱いだったり、気温が20℃に固定されているのが分かるかと思います。

私が各家庭を修理でまわって見ている分には、年頃のお子さんがいたり4人以上の家族という場合は、単純な1日1時間の使用でも足が出ている家庭がほとんどです。それに加えて「出湯温度=40℃固定」みたいな条件も加わってきて、これらの条件を守って使用したときに安全に使える期間が10年となっています。

いまや使用開始から10年を超えたら点検依頼が来る

2009年以降は給湯器が特定保守製品(※1)となり、10年を超えて使用する場合は点検を受けてもらいたいという風潮が強まっています。これによって一定年数を超えた給湯器は、使用開始から10年近くになると点検のお知らせのエラー(E888、E88)を出したり、メーカーから点検を依頼するハガキが届くようになりました。

給湯器メーカーが主導してこういう流れになっているならまだ理解できるのですが、これは経済産業省によって定められたルールです。現時点ではまだ点検を受けることが法的な義務になっていませんが、いずれは罰則付きで義務化される可能性もあるんじゃないかと個人的には思っています。

参考:経済産業省 – 長期使用製品安全点検・表示制度

(※1) 特定保守製品になっているのは石油給湯器、石油風呂がまですが、ガス給湯器も似たような扱いになっています。

新品給湯器の保証期間は使用開始から1年~3年

  • 通常製品:1年保証
  • BL製品:2年保証
  • 特定の条件を満たしたとき:3年保証
  • 任意で保証延長に加入:5年以上の保証に加入可能

電化製品には必ずと言っていいほど保証期間がついています。給湯器にも製品保証があるのですが、使用開始から1年~3年です。BL品かどうかによって変わりますし、メーカーによっては購入後に申し込むことで3年に延長することができます。

この保証以外にも部品ごとに細分化された特別保証は存在しますが、機器本体は1年しか保証されていません。10万円以上の買い物をして、たった1年しか保証されないっていうのも不安ですよね。

実はそういった消費者の声を受けてなのか、家庭用給湯器にも保険(保証延長)があるんです。しかも内容的にかなり優秀で、個人的には「入らなかった時点で損するのが確定」くらいの内容だと思っています。

給湯器の保険・保証延長

どのメーカーにも給湯器の保険制度はある?

どのメーカにあってどのメーカーにないのかはわかりかねますが、ノーリツ、リンナイ、長府、コロナには保証延長制度があります。また、ガス給湯器の場合はメーカーが保険を設けていなくても、ガス会社が保険を担っているケースがあるようです。

以下ではノーリツ製給湯器の保証延長「安心プランS」の内容を中心に話を進めていきますが、もし他メーカーの機器を使用している際は一度メーカーに確認してみてください。

ノーリツの保証延長における複数のプラン

こちらはノーリツの保証延長(安心プランS)の料金表です。どこのメーカーにもこのような保証延長サービスが存在していると思いますが、使用している給湯器の種類や加入したい年数に応じて保険料が変わるという形態になっています。

7年の金額と10年の金額を比較してみてください、倍以上に跳ね上がってしまっていると思います。いかに「この間に故障が多いか」を物語っていますね。5年と7年の料金がそんなに変わらないのに対し、7年から10年になると値段が2倍~3倍に跳ね上がっています。

7年と10年で大きく保険料が違う理由

  • 給湯器の機器寿命・耐用年数が7年~10年だから
  • 10年プランには保証終了時に満了前点検が含まれている

7年プランと10年プランでここまで金額差があるのは、普通に考えて7年~10年の間に壊れる可能性が高いというのが最もな理由ですが、それ以外にも理由があります。

現在、家庭用給湯器には長期使用製品安全点検制度の対象になっていて、簡単に言うと「10年経ったら給湯器が悪くなくても一応点検を受けてくださいね」というルールになっています。当然ながら点検にはお金がかかるので、現段階では法的な義務ではありません。

おそらく「点検を受けないで事故に繋がってもメーカーとして責任は負いません」という、一種の逃げ道なんじゃないかなぁと思っています(私の見解です)。10年コースにはその際の点検料も予め含まれているので、保険料が高くなっているという側面もあるのでしょう。

ちなみにこの点検は法定点検・あんしん点検と呼ばれるもので、どこのメーカーも大体10,000円程度の点検料となっています。

給湯器の保証延長サービスは意外と知られていない

小さい設備屋や水道屋などは給湯器に保険(保証延長制度)があるということを知らない業者も多く、施工時に説明を受けていないというお客さんも非常に多いです。保証延長に加入するには保証期間内に加入しなければならないため、使用開始から1~3年以上経過していると加入できなくなってしまいます。

いくら「本当は加入したかったのに説明を受けていないせいで加入できなかった!」と駄々をこねても認められません。1ヶ月~2ヶ月程度なら、場合によっては誤魔化せなくもない場合もありますが、ほとんどの場合でなかなか難しいと思います。

施工業者によっては交換見積もりの際に「10年保証を付ける!」と言ってくれる場合もありますが、言い方を変えれば「保証延長の10年プランに加入する料金を含める」という意味であることが多いです。なので10年保証ありと10年保証なしの業者を比較する場合、保証延長の10年プランの料金を差し引きして考えると同条件で比較できます。

