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なんで女子総合格闘技を描いたマンガ『ハナカク』って打ち切りになったの?

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個人的に結構好きだったのに打ち切りになってしまったマンガの1つに『ハナカク』があります。女子総合格闘技を題材にしていて絵も非常に可愛らしく、みんな楽しんで読んでいたように思えるんですけど・・・。

物語自体は上手くまとまっていて、明らかな打ち切りとは思わせない仕上がりになっていますが、読者の多くは「もっと花夏ちゃんの成長を見ていたい!」と思ったのではないでしょうか?まさにこれからってところだったのに。というわけで今回は、非常に珍しい女子総合格闘技のマンガ『ハナカク(全4巻)』を紹介したいと思います。

 

 

身長142センチの女子高生が主人公

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コミックス1巻

主人公は身長142センチという非常に小柄な女の子。中学校では演劇部に所属していたという彼女が、なぜ格闘技の世界に足を踏み入れたかというと「強くなりたい」という理由からだそうです。

「あー、イジめられてたパターンか?」って思うじゃないですか?私も最初は「はじめの一歩の女版」みたく思ってたんですけど、そんな安易な発想ではなく「イジめられていた友達を助けることが出来なかった」という過去に起因しているとのこと。「弱さを盾にして逃げている自分を変えたい」というパターンですね。

一捻り加えられていることを加味しても、初期設定としてありがちと言えばありがちですが、主人公である花夏ちゃんに一切の嫌味がないので、素直に応援できます。芯からの優等生というわけではなく、時折見せる反骨心みたいなものも魅力的な主人公です。

 

心に響く名言

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コミックス1巻

個人的には、スラムダンクでいうところの「諦めたらそこで試合終了ですよ」に並ぶくらいの名言が登場しているように思いました。本作がメジャー作品になっていれば、マネする子供たちも出てきたことでしょう。私の中で大きく響いてきたのが上記のシーンなのですが、強くなるための第一条件は自分が弱いとわかってる人なんだそうです。

この手のマンガって、弱い主人公であれば普通は「お前見込みないから辞めろ」的な展開になるじゃないですか?それが説得力のある温かい言葉で迎え入れてくれる部分に、とても好感が持てました(実際にはこの後で「お前才能ないから辞めろ」的な展開になるんですけどね)。

 

しっかりと格闘漫画

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コミックス2巻

可愛らしい絵に惑わされてしまうかもしれませんが、中身はかなりちゃんとした格闘漫画です。それなりのキャラ付けやお決まりの展開はありつつ、現実離れした描写も少なくありませんけど、格闘技漫画として押さえるべき部分は押さえられていると言っていいでしょう。少なくとも魔法のパンチが登場するような種類のマンガではありません。

「格闘技をやったことがある人にとっては知ってて当然」くらいの知識ですが、主人公が格闘技初心者ということもあり、基本的なことからしっかり解説してくれています。格闘技初心者の人でも楽しく読み進めることができる作品ですよ。

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コミックス3巻

題材は総合格闘技なので、グランドにおける攻防について言及されているのも注目してください。サンドバックの叩き方なんかは、数あるボクシング漫画で語られてきていることですけど、寝技に関して取り扱ってる作品は本当に少ないので、新鮮な気持ちで読めると思います。

 

格闘技ならではの煽り

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コミックス3巻

こちらも可愛らしい絵に反して、格闘技特有の「あいつ絶対ぶちのめしたんねん!」的な煽りが結構すごいです。対戦相手が中学時代のイジメっ子兼プロモーターで、花夏の友人が福祉の学校を強制的に退学させられるという「とんでも展開」に発展するんですよ。

個人的には一気にリアルから遠ざかってしまったような感があって、ここに関してはあまり好きじゃないんですけど、気持ち的には「花夏がんばれ!」に大きく傾きましたよね。敵キャラも大袈裟になっている分、イイ味を出していると言えるでしょう。

 

最後に

実際に本作が打ち切りだったのかどうかについては、正直わかりません。ただ、読了後の満足感よりも「もっと読みたかった感」が非常に大きい作品であることは間違いありません。

題材的に受け入れられにくいニッチなテーマであることはわかりますが、最近はRENA選手の活躍などによって少しずつ注目を集めつつある分野です。もし世の中がK-1・PRIDE全盛期のような輝きを取り戻したとき、続編が始めるんじゃないかと淡い期待を持ってます。