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家庭用ボイラー(給湯器)の『エコタイプ』は得か損か

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(2017/02/05内容追記しました)

数年前にメーカーが販売にチカラを入れていたせいか、最近になって『エコタイプ』と呼ばれるボイラーの修理が増えてきたように思えます。このエコタイプの給湯器、お客さん自身に「エコ志向が強い」とか「燃費がいいものを使用したい」という人が多いのはもちろんなんですが、確かに燃料費だけで見ればお得です。

実際にデータも出てますし、なによりもメーカーがそれを売りにしていますからね。時代的にも「燃費の良さに惹かれる」という時代なんでしょう。ただし、エコじゃない従来型のボイラーも未だに販売されています。燃費が普通のものと燃費がいいものであれば、誰しも燃費がいいものを選ぶと思いますが、従来型が未だに存在している以上、従来型にも「エコタイプにはない魅力」があると言ってもいいのではないでしょうか。今回は『エコタイプのボイラーは得をするのか、それとも損をするのか』について、ご説明します。

 

 

エコタイプのボイラー

『エコ〇〇〇』と呼ばれる高効率型のボイラーのことです。数年前から徐々に売れ始めて、今ではガス給湯器の半数以上がエコタイプだと言っても過言ではありません。このエコタイプのボイラーですが、普通に考えたら「燃費のいい方がいい」と考えるのが必然です。ただし、それが金銭的な要因だけの場合は、少し考えた方がいいかもしれませんよ。

 

エコタイプのメリット

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燃料費が安くなる

ユーザーに対する1番のメリットはここですね。というか、これ以外にないと言ってもいいくらい、エコタイプの魅力は『燃費』という1点に集約されていると言っても過言ではないです。仕組みとしては「本来捨てていた排ガスを、再び熱交換に使う」というものなので、当然ながら燃費はそれなりに良くなります。わかりやすく言うと、本来であれば煙突から出る排気ガスは熱いんですけど、エコタイプの場合は排気ガスが熱くないんですよ。

「実際にどの程度安くなるか」については、取り付ける機器の熱効率と、お住いの地域のガス料金(ガス給湯器の場合)、普段の使用量にも大きく左右されるので一概に言うことはできませんが、4人家族で通常の使用量だとすれば年間5000~10000円程度の燃料費節約にはつながるんじゃないかと思います。

 

燃費以外のメリット

特にないです。

・・・というのは冗談で、CO2の削減や環境に対して配慮された構造になっているので、従来の製品よりだいぶ地球に優しくなっています。以上です。

 

エコタイプのデメリット

初期費用が高い

使われている部品の数が従来型よりも多いので、本体価格が高いです。また、配管を1本増やす必要があるため、そのための経費もかかります。どんなに低く見積もっても「初期費用だけで見れば、従来型よりも2~3万円高くなる」のが相場だと思いますね。

さらに家の中に取り付ける場合は、エコタイプ専用の煙突を使用しなければならない場合もあり、その場合は煙突も従来品と比べると高くなっているので、注意してください。しかし、メーカーや業者が「販売促進キャンペーン」みたいなことをやるときがあり、そのときは業者も安く仕入れられる場合があるので、初期費用が限りなく安くなるでしょう(こればっかりはタイミングですが)。

 

業者によっては取り付け方を知らない

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従来型と同じような設置をしてしまうと、後々困る場合があります。例えば上でも説明した「増やさなければならない配管」の存在を知らない業者もいたりするんですよね。あとは、単純に増やしただけではダメなパターンもあって、雪国でしかも外に設置されているボイラーですと、配管をそのまま足しているだけだと凍ってしまって、それが不具合に繋がることも考えられます。

お客さん自身は何も悪くないのですが、修理にはお金がかかってしまうことも考えられるでしょう。あまり大きな声では言えませんが、良心的な設置業者さんであれば「修理料金はお客さんじゃなくて、こっちで払う」とか言ってくれる場合もあるのに対し、一部では「こっちのミスってことは伏せて、上手いことやって」と言われることも多いです。

 

消耗部品の存在

当ブログでは、これまでの給湯器の寿命も「7年を超えたら覚悟した方がいい」と言ってきましたが、エコタイプも寿命が長くなっているわけではありませんし、むしろエコタイプには「7年ほど経過したら必ず交換しなくてはならない部品」が存在します(私が修理している給湯器メーカーの機器には付いているので、どのメーカーも共通だと思います)。

役割としては「ドレンを中和する役割」を持っているのですが、簡単に言うと「機器がかいた汗は酸性で、そのまま捨てると配管を腐食させてしまうので、中和してから捨てるための部品」になります。その効果は当然ですが薄れてきますので、そうなったら部品交換をしなければなりません。かかる費用の相場は、その部分の交換だけで15000~20000円程度と思われます。

 

最後に

最近ようやく修理が増えてきたという程度なので、壊れやすいかどうかについてはハッキリとは言えませんが、現状では従来型とそこまでの差はなさそうです。ただし「初期費用+消耗部品の交換費用」を考えたときに、エコタイプにしたからと言って大きく得できるケースは稀でしょう。純粋な部品数は増えているので、言い方を変えると「壊れる場所が増えた」という言い方もできますからね。

お金の面だけを考えるのであれば「初期費用の段階で、従来型とエコタイプの金額差がどれだけあるか」で結果が分かれそうなので、2種類の見積もりをもらうのがいいと思います。そのうえで検討してみてはいかがでしょうか。