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『富士山さんは思春期』に見え隠れする爽やかさが眩しい

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とにかく恋愛漫画が好きな私にとって、作品を手に取るかどうかは表紙の絵だったりタイトルに惹かれて購入することが多いのですが、本作は完全に周りの評判から入りました。

私の中では身長差を描いた恋愛漫画と言われたら「ラブ★コン」一択ですし、特別女の子の絵に対して何か思うことも無かったんですけど、周りの人間があまりにも面白いというので読んでみました。

結果、感謝の言葉もありません。むしろ「もっと早く教えろバカヤロー」です。というわけで今回は『富士山さんは思春期(全8巻)』の魅力について、紹介していきたいと思います。

 

どんなマンガ?

2012年~2016年まで『漫画アクション』にて連載されていた恋愛漫画で、舞台は中学校になっています。身長が160cmの男の子と身長が181cmの幼馴染同士が付き合うことになり、その恋愛模様が描かれている作品です。

通常の恋愛漫画のように、キャラクターの心情を文章で表現するということが少なく、基本的には絵と雰囲気で演出されていて、そこから感じる読み手次第で色んな捉え方ができるマンガと言っても過言ではありません。とにかく疾走感がハンパ無い!全8巻ですが、本当に一瞬で読み切ってしまうと思いますよ。

 

恋の始まり

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コミックス1巻

そもそも恋の始まりというのが非常に面白くて、クラスのマドンナ的な存在の女の子の着替えを覗こうとしていたら、意に反して目に飛び込んできた富士山さんの生着替えが目に焼き付いて頭から離れなくなった挙句、その後は異性として意識してしまうというものだったんですよね。

これ多分、男性読者の方なら「あるある」だと思うんですけど、中学生とかそれくらいの時って、ちょっとした異性を感じる瞬間にやられちゃったりしませんか?そういう男のバカな一面も含めて、決して見逃せない恋が始まります。

 

見所

あばたもえくぼ

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コミックス1巻

周りの友達が言うように「あんなデカい女を誰が好きになんの!?」と考える人間も多く、本来であれば自分もそっち側の人間であるにもかかわらず、不思議なもので好きになったら関係なかったりするんですよね。

しかも周りの意見を聞いて否定されればされるほど、自分の中の気持ちは加速したりして。「絶対ない!」と思っていたことが起きるんですから、恋は面白い!

 

心情が感じられる描写

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コミックス1巻

本作はイイ意味で文字が少なくて、基本的には「読者が絵を見ながらキャラたちの心情を読み取る」ことになります。個人的には上記画像のようなコマを見た時に、一発で楽しんでいる雰囲気が伝わってくると思うんですよ。

上記画像のシーンは、富士山さんの身長をイジったら軽い暴力のようなものを振るわれて、隙を見て逃げたところを富士山さんに追いかけられているシーンなんですけど、すっげー楽しそうな雰囲気が伝わってきませんか?

変に言葉でどうこう言うよりも遥かに分かりやすく、伝わりやすい絵が本作の大きな魅力の1つです。まさに読まされるマンガというような感じですね。

 

中学生男子ならではの視点

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この時期の男子って、とにかく「エロ」なんですよね。それがヤラしい感じではなく、ごく自然に描かれているのがメチャクチャ上手いです。ちょっとしたフェチズムというか、適当な言葉が思い浮かびませんが、恐らく男性読者なら理解できるはず。

こういうシーンが度々登場するので、本当の意味で淡々と読まされると言っていいでしょう。読んでいてエッチな気分になることはなく、純粋に「こういうのってイイなぁ」と思える感じですよ。

 

今後の2人

読み始めたら最後、この2人がどういう軌跡を辿るのかが気になって仕方ありません。本作の最後は、概ね満足しているという人が多く、特に結末がイマイチという声も聞こえてきていません。

私としては「腹八分目にも満たない!」という気持ちでいっぱいで、イイ意味でもっと読んでいたかったと思いました。最後まで一気に読み進めてしまいましたが、非常に面白く、色んな感情を思い出した作品です。

中学生ということもあり、肉体的にも精神的にも大きく成長する時期です。この2人が成長していく姿も必見ですよ。特に主人公が大人になっていく様子みたいなものにも注目して読んでみてください。

 

最後に

本当にあっという間に読み終わってしまう作品です。数年もすれば「名作」としての地位を確立するんじゃないか?とさえ思います。一言で表現するなら「眩しい」んですよね。随所で表現されている爽やかさが眩しいんです。

願わくば本作の続編のようなカタチで、その後の2人の物語が見られたら素敵ですね。とりあえず本作をまだ読んでいないという人は、一気読み推奨です。間違いありません。