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家庭用ボイラーは家の中に設置した方が長持ちするという勘違い

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(2017/03/01内容更新しました) 

給湯器の買い替え案内なんかをしていますと「外に設置していると長持ちしないんじゃない?」という声をよく聞きます。そして「洗面所を広く使いたいから外に設置したいけど、すぐ壊れてしまうのが不安」という方も少なくありません。現に多くのハウスメーカーでは、屋外設置の給湯器を採用した場合、機器本体の周りを簡易的な小屋状態になるように囲ったりしています。これに関しては設置状況もあるので全部が全部そうではありませんが、ほとんどが杞憂であり無駄な場合が多いです。

基本的に『屋外用』と呼ばれている商品については、雨風にさらされるという前提のもと、ちゃんと設計されています。当然と言えば当然ですが、雨に打たれても雨水が侵入していかないような設計になっているんです。ただ「囲った方が長持ちする=屋内用の方が長持ちする」というイメージを持っている人は、意外にも多いようでした。なので今回は『家庭用ボイラーは家の中に設置した方が長持ちするという勘違い』について、ご紹介します。

 

 

ボイラーの種類

屋内or屋外

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住宅関係の仕事、またはボイラーのメーカーやサービスなどに従事していない限り「自分の家のボイラーのことしかわからない」という人がほとんどだと思います。もしあなたのお家のボイラーが洗面所に設置されているのであれば、ほとんどのお家がそうだと思ってしまいがちですが、実はボイラーには『屋内タイプ』と『屋外タイプ』があるんです。そして、それぞれに『床置きタイプ』と『壁掛けタイプ』とが存在しています。

それぞれに『メリット・デメリット』があり、一概にどちらが良いということはありませんし、最終的には好みの問題と言ってもいいでしょう。後述していますが「屋内タイプにするか屋外タイプにするかを、自分で決めて注文した」という人以外は、お家を建てる際の大工さんが「いいと判断した方」で設置されているというケースが多いと思います。

 

最初に何が取り付けられたか

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もちろん「お家を建てる際に細かな打ち合わせをして、生活設備に関するありとあらゆる注文をした」という方は、この限りではありませんが、ほとんどの方は「お家を建てる業者が何を選定したか」で決められた場合がほとんどです。「ただでさえ狭い洗面所に設置するくらいなら、外に設置してくれれば良かったのに!」と思う人がいたとすれば、それは何かしらの原因(仕入れ値や配管の取り回しなどetc)で大工さんが屋内タイプを選定したということになります。

もしかすると「屋内タイプの方が長持ちする」と思って選んだ場合もあるかもしれませんし、あるいは「取引き先のメーカーがキャンペーンをしていて、普段よりも安く入手できるボイラーだった」など、理由は様々だと思います。そして、ほとんどの方は最初に取り付けられたのが屋内タイプなら、その後の買い替えについてもずっと屋内タイプのボイラーを選択することになるでしょう。また、床置きタイプと壁掛けタイプについても同様です。

 

屋内⇔屋外の特徴まとめ

  • 外装部が傷みにくい⇔傷みやすい
  • 不具合に気付ける場合がある⇔気付きにくい
  • 配管が凍りにくい⇔凍りやすい(雪国限定)
  • 音が気になる⇔気にならない(石油機器限定)
  • 家の中のスペースを取る⇔取らない
  • 煙突が必要⇔必要ない

それぞれ相反するメリット・デメリットです。この中で大きいのは『初期の不具合に気付けるかどうか』くらいでしょうか。家の中にあれば、初期の段階で水漏れや異音に気付ける可能性があるという部分は大きなメリットだと思いますね。

機械が外に設置されている場合だと、人によってはまったく見に行くことがないと思うので、水漏れの初期状態で気付けないことが多く、使用できなくなってから気付くという場合も少なくありません。もし早く気付いていれば1~2万円で直せた修理が、5万円以上の修理になってしまったということもあります。

ただし家の中にボイラー部屋がある場合だと、そこも滅多に見ないと思うので、初期の不具合が見つけやすいというメリットは無くなりますが、しいて言えば違いはその程度ですかね。あとはスペース的な問題が大きいくらいでしょうか。

雪国の場合は外に設置されていると「配管が凍らないような配慮」が必要になり、凍結予防ヒータの設置などで諸経費がかかることがあります。ただし屋外用だと煙突代がかからないので、取り付け費用及び本体価格は屋外タイプの方が安くなる場合が多いでしょう。

 

床置き⇔据え置き

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長持ちするかどうかについては一切関係がありませんが、せっかくですので床置きタイプと壁掛けタイプの違いについても簡単にご説明したいと思います。これに関しては「どちらが長持ちしやすい」などは全くありませんし、どちらも使用感などは変わらない場合が多いです。

しいて言うなら『石油給湯器』の場合、ガス給湯器と比較すると燃焼音がうるさいのですが、その中でも燃焼音が小さいものを選ぼうとすると、必然的に壁掛けタイプになります。石油を気化させて燃やすと燃焼音が小さくなるのですが、その機能は主に壁掛けのボイラーにしか搭載されていないためです。

それ以外では、修理する側からすると同じ機種でも「壁掛けタイプの方がコンパクトで重量も軽い」ため、1人でも簡単に修理ができるケースが多いというメリットはありますが、お客さん自身にとっては「壁掛けの方がスペースが広くとれるかなぁ」程度でしょう。

 

囲いは不要

ここが1番重要なんですけど、タイトルにもあるように『家庭用ボイラーは家の中に設置した方が長持ちするという勘違い』があるから、外のボイラーを囲いたがるんだと思うんです。ちゃんとわかっている設備屋さんであれば、お客さんが不安がる気持ちを先読みしての対応である可能性(囲いは不要だと理解していても、お客さんを安心させるためにあえて設置している場合)もありますが、何も知らない業者の場合だと「変な囲い方をして、不完全燃焼に繋がる」ということが結構あります。

この場合は、使用して1年以内でも「施工不良による不具合」になるため、基本的には有償修理(お金が掛かる修理)です。当然ながらお客さんからすれば「1年で壊れたんだから保証期間でしょ!?」という気持ちだと思うので、施工業者が費用を持つパターンが多いですが、中には施工業者がお客さんを言いくるめる場合も無い訳ではありません。

あとはお客さん自身がDIY好きで、手作りするパターンも多いですね。基本的に屋外に設置するつもりでメーカーも設計していますから、そのまま設置すればいいです。変に囲う必要はありません。ただし、雪国設置で「落雪」の影響を受ける場合については、ボイラーに直接当たったり、排気口が雪によって塞がれないような工夫は必要ですので注意してください。

 

最後に

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今回は『ボイラーの寿命は屋内も屋外も関係ない』という話でしたが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、現状で大きな不満がなければ変える必要はないでしょう。もし「少しでも洗面所を広く使いたいのに、ボイラーが邪魔」という場合については、外への設置を検討してみてもいいと思いますよ。ただし、その場合は工事費が高くなる場合があるので注意してください。

確かに外置きだと雨風にさらされる分、外観の痛みは顕著に出てしまいますが、海沿いなどでもない限りは十分持ちますので心配無用です。もし「ボロボロになるのが気になるから何とかしたい」というのであれば、ステン外装の機器を選定してもいいでしょうし、排気がこもらないように注意してガードをしてもいいと思います。

あまりに立派に囲ってしまうと、修理する側の人が大変な思いをすることになり、別途料金が発生してしまうことが考えられるのでオススメはできません。「どうしても」という場合は、そのあたりのリスクを踏まえたうえで囲うようにしましょう。