最近、マンガや雑誌のほとんどは電子書籍にて購入していますが、小説などは実際に本屋さんに行って購入しています。やはり実際に紙の本を手に取ると落ち着く自分もいて、自分でも「やっぱり書店の雰囲気が落ち着くんだよなぁ」なんて思ったりしちゃうんですよね。
本屋さんの雰囲気が好きだという人は結構多いと思うのですが、そういう人にこそ読んで欲しいマンガがあります。実際に書店で働いている(働いていた?)というマンガ家の方が描いている「暴れん坊本屋さん」というエッセイコミックなんですけど、これがメチャクチャ面白いんです!
というわけで今回は「暴れん坊本屋さん(全3巻)」を紹介したいと思います。
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暴れん坊本屋さんってどんなマンガ?
本屋兼マンガ家の久世番子氏が自分のコミックスをやたら発注するなどの暴れっぷりや、店員目線での「本屋あるある」を面白おかしく描いているマンガです。本屋さんでのバイト経験などがある人はもちろん、本屋さんに結構通っているという人ならかなり楽しく読める仕上がりになっています。
本屋さんに通っているうえで疑問に思っていた部分が解決されたりということもあって、個人的には非常に勉強にもなりました。とにかく本屋さんが好きだという人に、ぜひとも読んで欲しいエッセイコミックスです。
暴れん坊本屋さんの見所
本屋さんに対しての疑問が解決するかも
コミックス1巻
本屋さん独自のランキングってあるじゃないですか?あれってどうやって決めてるのか気になったことありませんか?純粋な売れ筋にしては「うーん…」と首を傾げてしまう作品もランクインしていたりするので、正直気になっていたんですよね。
「あくまで作者の方が働く本屋さんでは…」という前提こそありますが、本屋さんに対する疑問が晴れていくうえに勉強になって面白いです。上記画像では自分のコミックスを新刊台に並べたところを怒られていますが、その突っ込み方も面白いですね。
コミックス1巻
販売促進用のポップなんかがそうですよね。「なんでこれがオススメされてんの!?」って思ったことが何度もあるんですけど、そういうのってつい購入してしまいがちです。本作では久世氏が自分のコミックスを全力でポップ宣伝して売り込んでいました。
本屋さんで働く人って細かい作業が得意そうな人が多くて、ポップを見てるとすごく面白そうな作品に見えるんですよ。たぶんマンガが好きな人もたくさん働いてるからなんでしょうけど、ハッキリ言ってこれは詐欺レベル。
本屋あるあるが楽しめる
コミックス1巻
ブックカバーあたりは、どこの店員さんの中でも恐らく「あるある」なんじゃないかと思います。これは客側の視点でも色々と思う部分がありそうですよね。
私も若い頃は、あの手この手を駆使しながら「どうやってエロ本をレジに持って行こうか」と考えたものです。本命をダミーの下にしてレジに持って行ったり、3冊の真ん中に忍ばせてみたり…。そしてそれらの行動が1番恥ずかしいことだと気付くまでに、そんなに時間は掛かりませんでした。
こっちが思ってることって店員さんも思ってることだったりするので、その辺が覗けるというのは本屋好きにはたまらない魅力だと言えるでしょう。
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万引き客の色々
コミックス1巻
勝手な想像ですけど、本屋さんって本当に万引きが多いと思うんです。最近では「問答無用で警察に突き出します」なんて但し書きをしている本屋さんも見るようになりましたし…。
万引き犯の多くは学生や子供じゃないかとは思っていましたが、万引き犯の親が厄介だったパターンってのは目から鱗でした。まさに「世の中にはいろんな人が居るなー」って思った瞬間です。
切れ味抜群のブラックジョーク
コミックス1巻
もはや「伏字にしてんの意味なくね?」くらいの感じです。こういう種類のブラックジョークは非常に好きなんですよね。面白いかどうかは別にして、この思い切りの良さは評価してあげたいです。
きっと子供が立ち読みというか地面に座りながら読んだりして、そのストレスからくるという部分も大きいんでしょうけど、なかなか切れ味抜群だと思います。怒ってる絵が可愛い部分にも注目してみてください。
最後に
私が本屋さんだったら、立ち読み客に腹が立ってしょうがないと思うので、そういう意味でも本屋さんで働いている人を尊敬しています。そんな本屋さんの裏側がこんなに面白く見られるのは、恐らくこの本だけではないでしょうか。
ギャグ漫画が好きな人、本屋さんが好きな人には文句なしにおすすめできる作品です。全3巻という読みやすいボリュームでもあるので、興味のある人はぜひ読んでみてください。