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現代版の復讐劇が見たいなら『外道の歌』が爽快かも

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セリフの一言一言が非常に重く、最終的には憂鬱になるような展開を迎えてしまうのにも関わらず、心のどこかでスッキリするというような不思議な気持ちになれる作品があります。それが今回ご紹介する『外道の歌』です。

ちょっと残酷な描写なんかもありつつ、時には目を背けたくなるような場面も少なくないのですが、ずっと読んでいられるマンガだと言っても過言ではありません。決して健全なマンガとは言えませんし、「それを自分の子供に読ませたいか?」と聞かれたら絶対に遠ざけてしまうと思うんですけど、夢中にさせる何かを持っているんですよね。

ちょっとダークな話、残酷な描写が嫌いじゃないという人には間違いなく受け入れられる作品なのではないでしょうか。というわけで今回は、キングオブ不健全『外道の歌』について紹介したいと思います。

 

 

復讐の物語

簡単に言うと「復讐代行屋」の話です。例えば自分の最愛の家族が惨殺されてしまったとして、その犯人が未成年だったなどの理由で十分な裁きを受けずに社会復帰したとしたら、それは遺族として復讐が許されるのでは?というテーマのもと、話が進んでいきます。

実際にどこかで見たことや聞いたことのあるエピソードが続きますが、実際に起きた事件をモチーフにしているようで、遺族がいたたまれない内容のものばかりです。当然ながら犯行現場の状況から描かれているので、とにかく犯人に対して腹が立ちます。

それが最終的には、復讐代行屋の手によって「目には目を、歯には歯を」というような復讐劇で幕を閉じるのですが、これが極めて気分爽快なんですよね。実際に復讐はいけないことだとは思いますけど、自分が遺族の立場だったとしたら、復讐だってなんとなく理解できる部分ってありませんか?

道徳的にはいけないことだと思いながらも最終的にはスッキリさせてくれる、そんな不健全なマンガです。

 

見所

一言一言が重い!

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コミックス1巻

このマンガはとにかく色々と考えさせられるマンガです。例えば上記画像のシーンは、自分の子供が殺された母親が仕返しに臨むシーンで、母親の口から出た言葉は思わず唸ってしまうセリフだと思います。日々、残忍な犯罪をニュースなんかで見聞きしたときに、犯人が15歳で少年法がどうのこうのって言ってたりしますけど、その都度思うことって誰しもあると思うんですよ。

自分の身に降りかかってないから、あくまで他人事で「もう少年法なんか無くしちゃえばいいのにねー」なんて言ってるだけで、実際に自分の子供が殺されたとかになったら、「犯人を殺して自分も死んでやる」くらいになる親の気持ちもわかるんですよね。なので、言葉のひとつひとつにズッシリとした重みがあります。

 

一連の流れが秀逸

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コミックス2巻

実際の事件をモチーフにしているだけあって、随分と身勝手な犯行がピックアップされているのですが、犯行の動機から周りの意見までこっちの感情を逆なでするくらいの感じで描かれています。それが最終的にはやり返されているので、爽快感という意味では非常にスッキリすると言っていいでしょう。

なんだかんだ言いながらも、正義は勝つというか悪者がやられる様子って面白いじゃないですか?描写が少しリアルで残酷になっているので、万人にはオススメできませんけど、根本的にはアンパンマンのような感じだと思います。バイキンマンが酷いことをすればするほど、最終的にはアンパンマンのカッコ良さが際立ちますからね。

 

前作「善悪の屑」との比較

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善悪の屑

実は「外道の歌」は第2部という扱いになっていて、第1部は「善悪の屑」というタイトルでした。どうやら内容が過激すぎてなのか有害指定されているそうで、kindle版は販売されていませんし、Amazonでも取り扱いがないようです。

前作を読んだことがある人ならわかるかと思いますが、外道の歌になってからは表現がかなりマイルドになっていると言わざるを得ません。善悪の屑は拷問にも似た残虐なシーン等もあったので、kindle版を発売する観点からも意図的にマイルドにしたと考えるのが妥当だと思います。

 

シマウマとの比較

復讐代行屋という初期設定がシマウマというマンガにそっくりなのですが、善悪の屑~外道の歌には、シマウマの初期のような面白さがあります。読んでいる途中で、あまりにもの残酷なシーンに目を背けたくなる瞬間なんかは本当にそっくりです。

もしどちらかを面白いと感じている場合は、もう一方も面白いと感じるはずなので、よければ読んでみてください。

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最後に

内容が内容なだけに大声でオススメするのもはばかってしまうのですが、個人的には非常に味のあるマンガだと思います。怖いもの見たさという感情は、少なからず誰しもが持っていると思うので、少しでも興味がある人は読んでみてはいかがでしょうか?