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『きょうは会社休みます』の感想・レビュー

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2012年から連載されていて、女優の綾瀬はるかさんが主演で実写化もされた『きょうは会社休みます』ですが、第1巻を読んだきりそのまま放置していました。

周りの意見っていうのは案外大きなもので、あまりにも評価が低いと「別に読まなくてもいいかなー」なんて思ってたんですよね。それをようやく重い腰をあげて読んでみたわけですけど、なんだかんだ言いながらも楽しみながら読んでます。というわけで今回は『きょうは会社休みます』の紹介です。

 

 

どんなマンガ?

今まで一度も彼氏ができたことのない33歳OLが主人公で、お酒に酔った勢いもありつつ、同じ会社にアルバイトにきている大学生の男の子と一夜を共にしてしまうところから物語は始まります。

処女喪失と同時に一回り下の彼と付き合うことになるという、驚きの急展開から始まったことで若干のコメディー感こそ感じますが、中身は普通の恋愛漫画です。一回りの年齢差という部分にお互いが引け目や悩みを抱えながらも、少しずつ愛を育んでいく様子には何かを思わずにはいられません。

大人の女性と大学生の彼という展開が珍しくもあり、大人の女性とは言いながらも恋愛経験に関して言えば相手の方が経験豊富だというアンバランスさも秀逸で、それなりに年齢差のあるカップルは共感できると思いますよ。

 

見所

年齢に対するコンプレックス①

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コミックス1巻

どういう関係かを聞かれたときに「会社の同僚です」みたいな答え方をしてしまうくらい、「一回りも年齢が上」という事実に対して、ちょっとした引け目を感じているというのが、どことなく可愛く見えます。

それを聞いた彼もまた「彼氏・彼女とは言ってくれないんだな」というような、一種の不安みたいなものを抱えてしまう心情も理解できますし、一回りの年齢差や出会った当初のいざこざこそありますけど、中身は完全に純愛ストーリーです。

自分が年を取ったから面白く読めるのかもしれませんけど、アラサー女性の複雑な心境が、ポジティブすぎず&ネガティブすぎず巧みに描かれている部分は、まさに必見と言えるでしょう。

 

年齢に対するコンプレックス②

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コミックス1巻

そして彼もまた、同じ目線に立てていないことに対してのコンプレックスを抱いているようなシーンが多々見られます。おごると言っているディナーで遠慮されてしまったりしたときなど、時折見せる寂し気な表情がまた印象的です。

こういう部分が意外と蔑ろにされていないというか、ちゃんと解決されていくあたりも通常の少女漫画とは違って「大人の雰囲気」を感じさせている要因の1つかもしれません。

 

気になる第三の存在

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コミックス1巻

俗に言う「第二の男ポジション」ですが、本来であれば「優しくて包容力と男らしさを兼ね備えていて、本命の彼との恋に悩む女主人公を癒すことを生業とする存在(最終的にはフラれてしまう)」であるにも関わらず、本作のこの位置に据えられている人物は、本来のそれと比較しても違和感しかありません。

真意が汲み取れないという意味では一級品で、何を考えているかが見えてこないので、不思議な魅力に溢れているキャラクターだと思います。本命の年下彼と、第二の年上彼ってのもわかりやすくてイイのではないでしょうか。

ここに関して「これまで彼氏どころか浮いた話の1つも無かったくせに、ここにきてなんで急にバラ色になってんの!?」という、最もなツッコミをしてしまう人は、本作を読んでも幸せになれないと思いますけど、それ以外の人ならきっと楽しんで読めると思いますよ。

 

Kindle書籍のレビューについて思うこと

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本作は、お世辞にもAmazonのレビューにて高い評価を受けていません。個人的には「面白いor面白くないなんて人それぞれだから全く問題ない」と思ってますが、第1巻のそれを見たあとで「読んでみようかな・・・」って思う人は、そうそういないのではないでしょうか。

注意深く見ればわかるんですけど、最高評価を付けている人も結構いるのにも関わらず、それより少し多い最低評価を獲得しているだけで、面白いって言ってる人も一定数いるんですよね。良くも悪くも実写化もされていますし、手厳しい評価になってしまうのも仕方ないかなぁと。

上位表示されている意見がマイナスの意見ばっかりなので不安になるかもしれませんが、少なくとも私にとってはそこまで酷評されるようなマンガとは思いませんでした。若干クセの強い作品だとは思いますけど「レビューあんま良くないから敬遠しようかなぁ」というのは勿体ないように思います。

 

最後に

若い世代の女子が楽しんで読めるかどうかは不明ですが、大人ならそれなりに感情移入もできるでしょうし、楽しめるんじゃないかと思いますよ。

一回りとまではいかなくても、それなりに年齢差のある恋愛をしたことがあるという人にとっては、共感の嵐となるかもしれません。興味のある人は、ぜひ読んでみてください。