ノーリツ製給湯器の保証延長「安心プランS」の内容

  • 通常故障の修理にかかわる部品代、作業料、出張料のすべてが無料
  • ユーザーの過失による故障は有償修理

これもメーカーによると思いますが、どこのメーカーも大体似たり寄ったりだと思います。ここではノーリツの安心プランSの内容を中心に進めていきます。

まず簡単に言うと「ユーザーに過失がなく災害でもない場合に限り、修理に関する一切の費用がかかりません」というものです。ただし、何でもかんでも無料になるというわけではないので、以下で詳しく説明していきます。

ユーザーに過失がある場合は有料

  • 循環フィルターのメンテナンス不足による不具合
  • 入浴剤の使用などの使用上による不具合
  • ユーザー自身による物理的な破壊
  • 凍結や落雷などの天災
  • 取扱説明書を読んでいれば解決できたような使用上の問題
  • 給湯器以外が原因による不具合

ざっと思いついたものを羅列しましたが、上記に該当するような内容の場合は保証延長が適用されないので注意が必要です。別の記事で紹介しましたが「お風呂のフィルターの掃除を怠ったことによる不具合」が意外と多く、これはユーザーの使い方の問題と判断されるので保証延長が適用されません。

「せっかく保険に入ってるんだから、特に何もないけど点検してもらおう」という人も多いのですが、故障が無い場合は原則として点検費用は発生します(満了点検はこの限りではありません)。

あとは「シャワーがぬるい」という症状で、給湯器じゃなくてシャワーのサーモバルブに不具合があった場合(給湯器が正常な場合)も点検費用が発生します。

災害、天災による故障も有料

あまり考えたくないことですが「地震で家が倒壊して給湯器が壊れた」という場合も、保険は適用されません。一番多いのは落雷被害です。ただしこれに関しては注意が必要で、いわゆるグレーゾーンのような扱いになっています。

というのは、修理のプロでも落雷が原因で壊れたと断言できるケースは少ないことが大きな理由になっています。ぶっちゃけると落雷でも保険が適用されるケースも多いということです。

別で家財保険や火災保険に加入していて、そっちで落雷が保証されている場合は全く問題ないでしょう。その際は「落雷の影響でどこまで壊れてしまったか」などを特定せず、電装部を全部交換なんてこともしたりするので、言ってしまえばお得だと思います。

細かい内容(安心プランS加入の無償修理規定)を知りたい人はこちら

給湯器の保険(保証延長)のメリット

金銭的にもお得でコスパが良い

保険というものに対して損得勘定を持つのもどうかと思いますが、内容としては非常にお得です。

例えば「7年のコースが2万円だった場合」を想定して話を進めます。7年間の間に不具合が生じた場合は、その修理に一切のお金がかかりません。通常であれば部品代+出張料+作業料がかかります。

内容にもよるので詳しい金額はわかりかねますが、給湯器の修理はどんなに安くても一点部品交換をすれば15,000円前後のお金がかかる場合がほとんどです。この事実から単純に考えて7年間で一度でも修理すれば元が取れるということになるので、かなりお得な内容だと言えるのではないでしょうか。

10年契約なら期間満了点検付き

10年の期間が終わるときに満了前点検があります。簡単に言うと「故障していなくてもプロによる点検が受けられるサービス」です。修理(点検)する人間の立場から言うと「満了前点検が終わった直後に修理に行くという状況だけは絶対に避けたい」と考えます。

残念ながら使用開始から10年にもなるような給湯器を点検して、その時点で壊れている部品は見抜けますが、そろそろ壊れそうな部品を見抜くことは不可能です。そんなことを言い始めたら、すべての部品がそれに該当してしまいます。

ただし満了前点検で何もせずに万が一その給湯器が故障してしまった場合、ユーザーの不満は計り知れません。仮に故障したとしても、満了前点検で何かしらの部品を交換していればまだ面目も立ちます。そのため明らかに傷んでいる部品、点検時点で壊れそうな雰囲気を感じる部品については、満了前点検の時に壊れていなくても交換してもらえる可能性が高いです。

さすがに「この前の点検のときに見抜けなかったの!?」というトラブルになるのはこちらも嫌なので、なるべくなら「念のため」ということで、色々な部品を交換しておきたいと考えます。

最近ではメーカー側から「余計な部品は交換するな」との指示がありますが、実際に点検直後に故障してしまうケースを恐れているのも事実で「やむを得ない場合は交換してもいい」というスタンスに落ち着いています。
点検するほど年数の経過している機種については、過去の経験や事例からも「どこが壊れやすいか」というデータが出揃っているケースが多いので、壊れやすい部品を交換するというスタンスは今後も変わらないのではないかと思いました。

最後に

私自身お客さんにも勧めていますが、自分でも良い内容だと思って加入しています。しかし説明していても「アレはダメだけどコレはOK」みたいな難しい話をされると、嫌になると言うお客さんも少なからず存在しているのが現状です。

セールスのように思われて、嫌そうな顔をされたりってことも実際に多いんですよね。それでも、後々「聞いてなかった!」と言われるのは避けたいので、簡単に説明はさせてもらっています。

こういうご時世だからこそ警戒されてしまっている部分もあるかとは思いますが、かなり良い内容だと思うので、新しい給湯器を取付した際にはパンフレットくらいはもらってみてください。

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