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空前絶後の話題作『恋は雨上がりのように』を読んだ感想

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2014年から『月刊!スピリッツ』で連載していて、その後『ビッグコミックスピリッツ』にて連載されている恋愛漫画『恋は雨上がりのように』を読みました。もう至る所で「面白い!」という声は聞いていましたし、Amazonのレビューにおける高評価・絶賛の嵐も見ていましたので、相当面白いんだろうなぁとは思っていたんですけど、なんか不思議な感じです。

まず「ビッグコミックスピリッツで連載されている恋愛漫画」っていう部分に違和感を感じますし、扱っているテーマが新しすぎて何て言えばいいのかわからないっていう状況なんですよね。これは少女漫画などとはベクトルの異なった魅力があると言っていいでしょう。

というわけで今回は、空前絶後の人気作『恋は雨上がりのように』の序盤を読んでみての感想を踏まえて、本作品を紹介していきたいと思います。

 

 

舞台はファミレス、相手は店長

ビッグコミックスピリッツで連載されているということからも、大きな括りとしては『青年漫画』になると思われる本作ですが、青年漫画と呼ばれるジャンルでエロに寄せずに高い評価を得られる恋愛漫画って何ですか?(笑)

なんて思ってたら答えは浅いところに用意されていて、主人公の女子高生・橘あきらが、バイト先の店長でもある40過ぎのオジさんに恋をしてしまう物語とのことでした。・・・そりゃ受け入れられるわけだ。

本作のすごい部分は、このお相手の店長が別にイケメンでもなければお金持ちってわけでもなく、バツイチ・子持ちでキモいと言われたりしている人物だっていうんですから不思議なんですよね。でも、単に「妄想乙!」とも言えない何かがある作品です。

 

好きになった理由

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コミックス1巻

初期設定だけを聞いたら「なんで女子高生が40過ぎのオッサンに!?」って思うじゃないですか?本作にはちゃんと理由も用意されていて、その理由こそがなんか恋愛の本質のような感じなんですよね。

大したことじゃないんですけど、言ってみれば「人を好きになるのって理屈じゃないんだなー」って感じがすごく伝わってきます。個人的にはこの理由が本当に素敵だと思いました。たぶん「あばたもえくぼ」というか、好きになってしまったあとってその人のマイナス面も良く見えちゃうんだろうなぁという感じです。

 

店長のキャラクター

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コミックス1巻

店長はイイ人っぽいんですけど、周りのアルバイトからは少しバカにされているようなキャラクターで、自分自身に自信が持てていないタイプの男性のようです。恋愛漫画の相場と言ったら、どっちかというと「プラスに捉えた勘違いをしてしまいがち」だと思うので、こういう哀愁が漂う感じも斬新です。

せっかく好意を持ってくれている女の子に対して淫行やセクハラに怯えながら、腫れ物に触るような扱いをしてしまうという部分も、何となくわかるような気がします。それゆえに主人公が感じなければならないもどかしさみたいなのも、巧みに表現されていますね。

更には、恋愛漫画ってイケメン&美女が中心になって構成されているのがデフォなので、そういう意味でも斬新なのかもしれません。ここまで10円ハゲやチャック全開の様子、加齢臭を全面的に押し出してくる恋愛漫画って初めて読んだかも・・・。

 

雨上がりの匂いがする

本記事は物語序盤の1巻~3巻を読んだ時点で書いていますが、タイトルにもあるように「雨上がりの雰囲気」がものすごく感じられる作品だと思います。あのアスファルトが水に濡れた匂いとか、濡れた地面に太陽の光が反射して眩しい感じとか、そんな感じが伝わってくるんですよ。

変に不純な感じもありませんし、新しい作品なのに妙にノスタルジックと言うか、とても素敵な作品だと思います。これは女性でも読める青年漫画だと思うので、特に「一回り以上年上の男性に惚れている女性」からしたら感情移入しまくりの作品ではないでしょうか。実際にそういう境遇になかったとしても、大人の女性なら楽しんで読むことができると思いますよ。

 

最後に

素直な感想としては「早く続きが読みたい」という一言に尽きます。今後、どのように話が進んでいくのかはまったく想像がつきませんが、どうなるのが1番いいのかを含めて、非常に難しいテーマでもあるとも言えるでしょう。

俗に言うキュンキュンするような感じはありませんけど、これはこれで爽やかな恋愛です。恋愛漫画が好きな人はもちろん、そうでない人も楽しめる作品だと思いますよ。少しでも興味があるという人は失敗することは無いと思うので、ぜひ手に取ってみてください。