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『賭博破戒録カイジ』の魅力や面白さをネタバレ無しで紹介する

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(2017/02/19内容追記しました)

黙示録から破戒録へと進化したカイジですが、勝負のスケールも非常に大きくなりました。今回は地下収容所から帝愛グループが経営している裏カジノまでが舞台です。気付いたら強制労働施設に入れられ、そこを脱出するためにまたギャンブルに講じる姿は、もはや救いようが無さそうですが、1からパズルを組み立てて相手を搦め取る思考は天才的です。

地下カジノではとんでもない獲物に目を付け、万全の準備と対策をしたうえで帝愛グループとぶつかります。金額もそうですが、攻略の規模が大きすぎて圧巻と言えるでしょう。勝つためには手段を選ばないカイジが、今回もまた驚きの発想をみせてくれます。心理戦が大好きな方は、今回の『賭博破戒録カイジ(全13巻)』も必見です。

 

 

第3章『欲望の沼』

  • 地下収容所編
  • 裏カジノ編

第3章は主に前編の『地下収容所編』と後半の『裏カジノ編』の2部構成と言っても過言ではないです。大きなギャンブルは『チンチロリン』と『高レートパチンコ』だけですが、1つ1つの戦いの奥が深いのでドンドン読み進めてしまうと思います。

チンチロリンやパチンコをしない人にも非常にわかりやすく描かれているので、ルールを知っているか否かについては、心配する必要はありません。

 

地下収容所編

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賭博破戒録カイジ第2巻

あらすじ

借金が1000万まで膨らみ首が回らないカイジは、これまでギャンブルを紹介してきた遠藤の所に姿を現し、新たなギャンブルの場を提供するように頼む。

しかし遠藤はギャンブルを紹介するのではなく、帝愛グループの強制労働の場へとカイジを追いやった。そこでは奴隷のような日々が待っていたが「ガス抜き」という名目で開かれている『チンチロリン』に、カイジは活路を見い出すことに。

 

地下チンチロリン

  1. 親の出目に関係なく、子もサイを振ることができる。
  2. 親はスルーしてもいい。
  3. 親は連続2回まで。ただし、1投目で『目なし』や『1の目』を出したら1回きり。
  4. 賭けの上限は2万ペリカまでだが、親の同意があれば上限なしの青天井。

 

見所

カイジのクズっぷり

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コミックス1巻

元々は『どこにでもいるような若者』でした。それが今作の冒頭では、前作の影響で『カイジ=すごい人』という見事な錯覚を引き起こしています。指と耳を切り落とされて、危うく死にかけたにも関わらず、開口一番「ギャンブルを紹介してくださいよ」というあたり、もう完全にマンガの主人公です。あの感情移入しやすかったカイジはどこへ行ってしまったのか。

しかし、そう思ったのも束の間。一旦は手の届かない所に行ってしまったカイジが、相変わらずのクズっぷりだったことに安心しますよ。まるで「テストの結果が芳しくなかったために、次回のテストは頑張ろう!」と思って勉強していたのが、舌の根も乾かぬうちに三日坊主を迎えてしまうような感じに、思わず安心してしまうでしょう。

 

勝負強さの秘密

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コミックス4巻

普通に考えたら『チンチロリン』はサイの目で競うギャンブルですから、確率の戦いになります。勝ち続けられるものではありませんし、もし勝ち続けられるのだとすれば「イカサマをしている」と考えるのが妥当です。もちろんイカサマなんてものは、簡単にバレるものであれば成立しませんから、それなりに分かりにくいような手口であると考えるべきでしょう。

例えば「具体的な正体はわからないが、何かしらのイカサマをしている」という疑念を抱いたとして、普通の人なら「それを見破って終わり」だと思うんですね。カイジの場合は「それを逆手に取って、自分に有利な展開に持ち込む」ということを見事にやってのけます。班長のイカサマを見抜いてからの流れが非常に秀逸です。

 

裏カジノ編

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賭博破戒録カイジ第8巻

あらすじ

地下収容所からの外出を勝ち取ったカイジは、自分を含めた仲間たち全員の借金を返済すべく、勝負できるギャンブルを探す。額も額であることから「チンタラやってても仕方ない」と判断したカイジが足を運んだのは、帝愛グループが運営している裏カジノだった。

カジノなんてものは、基本的にトータルで考えたら親元が勝つのが絶対である。裏を返せば、その「常勝の仕組み」さえ見抜ければ突破口もあるということ。カイジには勝った・負けたで喜んでいる暇もないため「1玉4000円という高レートのパチンコ」で勝負をかけることに。果たしてカイジは、その高レートパチンコ『沼』を攻略できるのだろうか。

 

見所

カイジの鋭い洞察力

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コミックス9巻

今回の高レートパチンコ『沼』を攻略するにあたって、カイジは思いがけない角度から複数の対策を取ります。それも「これだけ頭が切れるのであれば、もっと別の場所に生かせばいいのに」と思わずにはいられないほどです。事前の情報収集はもちろん、現場におけるカイジの鋭い洞察力は見逃せません。

読んでいて漠然とではありますが「勝ちにいくことってこういうことなんだろうなぁ」と思いますね。引いてしまうくらい徹底的に策を練ってきたカイジですが、命を賭けているわけですから当然と言えば当然なんですよ。それでもスケールの大きすぎる発想に度肝を抜かれてしまいます。

 

裏カジノ側の徹底した対策

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コミックス9巻

裏カジノ側も当然、間違っても『沼』を攻略されないように対策を講じています。それも二重・三重に罠を仕掛けており、その徹底ぶりは計り知れません。普通に考えたら「こんなの勝てるわけないだろ!」というような対策ばかりです。そりゃそうですよね、間違って出されでもしたら約7億とも言われているほどの損失が生じるわけですし・・・。

しかしカイジはひたすら観察したり、ふとした会話から糸口を見つけたりして「沼攻略に対しての勝機」を見出します。完璧と思われた『沼』を攻略しにかかるカイジと裏カジノ側の攻防は、手に汗握る展開となるでしょう。ここは実際にパチンコで遊ぶ人もそうでない人も、最初から最後まで楽しめる内容になっていると思いますよ。

 

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posted with アプリーチ

カイジシリーズは、実はマンガアプリを利用して読むことができます。上記のマンガアプリで1日当たりの制限はありますが、無料で読むことが可能です。コツコツ読み進めることも可能ですし「ある程度読んでみて内容が面白そうなら買う」という判断にも活用できるのでオススメですよ。

 

最後に

破戒録のメインは、帝愛グループが運営するカジノにおける高レートパチンコ『沼』の攻略です。パチンコをしている人はもちろん、ギャンブルにおける『運営側が搾取できる仕組み』みたいなものを垣間見ることもできるので、非常に面白いです。

まして「負けたら破産」という状況の人間が集まって戦うわけですから、自然と読んでいるこちら側も力が入ってしまうでしょう。カイジの用意周到ぶりは「さすが」の一言です。今後、ますますカイジの戦いに心を奪われてしまうこと間違いありません。ぜひ読んでみてください。