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「好きな漫画は?」と聞かれたら『LIAR GAME』と答える

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(2017/02/15内容追記しました)

ドラマ化・映画化もされた『LIAR GAME』ですが、いまや『心理的な駆け引きを描いた漫画の代表作』と言ってもいいのではないでしょうか。初めて読んだとき、あまりにも駆け引きが秀逸で、一瞬で引きこまれてしまったのを覚えています。

最初の掴みから完璧です。完全に「やられた!」と思いましたし、一見すると意味のないようなことでも、心理的には非常に大きな意味があったりと、ワクワクするような駆け引きがテンポ良く展開されます。絵が独特で、お世辞にも「綺麗な絵」とは言い難いんですけど、むしろ表情なんかは綿密に描かれているよりも大味で、ちょっとした不気味さが上手く表現されていると言ってもいいと思いますよ。

今回は私にとって、心理戦に重きを置いた漫画の中では、非常に大好きな作品である『LIAR GAME』のご紹介です。

※できるだけネタバレ無しで最低限の情報を交えながら、ご紹介していきたいと思います。

 

 

 

あらすじ

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LIAR GAME 第1巻

ある日突然『LGT事務局』と呼ばれる謎の所から送られてきた封筒と現金1億円を受け取ってしまった神崎直(ナオ)は、全く意図しないところで、勝手に『LIAR GAME TOURNAMENT』の1回戦にエントリーされてしまう。その内容は「30日間のゲーム期間中に対戦相手から金を奪う」こと。奇しくも対戦相手に選ばれたのは、かつて中2の頃の担任だった藤沢であった。ナオは藤沢に相談するが、うまく言いくるめられた結果、1億円を騙し取られてしまうことに。

ナオは「詐欺のことは詐欺師に聞くのが1番」という弁護士のアドバイスを聞き、その日ちょうど釈放されると新聞に載っていた天才詐欺師『秋山』に助けを求めた。秋山は、半ば折れるような形でナオに協力することを決めたが、天才詐欺師と言えど、金を奪われないように必死に警戒する相手から1億を取り返すことなど、決して簡単なことではないはず。

まして相手は、ガッチガチの金庫に金をしまい、その前に包丁を持って立てこもるという徹底ぶり。それを見たナオは、半ば諦めムードになってしまった。それでも秋山は余裕の笑顔で言い切る。「大丈夫 あの金庫には俺が魔法をかけてある 時間が来たら『パカッ』と開くよ」と。

 

主なゲーム内容

VS藤沢

概要

ナオ&秋山が『奪われた1億』を取り返し、さらに藤沢が持つ1億を奪うというゲームです。元々、藤沢は「銀行に預けてある」と言っていましたが、それは嘘だと一瞬にして秋山が見破ることになります。嘘を見破られた藤沢は開き直り、頑丈な金庫をナオ&秋山に見せることで戦意を削ごうとしますが、肝心の秋山は動じないどころか「自分に不可能は無い」というような余裕すら見せました。

藤沢は家の中の金庫に金をしまい、その前に座り続けるという完全防御の姿勢をとっていますが、この強固な防御態勢を、秋山は一体どのようにして崩すのでしょうか。

 

簡単な感想

こういう展開、個人的には非常に好きです。ドラマ版よりもマンガ版の方が遥かに好きですね。というか「これを実写でどう表現するか」を注目してドラマを見ていたので、正直言うと実写版には、ガッカリした感が拭えません。

マンガ版は本当に秀逸で面白く仕上がっています。単純でいて難しいことは一切ないのに、予想しなかった部分を突かれるというか、読んでて「一杯食わされた!」というような感じと言うのでしょうか。「予想だにしなかった方法で相手を出し抜く」という、まさに心理戦の真骨頂を見ることができるでしょう。「ドラマしか見ていない」という人にも、ぜひマンガ版を読んでもらいたいと思いますね。

 

少数決

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Liar Game 第2巻

ルール
  1. 抽選で出題者を決める。
  2. 出題者は、必ず答えがYesかNoの二者択一となる問題を出題する。
  3. 回答者は6時間以内にYesかNoを選択し、Yesと書かれた紙かNoと書かれた紙のどちらかを投票箱に入れる。
  4. 参加者22名が最後の1人、もしくは最後の2人になるまでゲームは続く。
  5. 勝者が1人であれば賞金21億、勝者が2人であれば賞金10億ずつを手にする。
  6. 敗者は1億の負債を背負う。

正しいか正しくないかは関係なく、あくまで「少数派になりそうな意見に投票する」というゲームです。いかに自分が少数派になるかを考えると、他人を多数派に陥れることが非常に有効になります。その駆け引きのための時間として6時間という時間が用意されていますが、多いのか少ないのか。いずれにせよ『時間を制する者が、このゲームを制する』と言っても過言ではないでしょう。

 

簡単な感想

秋山の策士ぶりに脱帽です。必勝法を見つけても、その盲点も見逃さない徹底ぶりは流石としか言いようがありません。漫画の人物ではありますが、観察眼の鋭さや発想のレベルの高さは尊敬すらしてしまうほどです。

それから結束することに対しても、常に裏切りを想定しているようなドライさも持ち合わせていて、本当に超人だと思いました。(漫画の人物ですけどね)

 

密輸ゲーム

概要

プレイヤーは2つのチームに分かれ、それぞれ「密輸側」・「検査側」の役割りを交互に担う。後述する小ゲームを50ゲーム行う(なお、両チームが密輸側をそれぞれ1回ずつやって「1ゲーム」とカウントするので、計100回のゲームが行われる事になる)。

小ゲームは一種のダウトで、密輸側が「密輸」した金額を検査側が言い当てられるかどうかで金銭が動く。「密輸」に成功した金額の合計が多いチームが勝ち。 勝ったチームのメンバーが第三回戦の勝者となるが、金銭の授受は個人単位で行われる。

よって各プレイヤーの損得が必ずしもチーム全体の損得に一致するとは限らず、これをどうするかがゲームを勝ち抜くポイントの一つである。

LIAR GAME - Wikipedia

 

簡単な感想

一気にゲームの内容が複雑化したとともに、心理戦においても「あー、そういうことか!」とすぐに納得できるような内容ではありませんでした。個人的にはこのゲーム、あんまり好きじゃないんですよね。

こういう心理戦を描いた話って『バタフライエフェクト』じゃないですけど、どうしても「主人公側に都合よくできている」じゃないですか?

それでも、これまでのライアーゲームでは、秋山の発想が飛びぬけているというか、納得できる展開が多かったのに対し、今回の『密輸ゲーム』に関しては紙一重で、どちらに転んでもおかしくなかったと思いました。

それでも、話の所々に秋山の超人ぶりが垣間見れるので、そこは満足です。

 

最後に

他にもご紹介したいゲームが山ほどありますが、LIAR GAMEは本当に面白いですね。少しのっぺらぼうのようなキャラが多いので、絵の好き嫌いは別れてしまうかもしれませんが、めちゃくちゃ面白い漫画だと思います。

1番最初のゲームからガンガン飛ばしてくれるので、一気に読み進めてしまうと思いますよ。